父への質問
リアルで父がお亡くなりに……
すごい…偶然(涙)
あの反省会から数日がたっている
和樹とは多少だけれど関係改善はできていると思う。
近寄らないということだけ抜かせば、しっかりと会話はできている…と思う。しかしながら顔をなかなか合わせてくれない。
こちらが合せようとするとそっぽを向いて視線をそらされてしまう。
どうしようかと考えて空のほうに顔を上げる。するとヘリが飛んでいた。別に不思議なことでもないと思うが、自分にとっては珍しいことだった。なにせこの島に来てからというもの、この島の上を通過する飛行機やらヘリコプターやらは見たことがなかった。
「あれって…家のヘリだよ!助けに来てくれたんだよ!お~い!」
「家のって…和樹の家ってお金持ち?」
「家のことはよくわかんないけど多分お金持ち!」
どうやら和樹の家のヘリで間違いはないらしく旋回してから浜辺へと降りてきている。
「ユズキさんの家はどこなのもしよかったら近くまで乗せてもらえるように頼んでみるけど…」
「え?」
自分が想像していなかった言葉が飛んでくる。乗せていく?自分はここがいいから住んでいるのであって漂着したわけではないので乗るつもりはなかった…が、むこうに未練がないと言えば嘘になる。
今自分の家族だった人はどうしているのか…とか、まだ一度も行ってない母の墓参りとか…
そんなことを考えながら降りてくるヘリを見る。
ゆっくりと着地するヘリは扉を開けて和樹を中に入れる…と思ったが
「……死ね………」
その低い声が聞こえたと同時に銃声が聞こえたとたん、自分の足に激痛が走り倒れこむ。右足を撃ち抜かれていた。
「っ!」
「お父さんっ!何してるのさ!」
「悪魔は危険なんだよ…だがもう大丈夫だ」
「どういうことだよっ!父さん!」
そういわれて和樹はへりの中に押し込まれるように入れられていった。
そして和樹の父だと思う人がヘリから降りてきて持っていた銃を構える。
「その銃は…もう使えませんよ…」
「!?」
引き金を引いても弾が出ない銃をみて驚愕する。……銃口の中が凍り付いていたのだ。
立ち上がりながら自分は相手に質問を問いかける。
「自分はどんなものでも凍らせることができます。今だってあなた自身を氷漬けにすることだってできます。そうなりたくなければ多少、質問をさせてもらってもいいですか?」
「……分かった何が聞きたい。」
「そうですね…まずは……」
足を凍らせて地面に張り付ける。
「っく!どういうことだ!」
「抵抗されないために動けないようにしただけです。質問が終わったらとかしますので安心してください。それでは……」
質問をしていくことにしようか。