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真わらしべ長者

おじいさんのありがた~い おはなし。

 さて、又八は、長い旅をして、大和の国にたどりついたところで、あたりが暗くなってきたので、ちょうど近くにあった大きな家に宿を借りようと門をたたいたそうな。


一人の老人が、門を開けてでてきた。

「どなたですかな?」

「おら、旅のもんですが、一夜の宿を貸してほしいだ。」

「ほう、旅の方ですか、どちらまで」

「『長谷寺』ってところまで、縁結びに行くんだ。」

「ほう、『長谷寺』ですか。」

「21日お参りしたら、いいことがあるんだ。」

「ふーん、まあお入りください。」


老人は、又八を家の中へ招くと、食事を用意してくれた。

「親切にありがとうございますだ。」

「いえね。私の先祖が『長谷寺』に恩がありましてね。」

「なんか、いいことあったんか。」

「観音様のお告げがあって、一本のわらが、こんなりっぱな家になったんですよ。」

「これ、わらなのか?」

又八は、柱を触ってみたが、普通の木の柱だった。

「いえいえ、わらから交換していって、最後は屋敷になったんですよ。だから、周りの人たちは、先祖のことを『わらしべ長者』って呼んだそうです。」

「『わらしべ長者』? なんか聞いたことあるな。」

「それで、『長谷寺』へお参りする人は、大切にしているんです。」

「ありがたいことだなぁ。」

「うちの先祖の一人は、冷たくして、『ひとはいさ~』って、歌詠まれましたけどね。」

と、老人は庭の梅の木を指さした。なんだか古い短冊がかかっている。

「お参りして、わらを交換すればいいんだな。」

「いえいえ、観音様のお告げ次第ですよ。」


又八は、その夜はゆっくり休んで、よく朝、元気に出かけて行った。

途中、竹林を歩いていると、明るく光る竹が、何本も生えていた。

みると 一人の老人が、なたをかまえると、一気に


すぱっと、すぱっと、すぱっと…。


その後を左目を眼帯でおおった少年が


すぱっと、すぱっと、すぱっと…。


その見事な腕前を見て、又八は声をかけた。

「じいさまたち、何をしてるだ?この竹はなんだ?」

 すると、片目眼帯の少年が

「おれたちは、侵略者から、地球を守っているのだ。うっ、おれの中のリビドーが……。」といいながら、左目をおさえた。


「これが、かーちゃんのいっていた ちゅーにびょうってやつかな。」

 又八は、黙ってその場から、離れていった。



【ごきょうくん】

おじいさんとのやくそくだよ。

柳生さんは、親子で地球を守る偉い人なんだ。

みんなも応援しよう。


 中2病十兵衛登場。

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