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鬼ごっこ(2)

そうしてゲーム開始から20分が経った。


ゼーンは暇そうにしている。


そうして、生徒たちも作戦会議が終わったのか動き始めた。


そうすると30人位の生徒が、ゼーンに向かって炎魔法を打ち始めた。


ゼーンはそれを軽々避けている。そして次に、30人位の生徒は氷魔法を打った。


その次にはさらに30人位の生徒が雷魔法を打ち始めた。


するとどんどんゼーンの逃げ場は減っていき、ついにゼーンを追い詰めたと思ってその時。


「なかなかやるね」


「なら、これでどうかな?」


そう言って、ゼーンは手のひらの魔力を圧縮し、当たり前のように解放した。


そうするとここら辺一帯が吹き飛んだ。


これは葉蔵が1級の魔物に使っていた技だ。


それを普通の人間、生徒に向かって当たり前のように放ったのだ。


とても正気だとは思えない。


「あひゃひゃ! 楽しいな!」


「君たちも楽しくなってきただろう!!」


幸い生徒たちは葉蔵がバリアを張って守っていたようだ。


「お前、マジでやばすぎだろ!」


あの落ち着いた葉蔵も、さすがにキレているようだ。


「今もし俺がバリアを張ってなかったら全員死んでたぞ!!」


「それもまた素晴らしい!」


「だめだこいつ話通じねぇ」


「少し俺も本気出さしてもらうよ、詠唱解禁だ!」


禁止している割にはいつも使っている気がする。


「神に願う。我が道を遮るものに悪の鉄槌を、スパオ」


葉蔵がそう言うと、ゼーンの壊れたように崩れ落ちたが、ゼーンはすぐに再生して当たり前のように笑っている。


それを見た、生徒たちが悲鳴を上げ始めたが、気にすることなく葉蔵は戦いを続けた。


僕は少し、戦ってみたいと思ってしまった。


「ちっ! さすがに一筋縄ではいかないな」


「神に願う。我が道を遮る者に悪の鉄槌を、テルノー」


葉蔵がそう言うと、ゼーンは真っ二つになった。


葉蔵はその隙にゼーンに近づき、ゼーンにタッチしようとした。


だが、ゼーンは体を再生することなく、真っ二つのまま動き出し、2つの体を操作して逃げた。


真っ二つになろうと死なない生命力に、真っ二つのままそのまま逃げるという、常人とは思えない行動。


とても人間だとは思えないな。少なくとも僕の知っている人間はこんなことができる奴らではない。


いつの間にか生徒たちは避難していて、今この場にいる生徒は20人居ない位になっていた。


「ヤバ! きっしょ!」


そう言って葉蔵は何を思ったか、僕の腕を掴んで僕を遠くにぶん投げた。


「は?」


そうするとすぐに、葉蔵もゼーンを引き連れ僕のほうに走ってきた。


「ここならお前も戦えるだろ?」


「どういうことだ?」


「お前はどうせ実力隠してるんだから、他の生徒がいるとこじゃ戦えないじゃん! だから連れてきてあげたのさ」


「僕は戦うとは一言も言っていないが」


「まあ、細かい事は気にすんな」


「お前も練習してきた魔術、試したいだろ?」


「まあな」


「君が来るなら私も遊んではいられないね」


そう言うと、ゼーンから笑顔が消えた。そしてゼーンは準備体操のようなことをし始めた。


「ゼーンもやる気みたいだぞ?」


「わかった、なら少し戦ってみるよ」





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