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~家のおじいちゃん~


学校から家まで「一年生に歩かせる距離か?」と思わせる程僕の家は山と言っていい所にある。


これを六年間歩かされるんだから嫌にもなると思う。



何時も家に着きそうになると黒い煙りがモクモクと自分の家がある所から出ているのを見つける。



別に火事という訳じゃない。


家の敷地に入るとおじいちゃんが五右衛門風呂に使う用なドラム缶に何かを突っ込んで長い棒でかき回していた。ドラム缶からはキャンプファイヤーのような炎が上っている。


じいちゃん、熱く無いのか?



じいちゃんは僕から見て最強の部類に入ると思う。


じいちゃんには色んな逸話がある。(証人もいる)


じいちゃんはよく自転車で出掛ける事が多い、僕が小さい時はじいちゃんが自転車の荷台に僕を乗せてお菓子を買いに行っていたりもした。


じいちゃんはその日ばあちゃんにカレー粉を買ってくるように頼まれ自転車で買い物に出かけた。


しばらくして家に警察から電話がかかってきて、じいちゃんが車に跳ねられたと連絡があって家からそこまで離れていなかった事故現場まで慌ててみんなで見に行った。



事故現場では警察官の静止を振り切り自転車に乗ろうとするじいちゃんがいた。



じいちゃん曰わく上手く転んだから大丈夫、だそうだ。


後から聞いた話しだと正面からぶつかり車の上を自転車で走ったとか。兄がその時言った言葉は「妖怪」だ。



結局かすり傷一つ無くじいちゃんは自転車に乗って帰ってきた。



おじいちゃん、今思い出してもあんたは化け物だ。


化け物だけど優しいじいちゃんだ。

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