第42話
最初の衝撃で50mくらい吹っ飛ばされた。
俺にはシャフトの姿が見えなかった。
どうやら、ナナカミに助けられたようである。
「ほう、俺の攻撃を受けることが出来るとは思わなかったぞ」
手がジンジンと痺れている。
ズシーン!。
次の衝撃でも50mくらい吹っ飛ばされた。
「海人、お前の武器は何だ!。その強い心がお前の武器ではないのか。集中してワシに気を送れ!」
ナナカミの言葉で我に返り集中する。
そして、ナナカミに気を送った。
ズシーン!。
3激目である。
シャフトの攻撃を受け止めることが出来た。
パリン!。
それはシャフトの剣が砕け散った音であった。
「本当に使えねえな。素手で十分だ」
「シャフト、お前の宣言した10秒はもう過ぎてしまったぞ。俺を倒すのではなかったのか」
「チッ、口だけは達者なようだな」
シャフトの数が分裂して行く。
2体、5体、・・・20体、どんどん増える。
増える際限はないのであろうか。
それとも、20000体にまで分身するつもりなのか。
「海人、良く見てみろ!。シャフトは1体のみじゃ。増えて見えるのは高速で移動しているからじゃ。心で感じろ。神経を集中させろ」
その時である。
俺の手にある、ナナカミに変化が起きた。
以前は剣のようだったが、今のナナカミは・・・そう、日本刀。
しかも、長刀のように変化した。
「海人よ、良くやった。ワシをここまで使いこなせたのは、お前が初めてじゃ。ワシは使い手により、その心の強さにより戦う力を得る。海人、今のワシのこの姿が本来のワシの姿じゃ。もう、シャフトの姿は見えておろうな」
「見える!」
シュッ!。
シャフトが移動する。
シュッ!。
シュッ!。
シュッ!。
シュッ!。
シャフトの動きが止まった。
「なぜだ。小僧、俺はお前の20000倍のスピードで動いているのだぞ。そのお前が俺について来れるとはどういうことだ!」
シャフトの表情に明らかな焦りの色が見える。
「シャフト、俺は1人ではない。ナナカミもいる。お前はただの人まねだ」
ナナカミが間に入る。
「お前は海人の成長を計算に入れておらんかったようじゃな。ワシが真の姿にカタチを変えれたのは、海人の成長を意味しておる。それがわからぬとは愚かな奴じゃ」
「それなら、これはどうだ」
シャフトが宣言すると俺の分身・・・シャフトが100体くらいに分裂した。
「愚かな奴じゃ。数が多ければ良いものではない。自分の力を分散するとは、真に愚かな奴じゃ。海人、勝負はもうついた。奴を倒して、この世界を早くバルディの手から取り戻そうぞ」
分裂したシャフトが同時に襲い掛かってくる。
これを見れた人がいたら驚くであろう。
俺の動きが舞踏のように踊るような動きで、シャフトの分身を次々に倒していたからだ。
そして、残り1体。
「これで終わりだ。覚悟!」