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プロローグ ①

なろうに、初投稿。


作者は豆腐メンタルですが、感想をお願いします。

 俺たちはいわゆる異世界送還をされてしまうようだ。何故かって?目の前で爺さんがそんなことをほざいているからだ。


「納得はせんでいい。とりあえず送還されろ」

 

 無茶苦茶にもほどがある。せめて事情の説明ぐらいはしてほしいもんだ。

 と、思っていたら近くにいたごつい大男が、

「おい、流石にそれはないだろう。何故なのか、どうして俺達なのか、行くのはどんな世界なのかということを説明しろ」


「ふん、仕方がないわい。説明ぐらいはしてやろう」


 ここからの説明を要約すると、こういうことらしい。


 神様のいる世界の転生装置とやらが故障したらしい。

           ↓

 ほかの送還装置などが壊れていないかを調べなければならないらしい。

           ↓

 しかし、調べるには装置そのものを起動させなければならないらしい。

           ↓

 起動して、動くかを調べるには実際に使うしかない。

           ↓

 だから、適当に一定条件下に絞ったうえで籤引きをして決めた。


 驚きだ、「らしい」の数が多いのにも驚くが、それ以上にメンテナンスするために実際に動かさないといけないその装置の方が驚きだ。


「じゃから、送還するんじゃ」


「それは分かった。納得はできんが、理解はした。それで俺たちはどんな世界に行き、何をするんだ」


 そう、そこである。この部屋にいる11人の今の疑問のはずだ。


「お主らには、そうじゃな…………お主ら風に言うと『中世ヨーロッパ風の世界でダンジョンマスター』と言ったところじゃな」


 まて、俺はそういう話は(ネットで)読みふけったし、ダンジョンマスター系のゲームなんかもやってはいるが俺はあくまで一般人だ。そこら辺にいる少し引きこもりがちの高校生だ。


 ここにいる11人の顔は、俺を除くと不安半分期待半分といった所だ。


 俺自身は、期待3割不安6割残り1割はどんなダンジョンにしておくべきかを考え始めたところだ。


「さらに言うとじゃ、お主らは人間ではなくなってもらうことになる」


 今、さらっとかなりヤバイことを言わなかったかこいつ。


「具体的にいうとその世界で500年以上昔に絶滅させられた魔人たちが生き残っていた。それがおぬしらの転生後の立場じゃ」


 死亡フラグやら、何やらが一気に乱立しました。……じゃねぇ。死亡フラグどころか人間との敵対フラグまで立ちやがった。


「さて、そろそろ送還せんといかんのじゃが、流石にダンジョンマスターとして戦闘力0というのもまずかろう。いわゆる特典というやつをつけてやろう」


 そうか、特典だ。特典でうまいこと取れれば無双は出来なくても自衛は出来る。うーんどんなものがいいかな。


「おお、そうそう忘れておった。言っておくことが二つある。一つは特典は10個まで、そして数が多ければダンジョンのスタート時点での大きさが小さくなり少なければ大きくなる」


 これはつまり、「自分をとるかダンジョンをとるか」ということか。


「もう一つはじゃ、おぬしらの様子はこちらつまりは神界で中継しておる。つまりは娯楽じゃな」


 サーカスのボールに乗る熊になった気持ちだ。


「つまり、娯楽じゃからダンジョン内に召喚できるモンスターの種類を固定させてもらう」


 なん、だと。これはさらに死亡フラグしかないじゃないですかーもうヤダーこの送還。


「ちゅーわけで、この籤を引け。」


 さらに、籤と来た。これは死ぬ。


「女子から先に引け。レディーファーストだ」

  

 さっきのごついのが仕切っている。確かに本気でレディーファーストと言っているようだが、最初の方が外れやすいのも事実。

 先に引いた、女子の結果はこうなった。


 海中型モンスターを俺と同じぐらいの女の子が引いた。

 双子の女の子たちは、虫と植物を引いた。

 なんか運悪そうなお姉さんはエレメントを引いた。

 

 そうして俺たちが引き始める。

 まずうまいこと仕切っていたごついのから引き始めるべきだと思ったが、「俺は最後でいい」と一言。男だけど惚れちまうぜ。

 そうして、引いた結果が、

 年下だろうと思われる子がドラゴンを引いた。

 次に、のっぽのガリガリが、アンデッドを、

 気のよさそうなニコニコしている奴が獣を、

 残念感が漂うイケメンが悪魔を、

 ごついやつが鬼を、

 そして俺がスライムを引いた。


 死亡フラグ以外の何物でもない。


「引き終わったかの、それぞれの種類のマニュアルを渡すからそれを見て特典を決めるんじゃ。儂はむこうの部屋におるから決まったら来るんじゃぞ」


 そう言って向こうに行ったと同時にドラゴンを引いた子が向こうの部屋に入っていった。


 マニュアルに目を通してみるが、スライムって案外チーム戦に向いていることが分かった。


「なあ、俺と同盟を組まないか?」


 精一杯の勇気と共にこの言葉を海中型の女の子に言ってみた。


「えっ、うん良いけど」


 あっさり承諾していただけました。

 

「でも、同盟って何するのよ」


「それは、特典で転移陣をもらって互いのダンジョンを繋げたりだとか、情報を共有したりするだとかって思っていたけど」


「ふーん。ま、いいんじゃない。だけど人のダンジョンに勝手に入るのは無しよ」


「おい、お前ら何話してんだ?」


 ごついのが話しかけてきた。


「俺たちは今、同盟を組むことを提案してたんだけど」


「そうか、それに俺も入れてくれや。ついでに、あっちのちっこい二人も」


「良いけど、同盟の内容は……」


「いや、そこはいい。聞こえていたからな、俺が聞きたいのはマニュアルの内容だ」


 明かしてもいいものだろうか。


「周りの連中は先に行ったみたいだしよ、それに俺の内容がひどいから明かそうと思ったんだが一人だけ恥かくのもなんかと思ってな」


 なるほどじゃあ、俺もスライムのちょっとしたチートを明かすことにしよう。

 


 

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