嘘…私、転生しちゃったの!?
初投稿なので色々教えてくれると助かります…。
初っ端から死人が出てます…。
青、黄、緑、紫、そして赤。世界地図を眺めていた時、
私、サーシャ・ベルナントは思い出した。
…私、名前違うじゃん、と。
それと同時に大切な存在を思い出す。
この人生(といっても八歳なのだが)、何処と無く虚無感を感じていたがようやく気づいた。
姉だ。姉が存在していないのだ。
私の傍に、姉はいない。
その事実だけで、膝から崩れ落ちそうだった。
「サーシャ、どうしたんだい?そんなに地図が気になるのかい?」
優しいお父様。彼では私の心を満たせなかった。
「まぁ!サーシャ!!どうしたのそんな悲しい顔をして…。母様もあなたが笑ってくれないと心が痛むのです」
優しいお母様。彼女では私の心を満たせなかった。
どうすればいいのかと虚無感を少しでも埋めるため、私は姉との最期をぼんやりと思い出していた。
母も父も出先でいなかった夜、私達姉妹は殺された。
…あの、イカれた男に。
男は扉を蹴破って入ってきた。ぎらりと反射するナイフを持って。
異常事態に気付いた姉は私をひとつの部屋に押し込めた。早く、窓から逃げろと。
「早く逃げなさいっ!!!」
「お、お姉ちゃん………開けて……!!」
どんどんと扉を叩いても反応はない。
怖くて、怖くて、どうしても私はそこから動けなかった。
それからどれくらいたったのだろうか。もしかしたらそんなに時間はたってなかったかもしれない。
カチャ、とゆっくり扉が開いた。
「希望を持ってはならない」
そんな事を言っていた姉の顔が脳裏を過った。
私は愚かだったのだ。間違いを犯したのだ。
姉の言う通り、窓から逃げればよかたったのだ。
姉は戻ってくると信じるのではなかった。
息絶えた姉と、真っ赤なナイフを携えた男を見た時、そう、思った。
思っただけだ。
怯えた私の顔が濁った男の瞳に映る。
にんまりと口角を三日月にした男は私めがけてナイフを振り下ろした。
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない………………姉と一緒に死ねて幸せだ。そう思ってしまった私はやはり愚かなんだろう。
痛いようで痛くない。不思議な感覚を抱えたまま、まるで眠っているような姉を見つめなから私の人生は幕を閉じた。




