労働基準法って知ってますか?
(この世界に労働基準法なんてものはございません)
追記
新五階層が形成されたことにより、後半の階層が一つずつづれていたにもかかわらず、前と同じ階層を書いていました。紛らわしいことをしてすみません。今後はこのような展開はございませんのでお許しくださいm(_ _)m(1月31日)
尚階層の間違いについては訂正いたしました
私の仕事は終わらない。新五階層の全体把握はカムイに丸投げした。決してさぼってるわけではない。私は別でやらないといけないことがあるんだよ! ちなみにだが、新五階層ができるまでの三日間もずーっと働いていた。まず、侵入者の戦利品の確認。かなり強い冒険者だったからか戦利品もいいものが多かった。
戦利品
防具類色々(一部クロマの攻撃で傷んでいるものもある)武器3つ(槍、双剣、杖)聖水6つ 上薬草10個 8000ゴールド +よくわからんもの
それとは別でモンスター襲撃時の戦利品
鉄の槍(10個)(竜人の武器)
その後、一部のモンスターは貢物を持ってきたそうで
2000ゴールド(鬼人族) 聖水5つ 果実類(妖精族)
そしてさらにデルが蓄えていたもの
5500ゴールド その他アクセサリー
「15500ゴールドか……」
「どうしますか?」
そんなにあるなら個人的には「あれ」を買いたいが……
「……ヒマリのためにおいておく。ただ、聖水といつぞやの侵入者の防具と武器はいらないから売りに行ってほしいのだけど……」
私はラスボスだからダンジョンの外に出れないしカムイには残ってもらいたいしライヤは別の仕事だから無理。クロマはいない。……となると動けそうなのは
「ちーちゃん。リンを呼んできてくれない?」
「合点承知の助!」
ちーちゃんは今日も元気に飛んでいく。
……てか、そんなのいつ覚えたんだ?
~数分後~
「……ってことでお願いできないか?」
とリンに聞いたら
「もちろんです!私ももっと頼ってくださいよ!」
と承諾してくれた。そういえばここ最近カムイばっかだったな。
そういえば
「カムイは大丈夫なのか?」
私が寝てる間も働き続けていて、今も働いてる。……カムイ。お前今日で何連勤目だ?
「カムイさんは革命後一日も休んでませんよ。おそらく」(リン)
カムイ、過労って知ってるか?
「カムイ!今日は休め!」
ということで強制的にカムイは今日は休ませることにし、カムイの代わりをリンに担当してもらうことにした。クシャには明日から行ってもらうことにした。
それが功を奏したのか、次の日の朝にクロマが帰ってきた。……何かを連れて。
「リイア。この子はミル。天魔っていう珍しい存在だよ」
ミルと言う名の少女は黒い明らかにやばそうなオーラを出していたが
「ミルです!よろしくお願いします!」
オーラに対して本人は明るく、危険な気配はしなかった。紺色の髪で目は真っ赤。身長はやや高いが声はだいぶ幼い感じがする。
「私はリイア。このダンジョンのラスボス。よろしくね」
「……それとこれがお土産」
クロマは鞄を地面に置き、中を広げる。中には大量のモンスターの素材と5000ゴールド。……何をしたらこうなるんですか?
