帰宅
少し身体は痛々しいが、とにかく「ワン子」と一緒に帰宅した
入院中は友人が立ち代わりでドライアイスを運んできてくれたおかげで腐敗しなかった
お店でお通夜をするのも、どうかと思ったので近くのレンタルスペースを借りる事にし、お通夜、葬儀とすることにした
花屋に電話し、飾りつけをし、棺桶も手作りで製作しお通夜を行い
お店の常連さんは勿論、地方からもたくさんの花が届き、少し普通ではあり得ないような、お葬式になり自分でも驚いている
みんなが愛してくれてたんだなと改めて実感した
葬儀の夜は、お店をひと月ぶりにオープンし皆で献杯した
どれだけ豪華な花に包まれても、寂しいものは寂しいし、悲しいものは悲しい
もう、笑う事もなければ、一緒に散歩することも寝ることも出来ない。
翌朝、動物専用の斎場にいき火葬し、骨となった
部屋には「ワン子」の骨と衣類にバック、リードやおもちゃが、今まで使っていた物があるのだが、処分も出来ずダンボールに入れ片づけをした
お店は、しばらく休業することにした
独りになると改めて思う
どれだけ「ワン子」が支えになって、ここまできたやって来た事か
お前は独りでじゃないとか言うけれど
独りは独り
孤独とは、そういうものだ
お店を閉めるとなおさらだ
誰も来ない
当たり前だが、来るのは毎週、買っているヤクルトおばちゃんくらい
しゃべらないと言葉を忘れそうだ
お店開けようかな?
でも
「ワン子」がいない
何のために生きて来たのかすらわからなくなって来た




