第4話 シアニル
予定表オール削除して やりたいようにやることにしました 話はしばらく迷走すると思いますが 僕のやりたい話まで繋げていきたいので それらを少しでも多くの方に見てもらい 興味を持ってもらえればとても嬉しいです!
第4話 シアニル
ムーン「おお…」
夢にまで見たようなとてつもないサイズの壁門を見て 思わず声が出る
リリィ「シアニル王国は この世界の中心とされる街なんだって どのマップにもアクセスしやすいみたいで ほとんどのプレイヤーはここから始める事にしたらしいよ」
イメージとしてはとある巨人が存在する世界の街を囲う数十メートルの壁を創造してもらえればいいだろう あれよりは小さいが
リリィ「さ まだ門なのにびっくりしてないで入ろ?中も凄いよ」
ムーン「あ うん」
そして中に入った僕らを待ち受けていたのは 水の流れる神秘的な音と 夕方から夜へと変わりつつある空に合わせたような 街明かりがポツポツと点き始める綺麗な街並みだった
ムーン「…」
口が開くほど綺麗だった
やっぱり…ゲームの中って凄い…
リリィ「ここ 綺麗だよね」
ムーン「ほんと…凄い こんな景色生きてる中で見られるとは思ってなかった」
リリィ「えへへ さすがに大袈裟だよー」
おそらくリリィもゲームの中に入れば僕と同じくらい感動するはずだ
リリィ「さ 宿に行こっか」
ムーン「うん」
そして僕たちは淡い光が照らす道を2人で歩いた
…なんか こうしてるとデートみたい
そう考えて チラッとリリィの顔を見つめてみる
僕はリアルでもかなり二次元キャラが好きなので こういった機会にすこく憧れていた
まさか叶うとは思っていなかったが
そしてふと目が合って ドキッとする
リリィ「?」
ニコニコしながら首を傾げる彼女は どこはかとなく僕が昔やってた大好きなギャルゲーに出てくる女の子に雰囲気が似ていて
なんというか…もし付き合えたらとか ちょっと想像してしまった
リリィ「どうしたの?」
ムーン「へっあいや何もないよ!」
焦って少し大きめな声で早口言葉のようになってしまった
リリィ「えへへ なんか デートみたいだね」
ドキーーーーン
リリィ「こういうの 現実で憧れるなー」
僕はドキドキしすぎてしばらく何も言葉が出てこなかった
リリィ「ほら ここだよ」
しばらく歩くと ようやく宿に辿り着いた
ムーン「割と遠いんだね」
リリィ「…あんまりお金なかったからちょっと行きづらいけど安い場所にしたの…」
と リリィは少し恥ずかしそうに言った
別に場所はなんでもいいけど とりあえず休めるということにやっと全身の緊張が解けたような気がした
リリィ「あ 部屋同室だけどそこは諦めてね」
…前言撤回 新たな緊張の種が産まれた