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ダンジョンに帰り…たかった

到着できませんでした

登場キャラクター紹介

クラモ

ライヤの弟子でアリのモンスター。大きさは40センチぐらい。森で一人はぐれていたところをライヤによって保護される。ライヤの無茶に振り回されている日常を意外と楽しんでる。

またどこかで登場します

 ヒマリが綺麗になって戻ってきたのでみんなで夕食を食べる。ヒマリは私がつけた名前である。名前を聞いたら「ない」と答えたのでかわいらしい名前を考えて『ヒマリ』にした。

 夕食を食べながら改めて自己紹介をすることにした。私たちの自己紹介は終えて次は三人の番である。

 まずは白髪以外は15歳ぐらいのTHE少年ってかんじのカムイから。

「まずは俺から。俺はカムイ。厳密には亜人だがまあモンスターだな。得意なのは剣技で魔法も最低限は使える。こんなことを言うのは野暮かもしれないが剣の中でも長剣が得意だ。だから戦力として最大限使いたいのならできれば長剣が欲しい。無理なら普通の剣でもいい。こんな俺だけどよろしく頼む」

ホーホー、カムイは長剣……ってダンジョンにあるじゃん! 重そうだからおいてきてる!

「ダンジョンに長剣がある。それを使うか?使い手がいなくて放置しているのだが」

「本当か⁉それをぜひ使わせてくれ。必ず役に立ってみせます!」

カムイは頭を下げる。やはりこの子は正解だ。……しかし、なぜこんなにいいモンスターが安かったのだろうか。

 お次は目も長めの髪も真っ黒で猫耳が生えているしっかり者の印象をうけるリンの番。

「次は私。私はリン。猫又のモンスターです。得意なのは武術、それも中国拳法が得意です。それと猫に化けれます。ただし黒猫限定です。……よろしくお願いします」

「……リンはなにかほしいものとかあるか?」

「私は武器はいらないので特に。強いて言えば防具が欲しいですかね」

たしかにそうか。……でもダンジョンに残っているのは重そうな鎧だから多分合わないだろうな。これについては少し考える必要がありそうだな。

 そして最後はほんのり茶色っぽい白髪のやっぱりきれいにしたらかわいかった少女ヒマリ。

「…私はヒマリ。種族は分からない。ごめんなさい。魔法は使える。水の魔法」

別に謝らなくていいのだが……。ちなみにほしいものを聞いたら

「分からない」

だそう。まあ、無理に答える必要はないしね。必要になったらその時に言ってくれればこっちでなんとかする。とだけ伝えておいた。

「それでこれからどうするんだ?」(ライヤ)

とりあえず今日は宿に泊まって明日の朝早くに残りのお金で買えるだけのものを買ってすぐにダンジョンに向かうと伝える。

「ライヤさん本当に行かれるのですか」(クラモ)

「行く。これは決定事項だ」

……そうなんですか。するとクラモさんは

「分かりました。それなら私はここに残ります」

「……?なんでだ?」

「あなたがダンジョンに行かれている間に姉様がここに来られたらどうするつもりなのですか?まさか置手紙でもすれば大丈夫とか思ってませんよね⁉」

「……」

図星みたいですね。クラモはため息をつきながら続ける。

「それに店にこともあるんですよ。大きな取引もあるっていうのに」

『状況分かってますか?』といった顔でクラモはライヤを見つめる。

「すまん、クラモ」

「別にいいですよ。私はあなたに仕えると決めたのですから」

よかったねライヤさん。クラモさんがいいモンスターで。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「クラモさんいろいろとありがとうございました!」

翌日、私とクロマは買えるだけの食料と薬草やらの消耗品を買って、すっかり常連客のようになってしまっている武器屋モタに向かったのである。

中に入ると三人は一日よく寝てよく食べただけですっかり元気が戻っているようで安心した。(うち二人はその前から元気だったけど)

こうして私とクロマは新たな仲間四人と共にダンジョンに向かうのであった。


~道中にて~

「うげ!変態大量発生だってよ」(クロマ)(変態=ゴブリン)

来た道を通り帰ろうとしていると看板が立っていた。比較的新しい看板だった(行くときには多分なかったから本当に最近立てられたのだろう)内容は

『この先でゴブリンの集落が確認されました。通行の際は十分に気を付けて、場合によっては反対側から行くことを推奨します』

とのことである。そういえば道中で出会った村人も言っていたな。ゴブリンが増えているって……

「どうするんだ?」(ライヤ)

「問題なし。そのまま進む。邪魔をするなら殺す」

「おっかねえな」

「……私もそれでいいよ。せっかくだし魔導書の実験に使ってあげよ」

「ただし、むやみやたらに殺すなよ。敵対するやつだけな」

~数時間後~

えー……今の状況を端的に説明します。まずゴブリンの群れに出くわしました。その数30体。対話を試みましたが即刻断られました。なので

「……魔導書の餌食にしてあげる」

「私も戦います」(リン)

「俺も剣がないけど、何とかなると思うので肩慣らしします」

「……私も」

「俺も久々に戦うか」(ライヤ)

と明らかに過剰戦力でフルボッコにしてました。それだけならよかったのですが……

「まだ足りない。どうせならこいつらの集落滅ぼしちゃいません?」(リン)

「「「「賛成!」」」」

と私の意見ガン無視で今

ゴブリンの集落にいます。


 一応謝罪をすれば許すと交渉しましたがやっぱり即刻で断られたので戦闘開始してます。私は棒立ちしてます。正確にはピンチのところの支援に回るように言われているのですが、正直不必要です。なので現場から状況を伝えます。

 まずはヒマリです。水を生成し操っているのですが、全然かわいくないです。ゴブリンを水で覆って窒息死させてます。彼女に近づこうとしても周りの地面がぬかるんで足元が奪われて思うように動けないようで仮に近づいても水を圧縮したものを放ちゴブリンたちを吹っ飛ばします。クソゲーです。私も相手したくない。

 続いてカムイとリンです。カムイはやはり武器がないのがつらいのか基本的にリンのアシストをしてます。それでそのアシストが普通に上手です。一切リンの邪魔をしてません。あんたら即席チームだよな?

 一方のリンはゴブリンを大体一撃で倒してます。耐えたやつもいましたが戦闘不能状態に追い込んでいるので一撃と変わりません。そいつはカムイによってすぐに処理されます。リンを倒そうと突撃するゴブリンを倒す鈍い音が響き続けます。

 そしてライヤさんですがこの人が新しいメンバーの中で一番ひどいです。落雷させたり近づいてくるゴブリンはリンと同じく一撃で粉砕したりめちゃくちゃです。私より強いんじゃね。そして多分ライヤさんは戦闘が好きです。めちゃくちゃ楽しそうです。武器作っているときよりも楽しそうです。

 そして最後に問題児(クロマ)なのですが……

死神乱弾(ヘルタイム)!」

ただでさえ強かった「死神弾(ヘルショット)」の強化版を使っています。球の破壊力も大きさも数も倍近く増えてます。破壊力ならクロマがぶっちぎりの一位です。

 そうして特に私の出番はなくものの数分で私たちを襲おうとするゴブリンはいなくなりました。

……現場からは以上です。

初評価ありがとうございます!

めちゃくちゃうれしいです!

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