異世界転生 性転換編。
心は女の子、
体は男の子。
そんな子の一大ハーレム奮闘ストーリー。
がんばりました。
タイトルが、長い。
私は、心は女!
体は男!
その名も、異世界の住民”x”
である。
まあ、本当は、xでもyでもなく、姑息ちゃんと呼ばれている。
誰に?って、中卒でニートになった私を献身的に世話してくれた偉大なるスーパーゴッドマザー様に。
中卒でニートなんて最低って?知ってる。開き直ってる。
だってもういいじゃん。ここは異世界なんだから。
なんのフラグもなく突然異世界に来て、まず最初に思ったことは、
「美女だらけのハーレムを築こう」
だったね。
いや、私は、心は女、ですけど、
ていうか数十分前まで心も体も女だったのに!
なんでこんなイケメンに生まれ変わっているんだ?
この顔、まるで…偉大なるスーパーファイパーウルトラミラクルゴッドハンドマザーが熱狂していた某俳優じゃないか。
似ている。
いや、偉大なるスーパーミラクルハイパーゴールデンブロンズマザーが好きな某俳優よりも、ちょっとだけカッコいい!
私が異世界転生した時に持っていた唯一の持ち物、ナルシストミラーは、いやただの鏡だけれど、私の推測によると、この鏡は、この果てしなく美しい顔を映すためだけに異世界に召喚されしアイテムということだろう。そう結論づけた。
今まで何千回も家の汚い鏡で見てきた微妙としか言いようのない自分の見るに耐えない顔面は、そこに跡形もなく、ただ自分ですら見惚れるほどの芸術的とも言える顔面が映し出されていた。
話を戻そう。
私は、最初にここにきた時、まず一番に思ったことは「ハーレムを築こう」だったという話はしただろうか。
だが、それを思った時、私はまだ自分のことを女だと思っていた。懐にしのぶ、鏡の存在にすら気づいておらず、ましてやこの見惚れるほど美しい顔面が自分のものであるということも知らず、自分の見た目がどうなっているかも分からず、ただ、異世界という名のこの世界に着地してからコンマ0秒でその考えが頭に浮かんだ。
やはり、これが私の転生だったのだろう。
あ、間違えた。
天性だ。
え、だってだって、これって運命じゃない?(ってすぐ言う女いるよね)
私は別にレズってわけでもない、クラスで一番モテる男の子に有象無象とキャーキャー言って楽しんでいた、普通すぎて目を背けたくなる普通な女の子で、(って自分で自分のこと普通の女の子って言って実はそれが自慢だったりするんでしょ)でもなんでさ。
異世界に来て最初に降りてきた思考がさ。
「美 少 女 を 集 め て ハ ー レ ム を 築 こ う」
な訳?
はい?
え?
読んでくださってありがとうございます。
あなたのことは一生忘れません。