2話目
「おいおい、ここどこだよ?」
草原の中にポツンと学校用の椅子に座る僕。
シュールだ。
「そういえば、さっき怒鳴るような声を聴いたような気もしなくはないな。
教室で怒鳴り声、気が付けば知らない場所・・・ここは、異世界・・・なのか。」
そう、某サイトの愛読者である僕には分かる。
ある日、神様の声が聞こえて勇者召喚が行われたことを伝えられる。
そこで、クラスごと異世界に召喚される。
そして、一人だけ別の場所に誤まって召喚される。
召喚した国で魔王が誕生したと聞かされて立ち上がるクラスメイト。
本当は、他種族を見下して支配下に置こうと兵器として召喚されただけ。
しかし、一人ちがう場所に召喚された者は世界を巡り、真実にたどり着く。
他種族を救うために立ち上がり、世界を本当の姿に戻す真の勇者になる。
ふふふ。
さあ、皆にはわかったよね?
つまり、一人だけでいる僕が主人公ということなのだよ。(違います)
状況は理解した(していません)僕がすることは持ち物の確認かな?
え~っと。
なぜか持っていたあめ(ダンジョンコアです)
上着に入っていたあめ9個
ズボンに入っていたスマホに財布。
・・・これでどうしろと?
取りあえず袋から出してしまっているあめ(ダンジョンry)を食べますか。
ちなみに僕は噛み砕く派。
口に入れて噛み砕いて・・・?
噛み砕けない。
仕方ない。舐めながらどこかにあるはずの村か町に向けていくか。
勢いをつけて立ち上がったとこで、あっ勢いつけすぎっ ゴツン!
「っごくん」
う・・・飲み込んじゃったよ。
あめって呑み込んだらなんか気持ち悪いんだよね。
もったいないこと・・・な・・ん・・か・・・
「いってーーーーーーーーー!!!!」
なんだ?体中が痛い!
「があぁぁぁぁぁぁあ!!!!」
そして僕は意識を失った。