登場人物
誕生日パーティーから1週間
さっそくお茶会の招待状がたくさん届いた。
「はぁ…お茶会多すぎ…。」
私にはお茶会よりも大事なことがあるのだ。
小説のキャラ達を思い出すこと!まず、ヒロイン!
リルフィーナ=ルイローズ
元々は教会に暮らす孤児で、ある日街中で急病人を目の前に初めて"聖なる乙女のチカラ"を発揮する。
たまたまお忍びで街へ来ていた王太子&仲間達がそれを見て、王立学園へ入学することになる。
そこから、次々と男達を手玉に取っていくのだ。
なんて都合のいい展開!まさに王道!
"聖なる乙女のチカラ"とはあらゆる物を浄化でき、そのチカラを使うとキラキラとお花模様の結晶が辺りに降り注ぐ。それが聖なる乙女の象徴。
だから"聖なる乙女は奇跡の花を咲かせます"というタイトルなのだ。
王太子殿下は…この前思い出したこと以上ないな。
アダム=フィル=ノイヴァン
今のところ王太子とはそれほど仲が良いわけでは無さそうだが、王太子の無茶振りに振り回されながらも応えられるポテンシャルの持ち主。
将来的に王太子が一番信頼している人物。
12歳でアイリーン様と婚約するも、恋愛感情はなくただの政略結婚、後にヒロインに落とされる。
アイリーン様と婚約破棄をして、ヒロインと結ばれるのがアダム様ルート。
他のルートならばそのままアイリーン様と結婚。
アイリーン=ルーディナー
ヒロインの登場により悪役令嬢となってしまう。
親の言いつけもあり、王太子殿下かアダム様との婚約を狙っていた。
アダム様の婚約者となってからは王太子殿下とはそれなりの距離感で、礼儀作法は一級品。
まさに令嬢の鑑であったが、アダム様ルートだとヒロインの登場によりアダム様との距離ができ、ヒロインをいじめる。
いじめと言いつつ、礼儀作法がなってない、身なりが整ってない、婚約者がいる相手と云々…など、果たしてそれはいじめなのか?悪役令嬢なのか?
それをバラされて婚約破棄される。
ミラ=トリス=ノイガー
頭の回転が速く、何事もそつなくこなす。
あまり感情の起伏はないが、レオン様のことになるとわかりやすい。のんびり屋としっかり者でお似合い。
ヒロインがレオン様を選んだ場合、自ら身を引く。
レオン様の幸せを願う一途な愛を持った人。
その後、王太子妃になる確率が高い人物。
侯爵令嬢であり、自ら身を引いたことで評判も良かったため。
王太子からの猛アタックに負けてからは一途。
(王太子は無難な婚約者として彼女を選んでいる為恋愛感情はないに等しい。だが一生を共にする覚悟。)
レオンハルト=タナー
常にのんびり。でも割と好き嫌いはハッキリ。
11歳でミラ様と婚約。
婚約者がいるという自覚があるため他の人には中々なびかない。ガードが硬いため実はヒロインが一番惚れさせるのに苦労した人物。あくまで設定だが。
ヒロインに惹かれつつも、ミラ様からの婚約破棄の提案までは、婚約者として完璧だった。
ミラ様との別れの際にも、きちんと謝りケジメをつける徹底ぶり。憎めない人なのだ。
グラン=ドル=ヴィンセント
三男という立場ながら、一番の野心家。
とくに魔法についての探究心が強く、後に魔法省のトップに上り詰めるほどの天才。兄弟達を蹴散らし、伯爵家を継ぐのが通常のシナリオ。
だが、ルートに入るとヒロインの"聖なる乙女のチカラ"に興味を示して、あっという間に落ちる。
幸い婚約者はいない為、特にいざこざは起きないと思いきや、このルートではヒロインが敵国に拉致される。怒り狂ったグラン様は禁忌に手を出し敵国をほぼ壊滅に追い込みヒロインを助ける。
が、禁忌を使ったことにより魔力を失う。
リリアン=シャマル
ヒロインの友達。
そうだ、居たわ、唯一の友達。
とにかくほんわか優しい性格なので誰とでも仲良くできる子。ヒロインと特別仲が良いわけではないが、優しくしたら懐かれたってやつ。