1/1
ソラちゃん生まれつく
ドラゴンのたまごは宇宙の風にのって、宇宙ゴミと共に星に流れついた。
ドラゴンのたまごは運良くも裕福なお坊ちゃんの屋敷に拾われた。
ドラゴンのたまごに必要なのはあったかい愛情。
屋敷の主人は優しいメイドにドラゴンのたまごを預けた。
「よしよし、ドラゴンちゃん。今日は晴れましたよ。日光浴しましょう。」
優しいメイドに育てられたドラゴンのたまごは、秋と冬を過ぎた春。
「ぼっちゃん!生まれます!」
春の日差しの中で、ドラゴンは生まれた。
「よく食うなぁ」
ドラゴンの食費は莫大だったが、裕福な坊ちゃんには少しも辛くなかった。
ドラゴンは黒い髪と黒くて硬い尻尾を持って生まれた。
宇宙から来た宇宙ドラゴンでウドちゃんとか、食いしん坊でくうちゃんとか、命名は難航した。
くじ引きで決まった名前はソラちゃん。空から来たから。
「ソラちゃん、今日のおやつはドーナツですよ」
優しいメイドさんと優しい主人の屋敷で、ドラゴンはすくすく育ちます。




