1 day ③
ーーーー 1 day ③ーーーーーー
戦いが終わり自宅の天井を見上げる。
目を瞑るが束の間の夢も見れない。
そもそも今までのが夢のような出来事だった。
「本当にこれが...」
右手には頭を切り落とした時の感覚がいまだに残っている。人間の命の重さはこんなものなのか。そう殺めた時は思っていた。だが、今になってわかる。自分が取り返しのつかないことをしたこと。してしまったこと。しなければならないことだったと。
これはまだ正当防衛だ。そう言い聞かせるしか、真也にはなかったのだ。
最後に見た新たな神器使いー槙島原理。
彼は俺が殺した男ー神崎真琴。彼の神器を奪った。この場合は受け継いだと言うのだろうか、槙島原理の去り際に行った仕草、それはまさしくそれまでに戦った神崎真琴のそれだった。
「つまり..神器使いを殺したら、そいつの神器を受け継ぐことができるってことか...」
そんな悠長な考えをしていると同時に自分が犯した失敗を噛み締めていた。
「あの瞬間移動の力を奪われたってなると..不味いな...」
「だけど、俺の神器..あの能力が全然わからねえ」
「一度目の相手を行動不能にした攻撃。あれが二度目には使えなくなっていた。何か力を溜める必要があるのか...それとも他の方法が...」
そう考えていると、自然に瞼は重くなり、深い眠りについていた。
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終
ありがとうございました