孤島にて 【トモエサイド】
今回は、視点を変えてトモエ視点で書いてみています。
地面にぶつかる寸前に私は、自分の特典で取った「風属性魔法完全制御」
で、自分の落ちる速度を殺して安定して着地できた。
ここは、さっき決めていた島……なのだろうか。
周りを見渡してみるが、すぐ足元は崖。落ちてくるときに確認した限りでは、砂浜は無く崖と、岩の塊と言った方がいいだろう岩山ぐらいしかない。
自分の特典は、
・風属性魔法完全制御
・水属性魔法完全制御
・地形操作
・テレパシー(距離制限無効)
・魅了(最大出力)
である。
選択をミスった。まさか、この島に植物がないとは思わなかった。
さて、まず何から手を付けようかと考えていると不思議な感覚がした。
なんというか、小説でよくある「頭の中で音が響いた」というやつだろう……と思う。
ベルなのか鐘なのか分からないが、響いた後に野太い声が響いた。
〔俺は無事に着いた。同盟メンバーは無事についたかを確認したい。一応の猶予を見て五日以内に返事が欲しい。以上だ〕
ふーん。五日以上と猶予を見たのは、どっかのスライムがやらかしたからだろう。
一応、返事はしておく。
〔連絡は確かにきたわ。全員の連絡がついたら一旦どこかに集まりましょう〕
すぐに返事が来た。
〔了解。連絡が一応集まったら、イケイに頑張ってもらって、脳内ネットワークで場所を決める。……こんな感じでいいかな〕
〔良いんじゃないの?つーか、イケイって場所は分かってるの?〕
〔何とかするだろう。同盟を言い始めたのはあいつなんだし〕
じゃあ、それでいいか。それから少し自分たちの周りの状況を話し合った。
さて、話しをしていたらあっという間に太陽が南を通り過ぎてしまった。
一日の流れ方は、向こうと同じだと考えていくと正確なことは全く分からないもののあと5~6時間もないはずだ。
私が作るダンジョンの目指す形は、「海上要塞兼魔王城」と言ったところだ。周りの海も利用して、天然の要塞+人口の要塞とすることにする。
まず、手始めに島の一番高いところに上り周囲を見渡す。そうして登ってから、地形操作で足元を隆起させればよかったと気づいた。
本当に周りに何もない。あるのは、一面の青い海と青い空。
魔王城ではなく、リゾート地のホテルみたいな感じにしようかなと迷ったのはないしょだ。
最初にやることは、地形操作で島の周りに城壁を作る。
イメージとしては、海の真ん中に岩山が島を囲むようにある形。岩山は崖が外を向いている、どちらかというと崖ではなく絶壁という方が正しいが。
そして、絶壁の内側にはなだらかな坂道……からの下の方でつながっている海。そう、海、絶壁(岩山)、海を渡りようやく島につくのだ。
これだけのことをやると、一気に疲れてしまった。雨風を凌げるような洞穴を作り、今日はここで寝ることにした。
特典の魔法の「完全習得」と「完全制御」は別物です。
習得が「道具がそろっている」感じで、制御は「道具がそろったうえでその道具ではミスをしなくなる」、という大きな違いがあります。
さて、次は鬼を引き当てたゲン視点で書こうかなーと。
今日のちょっとした呟き
同盟メンバーの中で一番まともなのは、鬼のゲンだったり。