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待たせたわね。

 さて、ど〇きつねたちは、「金ぴか将軍」に対抗するためにも、応援団を先に捜すことにして、柳生の里まで出かけたそうな。

 途中、竹林を歩いていると、明るく光る竹が、百本以上生えていた。そして、地面には、何十本という光る竹が切り倒されていたそうな。


 みると 一人の老人んが、なたをかまえると、一気に


 すぱっと、すぱっと、すぱっと……。


その後を左目を眼帯でおおった少年が

「おれの魔眼がうずく、たぁ!」


 すぱっと、すぱっと、すぱっと……。


「ちょっと、あれ。」

「きっとそうだよね。」

「まだ、光っているから無事よね。」

「とりあえず、あれを止めましょう。」

リーダーきつねが、二人の前にたった。

「それまでよ!」


「ん、なにやつ?」

「なんとまあ、かわいいお嬢さんだちじゃ。何者かの?」



「愛と正義の美少女ど〇きつね! どんむーん。月に代わって……。」

「愛と知の美少女ど〇きつね!どんまーきゅりー、水星に代わって……。」

「愛と情熱の美少女ど〇きつね!どんまーず、火星に代わって……。」

「愛と勇気の美少女ど〇きつね!どんじゅぴたー、木星に代わって……。」

なんかくいぎみに次々と、自分で美少女だと名乗りを上げると


「遥かなる暗黒魔王の化身、今日もおれの魔眼がうずく、柳生十兵衛参上!」

翁は少年が中2病まるだしの返答をするのをみて、ためいきをつきながら

「わしは、柳生宗矩、幕府剣術指南役じゃ。お嬢さんたち、侵略者なのかい?」


「侵略者?私たちは地球に愛と正義を広めに来たのよ。」

「みんなで踊って、平和にはっぴー、はっぴー。」

「がんばっている人には、エールを送るの。」

「『きつねど〇べえ』買ってくれた人にはお礼を……。」


「あっ!」

「まずい!」

「何言ってんのよ!」

「ん?おれい?おれい……、おれい!」



どこからか、軽快なサンバのリズムが流れ始めた。

次第にそのリズムが、あたりに広がっていく。


「あーあ。」

「来ちゃったよ。」

「どうする?」

リーダー、どんムーンは、仲間の顔を見て

「もう奥の手ね。いくわよ!」


「めいくあーっぷ!!!!!」


なんと、4人の姿が、青と白をベースにした「ちありーだー」の姿に、きつね耳と、お揃いのきつねしっぽ!

「これが、北海道名物、本物のきつねだんすよ!」

4人が、きつねだんすを踊りだすと、なんと、光る竹の中から、次々と、きつね耳をつけた応援団が、現れ踊り始めた。地面に落ちていた竹の中からも次々と…。男も女も子供も大人も、野球選手も……?


次第にそのリズムは、サンバのリズムを飲み込んでゆく。

気づいたら、十兵衛も宗矩も踊り出していた。そして、どこからか現れた「たくあん」をくわえたお坊さんまで……。



金ぴかの衣装を着て、白い馬に乗った男が現れて、歌いはじめた。


 ふぁっ、だず ざ ふぉっくす せい? ♪



将軍様はのりのりで、最後まで歌い切ると、帰っていこうとした。

そこに宗矩が、

「殿、指南しましたぞ。」

「うむ、くるしゅうない。」

金ぴか将軍は、上機嫌で帰っていったとさ。



そのとき、崖の上から

「待たせたわね、愛と美の美少女ど〇きつね! どんびーなす。金星に代わって……。」



もう、みんな帰った後だったとさ。




【ごきょうくん】

おじいさんとのやくそくだよ。

きつねだんすは、地球を救うんだ。

みんなで踊ろうね。


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