~転生~
異世界モノを書くのは初めてで、至らぬ点も多数あるかと思いますが、ご指導よろしくお願いします!ぜひ楽しんでいってください!
胸は早鐘を打つように高鳴り手には汗がじっとり・・・
(落ち着け、私の交感神経!自律神経だろうと従えてやるわ。素数を数えるの2.3.5.7.9…あれ9は違ったな。)
私の名前は冬野 蜜柑!未完だなんて縁起悪いんじゃないかしら?という母の声を無視してミカン好きな父が命名してしまった。全く美味しそうな名前である。おかげで私も無類のミカン好きとなってしまった。
そんなことはさておき私は看護職を目指すいち看護学生。そして来たる今日は看護学校の卒業式であった。ひとより少し勉学に励んでしまったおかげで主席で卒業してしまったのである。更には卒業生代表としてスピーチする役目、などという恐ろしい白羽の矢が私なんかに立ってしまった。
(緊張するな、私。落ち着いて・・・。聴衆はみんなカボチャよ・・・。)
「わ、私はふ、冬野…(うぅ。ひどいめまい・・・)」
刹那。無くなる平衡感覚。飛ぶ意識。歪む視界と世界。
(歪む世界!?)
「歪むのはO脚の骨盤だけで十分よ!」
「って。ここどこぉぉぉおおおおおおお!!!」
「ふぅふぅふぅ…落ち着くのよ私。素数を数えるの11.13.17.19.21…あれ21は違ったな。」
無くなったのは日常生活で。
飛んだのは時空で。
歪んだのは世界だった。
Thank you for reading!!