搬送
救急隊員の声がする
「大丈夫ですか?今から〇〇病院に搬送しますね」
パトカーのサイレンの音もする
あ、跳ねられたんだ
「ワン子」はどうなったんだ?
救急隊員が
「そちらは警察にまかせていますので」
そうか、「ワン子」は搬送してもらえないんだ
とにかく今は従うしかないか
意識はあるものの、鎮痛剤?なのか少し眠く、うまく言葉も出ない
そうこうしてるうちに病院に到着した
「せーの、1.2.3」
有無もなく運ばれていくのだった
あー足痛い
腰も痛い
打撲で済んでいればいいけどなぁ、この痛さは折れてるのか?
スマホ持ってないや、どうしよう
お客さんに言われたんだよな、散歩に行くときは多少のお金とスマホがぐらい持っていけと
人の意見は聞いておくもんだなと、反省するも今となっては、なるようになるだけだ
あ、お店のカギもかけてないや、シャッター下しただけや
あーー
「ワン子」は??
今度は医者?看護師がか来た
「今からレントゲンを撮りますが、頭は痛くないですか?」
「足と腰が痛いです」少し喋れた
「では、行きますね」
「ワン子」の事を聞いても知らないだろうとは思ったが訪ねたい
力を振り絞り
「一緒に犬がいたんですけど、警察から連絡はないですか?」
すると、
「警察の方もついて来てますので、処置がおわり次第お訪ねください」
そうか、やっぱり知らないのか
今日は病院に泊まるのか
いつもなら「ワン子」と一緒に寝ているので8年ぶりに独り寝になるのか
ちょっと寂しい夜だなぁ
やばい…眠い…




