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時空の羽  作者: 夢宇希宇
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第47話

日本の○○県○○市で不思議な出来事が起こっていた。


ニュースがそれを伝えている。


海人の母はじっとそれを見ていた。


テレビ画面には、女性アナウンサーとその現場風景が映っていた。


「こちらは現場です。市内のハンバーガーチェーン店であるモスバーガーで、不思議と言っていいのでしょうか?。それとも窃盗と言っていいのでしょうか。作った、ハンバーガーとアイスコーヒーが突如消えるという事件が起こりました。こちらの店では、ハンバーガーが30個、アイスコーヒー20杯が店員の話では、目の前から消えたそうです。しかし、ここだけではありません。16県、46市にて同じようなことが起こったとの連絡を受けています。警察は事件性がないと考えて動こうとしません。実に不思議な事件ですね。一まず、マイクを現場からお返しします」


そう言うと、テレビ局の放送ブースに画面が変わった。


男性と女性のアナウンサーが映る。


画面のテロップには、『驚き!、謎のハンバーガー消失事件』と出ている。


アナウンサーの2人が話し始めた。


「不思議なことがあるものですね。これは複数犯による事件なのでしょうか。しかし、なぜ、ハンバーガーとアイスコーヒーなのでしょうね」


海人の母が画面を睨むように見ている。


「そう言えば、海人も桜ちゃんもモスバーガーが好きだったわねぇ。特に桜ちゃんは、1人で5個も食べてしまうくらい好きだったわ。桜ちゃんに『太らないの?』と聞いたことがあるけど、どうやって、あのスリムな体型を維持していられるのかしら」


そして、テレビのチャンネルを変えた。


テレビの画面は、2匹の子猫と1人の男性の姿を映し出した。


そう、CMに入ったのである。


男性が子猫を呼ぶ。


「ゴン太、にゃん太、ご飯だよ」


子猫は「ンニャ」と返事をして男性の用意したキャット・フード目がけて走り出した。


そして、美味しそうにバクバクと食べている。


「まあ、可愛い。やっぱり、猫ちゃんはいいわね。海人とお父さんが帰って来たら、家族会議で決めなくてはね。答えは決まっているのだけど、楽しみだわ」


CMが終わる。


次のニュースが始まった。


今度は若い男性アナウンサーが映った。


「緊急速報です。只今、上空に謎の白い光が現れたようです。局の電話は問い合わせで、パンク状態です。視聴者の皆さん、落ち着いて下さい。これから、首相による緊急番組をお伝えします。それでは、一まず、マイクをスタジオにお返しします」


海人の母親はテレビ画面に釘づけになった。


そして、首相による演説が始まるのを待つことになった。

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