素材の一部はライヤさんがうれしそうにもらった。ただ、防具や武器としての使い道がないいくつかの素材はついでにクシャでリンに売ってもらうことにした。
そして昼頃にリンはクシャに向かった。その間に私はミルについてクロマから説明を受けた。
「えらいぞクロマ」
と私がクロマを褒めると
「別に」
と冷たく言って『たったった』とどこかに行ってしまった。……相変わらずだな
その後は再びカムイと合流し、侵入者の排除の方法について話し合っていた。
もう疲れた。こんなに頭を使い続けることなんてなかったから脳が筋肉痛を起こしているように感じた。今から、傘下に加わることを希望しているモンスターと対面で話し合います。その数おおよそ50。同じ族でも別のグループもあるのでモンスターの種類の数ではない。
とりあえず一人ずつ七階層の秘密部屋に入ってもらうことにして、それ以外のモンスターは七階で待機。ランドとフェニとウォルにしっかり監視するように頼んでいる。ちなみに六階の階段近くにはアース八階の階段の近くにはミルも配置してるのでこっそり何かしようとしたら捕まえるように頼んである。秘密部屋には私、フウラン、クロマの三人。ここまでしなくてもいいと思うが万が一のことも考えての警戒態勢である。これで何も起きない……
そう思っていた時期が私にもありました
私達があるスライム族の長と話し合っていると
「リイア!竜人の仲間が暴れてる!」(フェニ)
嘘だろ……。なんで? 勝てないぐらいの戦力を誇示してたのに
「……でも、多分大丈夫だと思う」
でしょうね。一応心配なので外の様子を確認すると……
「熱水光線!」
「落下岩!」
「死神ノ鎌!」
魔法で一方的に蹂躙する三人と
赤子の手をひねるようにモンスターを倒すランド。
「いいな~僕もひとあばれしよっと」
そしてフウランはモンスターたちを上空に吹き飛ばしてほぼ遊びはじめる。
私はこの決行悲惨な状況をありのまま受け止めれているクロマに声をかける。
「クロマ」
「……なに?」
「前もこんな感じだった?」
「……いや、前回はキョウちゃん一人で終わった」
……キョウは確かに強いけど一人で勝てるほどだったのか?
「戦い方はヒマリが近い。集団相手に強い」
そしてクロマが言うにはキョウの能力に「嫉妬の炎」があるらしく一定範囲内にいる相手が嫉妬心を持っているとき、体が燃え出すらしい。その対象が持つ嫉妬の強さが炎の強さとなるらしい。……何それ強くね?
ただし、火力はさほど高くないためある程度炎に耐性があると効果はほとんどないらしい。一方で耐性のないゴブリンなどのモンスターはキョウに近づくことすらできないらしい。しかも相手からすれば原因不明で突然体が燃え出すから対策ができない。その能力を使って竜人以外を瞬殺し、残りの戦意が喪失しかけの竜人10人も炎魔法で燃やされたらしい。
「キョウちゃん恐ろしいな」
「でも、あの数のオークを監視するにはうってつけの能力じゃない?」
なるほど。言われてみればそうだな。すごいぞ!キョウちゃん!
それはさておき、反乱は10分もたたずに鎮圧された。けが人はいない。よかったよかった。それはそうと……私はモンスターたちに向かい
「……万が一くだらないことを考えていたならやめておきな。ついでに言っとくとここにいるのは私たちの戦力の一部でしかないからな」
この状況を見てまだ何かする奴はいないだろう。今度こそ大丈夫だろう。
大丈夫だよな?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「……疲れた」(私)
「お疲れ様です」(カムイ)
竜人たちの仲間が反乱したと言えども40人ぐらいいたからな……一人十分でも約七時間。実際はもっとかかったと思う。
「結果はどうでしたか?」
私は結果を話す。直接傘下に加わり、ダンジョンの移住することになったのはスライム族、オーク族×2鬼人族×2妖精族、であった
そしてダンジョンには移住しないが傘下に加わったのが
スライム族×2ゴブリン族×3オーク族×2猿のモンスター×1
残りは傘下には加わらないが今後は友好的な関係を築くことを求める種族と反乱を起こした種族である。
「……思ってた以上に少ないですね」
それさ、おそらくだけど……
私は事の顛末を何も知らないカムイに話すと苦笑しながら
「たしかにやりすぎですね」
そう。あの反乱の後に話した種族のほとんどが怖がって会話が思うようにできなくなってしまったのである。まあ、あんなの見たら下手なことすれば命がないと思うよな。私らはよっぽどのことをしない限りは危害を加えたりはしないつもりなのだが。
「……それと今のところは様子見なんじゃないですかね。俺たちを試しているんですよ。こちらとしても一気に来られると対応しきれないですしこんなもんでよかったかもしれませんね」
たしかに分散してくれた方がありがたい。
「仕事も一区切りつきましたし、リイアさんも明日は一度休めれてはいかがでしょうか」
……言われなくても休みます。
8階にて
キョウ「~♪」
上機嫌なキョウを見て
「どうかしましたか?」(ピグ)
「なんか褒められた気がした」