変化
それから2分程度経過した。
「おい、さすがにやめたほうがいいんじゃないか?」
「いや…まだ、だ…」
「それか別の方法で魔力量は測れないのか?」
「あ、そういえば別の方法でできるわ」
「え?…」
「てへっ」
「てへじゃねーよ」
「確かに、別の方法で魔力測れるわ。すっかりだけど忘れてた」
「もう一旦方王国戻るか」
「その前に早く解除の仕方を教えてくれないか?」
「ん? ただ魔力を流すのやめるだけ努力するだけだよ?」
「そのやり方がわからないんだ」
「へ? それはかなりやばくね」
「というか、僕ら今、バリアを張ってあるから水は入ってこないが、水の中だからな」
「ほんとだ!? よく見たら水の中じゃん」
「ていうかどうやってバリア張ったんだよ!」
「張りたいって思ったら張れた」
「は? チート性能すぎるだろ!!」
「これそろそろ王国やばいんじゃね?」
「まじでやばいかもな」
「ていうか、張りたいって思ったらバリア張れるやつがなんで魔力流すの止められないんだよ!」
「それは自分でもわからない」
「しょうがない、俺が何とかするよ」
「何とかできるのか?」
「まあね」
「神に願う。我が道を踏み外し我に再びやり直す機会を、アポードシィ」
その瞬間、どんどん時が戻っていった。
すると、僕が魔術を使う前に戻った。
「あぶねー!」
「王国滅ぼすとこだった」
「さすがに魔力を流すのを止める、練習はしておかないといけなさそうだな」
「いやお前マジで!!…いや、まぁそれを言ってなかった俺が悪いか…」
そうして僕たちは宿に戻った。
「ていうかさぁ、全然魔法学園の試験始まらないね」
「そうだな、試験を受けていた人、ほぼ全てが突然死、したんだからな」
「死んだ理由もわかっていない状況で、また試験を始めるのは危険すぎるからな」
「いやお前が殺したんだけどな!」
「いや僕は殺していない。ただ死んで欲しいと願ったら勝手に死んだだけだ」
「うわ、こわ!」
「本物のサイコパスだ」
「でもこのままじゃ魔法学園の試験受けれないじゃん!」
「まあしょうがない。それに今試験が来たところで僕が合格できるか怪しいところだ」
「確かに! それで思い出したけど、なんとなく家に帰っちゃったけど魔法の練習しないと!」
「まあ、明日でいいんじゃないか? 今日はいろいろあって疲れた」
僕は自分に驚いた。僕は本来こんなこと言う人間ではない。
いや言おうといちいち思わない。僕はこいつに本当に変えられてきているのかもしれない。
「そうだね!今日はもう寝るか!」