友達
うすうす感づいてはいたが僕はかなり強いらしい。そしてかなりの人数に目撃された。
これはもうしょうがない。全員死んでくれないかな。
僕は死んで欲しいと願った。そうするといつの間にか全員魂が抜けたかのように死んでいた。
これでまた新しく試験が始まるだろう。
3
その帰り道、1人の人間に出会った。その人はなぜか僕に急に話しかけてきた。
「君さっき人殺したよね!!」
「えぐ!かっけー!」
こいつが何を言っているのか理解できなかった。少なくとも人間は人殺しを恐れるものだ。
「なんのようだ?」
「俺を仲間に入れてくれよ」
「仲間?」
「いやその感情ないロボットみたいな感じやめてよ」
「いやもともとこういう性格だ」
「それはとても変わってるね」
「よく言われる」
仲間に入れて欲しい?何の仲間に入れるのだ?
「そんなことより仲間に入れてよ!」
「何の仲間だ?」
「まぁ友達みたいな、親友みたいなそんな感じのやつだよ」
「悪いが断らせてもらう」
「無理!これは強制だから」
「俺を仲間に入れろ」
こいつも殺そうかな?
「俺のこと殺そうって思ったでしょ」
「君は何かを感じてみたいんだろう?」
「なぜそれを知っている、誰かに話した覚えは無いんだが」
「俺は最強だからね。何でも知ってるんだ」
「保証しよう。俺と友達になれば、いや親友になれば感情を感じられる」
「なかなか悪くない話だな」
「意外にわかるやつじゃないか。こういうのは変に意地を張るやつが多いんだけどな」
「ならば承諾しよう」
「僕に感情を出させてみろ」