魔物
魔物討伐をしに森に来た。
「それじゃあ、まずは魔物を探そう!」
「俺についてきて!」
命のかかった魔物討伐なのに、まるで遠足だな。
今いる森は、ここら辺じゃ1番危険だと言われていて、かなり強力な魔物が出るらしい。
そんなことを考えていると早速何か出てきた。
「これは、三級かな?」
「三級?」
「魔物は級と段で分かれてるんだ。まあ、段なんて早々いないけどね。数字が少なくなるにつれ強くなっていく。三級はまあまあだね」
「ほら来いよ」
葉蔵が魔物に挑発した。
そうすると魔物は何かを感じ取ったのか、地面を蹴り、こっちまで距離を詰め、葉蔵を殴ろうした。
だが、葉蔵はそれを簡単に避けた。
「三級なんかじゃ、俺には勝てねーよ」
葉蔵が避けた拳は木に直撃し、木は折れ、倒れた。
葉蔵は躊躇することなく、魔物の顔部分を殴った。
そうすると、魔物の首から上が無くなった。
「雑魚いなー」
「もうちょっと強い魔物が出る場所があるからついてきて」
「わかった」
3
その後10分程度歩いた。その時、葉蔵は明らかにヤバそうな場所に入っていった。
ここまでは、緑色の木がたくさんあり、草もたくさん生えていた。
だが、そこは木は枯れていて、草はなかった。まるで地獄だ。
「イカシスー!、早く来いよ!」
そう言われそこに足を踏み入れた瞬間。明らかにやばい感じがした。
何と言うか死を感じた。
その時、葉蔵の顔が取れた。いや、落ちた。
「あ…」
死んだか。そう思ったその時。
「いやーなかなか強いのがいるね」
当たり前のように、生首のまましゃべり始めた。
そして自分の生首を持って自分の体にまた付け直した。
「これは一級だな」
「どんな魔術を使ったんだろう」
「ていうか、そろそろイカシスも戦ったら?」
「お前が倒されない限り、僕が戦う事は無い」
「そっか、それは残念だ。なんてったって俺が負ける事は無いからね」
その瞬間、葉蔵が切り刻まれた。
「少しうざいなぁ」
そう言うと当たり前のように体は再生した。
そうして、葉蔵は自分の体から出した魔力を手に圧縮し始めて、一気に解放した。
その瞬間、ここら辺一帯が吹き飛んだ。
もちろん僕も、消し飛んだ。だが僕はなぜか再生した。
そうすると、魔物も姿を現した。
その姿は人型に近いものだった。
「やっと現れたか」
そう言うと、葉蔵は氷で剣のようなものを作った。
そうして、すぐに地面を蹴り、魔物に接近し、剣で魔物を真っ二つにした。
だが魔物も何とか再生し、葉蔵に魔力玉のようなものを撃って反撃した。
葉蔵はその魔力玉のようなものまでも、両断し真っ二つにした。
そうして、重力魔法のようなもので魔物を押し潰した。
「ふー今日はこんなもんかな」
「なかなか強いんだな」
「まあね!俺は最強だからね!」
「これでまた金が入るぜ〜!!」
その瞬間、かなりヤバそうなのが視界に映った。
「マジか…こりゃ3段いや2段だな」
さっき、かなり激しい戦いをしたので強いのが釣られたんだろう。
「勝てるか?まずまず2段はどの程度の強さなんだ?」
「国を1つ滅ぼす位には強いな」
「そりゃ化けもんだ」
「勝てるかって聞いたか?もちろんだ!」
そう言うと、葉蔵は魔物に殴りかかった。