再開
おなかが空いた
日も暮れて来た、さすがに食事を作る気にはなれない
塀の外に出すことが出来たのはいいとして、これからどうしようと言う事になるのだが
最初は直接、復讐しようとも思ったが、半年も経つと萎える
だからと言って、「ワン子」の事を忘れた訳でもないし、殺してやろうかとも思った
だから、1日でも早く塀の外に出そうと努力もしたのだが
裁判であれだけ「ワン子」の事を軽く言われると、現在の法にも苛立ちを隠せない
器物損壊…なんて軽い響きだ
夕食でも食べに行こう
ピンポーン
「すみません、弁護士から自宅を聞いたのでお礼をお言いにきました」
そういう事ね…お礼…
「はい、今行きますので」
「先ほどは、本当にありがとうございました、おかげで執行猶予を勝ち取る事が出来ました。まさか被害者の方から意見陳述をしてもらえるとは思っていませんでしたよ」
「あのを謝罪は?」
「事故の事ですね、大変申し訳ありませんでした」
「いやいや、そうじゃなくて 聞いてないの何も?」
「いや聞いてますよ、減刑を求めてくれて示談にも応じてくれた事」
「違うって!「ワン子」のこと!」
「ああ、死んだんですよね、まあ示談も終わってますし、人が死んだわけではないんで良かったですよ」
「何が良かったんだ!」
頭の中で何かが切れた音がした




