友達作り
気合を入れて教室に入る。ここで元気よくおはようございますが言えたら完璧だが、ここで余計な注目を浴びるのだけは避けたい。
とりあえず席に座った。特に何も無いカバンを意味もなくあさり、何かを探すふりをする。ってダメダメ!!陰キャの名残が残ってる!!
(とりあえず前の席の人に話しかけるか…)
背中を見ると緊張しそうなので、目をつぶって肩を叩いた。
「……あ?」
(終わった。)
終わった。終わった。一言目が「あ?」だ。
しかもよく見たら根元ピンクのモヒカンじゃん。詰んだ。なんで目つぶっちゃったんだろう。
「あ…、ごめんなさい、肩に糸が……」
「えっ!やだ~ありがとうございます!!」
「えっ、あっ、はい」
「お互い頑張りましょうね!」
「あっ……ありがとうございます」
…なんか思ってたのと違うし変な嘘ついちゃったけど、優しそうでよかった。
今のは第1歩として換算していいのか…?分からないけど、次は隣の席の人と話そう!!
隣人も優しい人でありますように…!!と、隣の席を見ると既に他の人と話しているのを見つけてしまった。
「あっやっぱ無理かも」
あいにく人が話しているところに割り込む趣味も勇気もない。
緊張して手が震えてきた。もう無理なのか、諦めてしまおうか。私には無理だったんだ。
いや、
こんなことしてるからずっと陰キャなんだ。
私はデビューするんだ!!!
長い深呼吸をしてから勢いに任せて話しかけてみた。
「あの!!」
2人の視線が同時に私に向かう。
「隣の席の、加藤です。よろしくお願いします!!」
言えた!!!ちゃんと伝えられた!!!
返事はすぐに来た。
りんか「よろしくー!うちりんか!こっちは」
ゆうか「ゆうかだよ~」
明るい陽キャ系の子とニコニコふわふわしてる子で、すごく優しそう。
りんか「加藤ちゃん下の名前は~?」
名前を伝えると嬉しそうに呼んでくれる。
りんか「さきね!!よろしくー!!」
りんか「今日カラオケ行くんだけど、来ない!?」
えっ………
「行く!!!」
言ってから気づいた。
——初日でカラオケって、難易度高すぎない?




