3 day ③
ーーーー 3 day ③ーーーーーー
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一度目は当たり。二度目は失敗。
この差は何だ?
違い。決定的な違いがあるはずだ。
気合い?自分の感情を形にしてできた心象具現化のようなものか?
いや、違う。それなら、一度目も二度目も同じ感情。殺意だった。
心象具現化ではない。考えろ。何か。
何か、一つ.......
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地面についた膝を必死に引き剥がし、ようやく真也と同じ目線に立った天堂は、何もせず、ただ、こちらを睨み続ける。
「....迂闊してんな。天堂。」
「..........」
慎重にいくべきだったと心の中では何度も後悔していた。いつもの自分ならば、こんなヘマはしない。こいつに限って。こいつからはいつもの感じを出せなかった。このクソ餓鬼に俺はここまで攻められるとは思っていなかった。そう、無意識に身体が感じてしまっていた。
「さぁ..かかってこいよ。」
挑発だとわかっていたが、その瞬間に天堂の足は動いていた。しかし、最初の様な動きは出来ず、速さが極端に落ちていた。
だが、それでも。
天堂は怖気ず、走る。自身のプライドを汚され、今の目標はただ一人。目の前の深神真也だけ。
一太刀分までの間合いを詰め、剣を振り下ろす。しかし、その攻撃は、真也の神器で受け流されてしまい意味をなくしてしまう。
そして、また最初の様にお互いの距離が空いてしまう。
再び、真也は、神器を構える。
天堂はそれに気付き、さらに距離を取る。
その途中で真也は闇を放つ。その闇は迷いなく、天堂に向かって伸び続けていく。
途切れることないその闇は徐々に天堂との距離を縮めていった。
闇が触れた瞬間。天堂はまた闇の攻撃を受ける。
来るとわかっていた痛み。それに耐えるため身構えるが、やはり痛みは感じてしまう。
だが、この痛みに天堂は違和感を覚えた。
(...最初の攻撃よりダメージが少ない?)
「まだ立ってられるか。じゃあ、次はどうだ。」
鼻で笑う様に真也は余裕の笑みを浮かべながら、天堂との距離を詰めようと近づいてくる。
(アイツの攻撃は放出型のはず。なら、なぜ近づく必要がある?)
歩み寄ってくる真也を見つめながら天堂は考える。
(あの闇を放つのに、何か条件がある可能性が十分ある。ここまでの攻撃だ。そう捉えるのが普通...だが、結局のところ俺たちが使っているのは神器。神の武器だ。そういう常識外れの力だってあるかもしれない。)
自分の力の存在を完璧に近く理解した真也は余裕の表情を露わにしていた。
自分の力の正体を気付かれていないと思っているからこその余裕。
2戦目にして初めての余裕。
一歩一歩。
歩み寄ってくる真也は天堂からは悪魔の様に見えていただろう。
ゆっくり、ゆっくりと歩く真也を睨みながら、天堂は考えていた。
そして、その考え抜いた策を試すため、彼は動いた。
天堂は周りの石を両手で掴み取り真也に向かって投げる。
彼の予想通り、真也は神器で石を弾く。
直後に天堂は真也からさらに距離をとるため後ろへ下がった。
距離を詰めようとしても天堂はこの間合いを決して崩さなかった。
真也は追いかけるのをやめ、神器を発動させた。
さっきと同じように神器を放とうとした瞬間、真也はなにか疑問を感じ、攻撃を中断した。
(なにか..おかしい。)
さっきまでとは違い、一太刀分の間合いではなくかなりの距離をとっている天堂は何かをまっているかのように感じていた。
(まさか...こんなにもはやく勘づかれるものか?)
真也の不安は自身を覆い尽くし、その場に立ち止まってしまっていた。
(....あそこで攻撃をやめて立ち止まるってことは、種明かししてるようなもんだぜ。)
天堂はその隙を見逃さなかった。
神器を発動させ、刃を強い光が包んでいった。細かった刀身は光により大剣よりもはるかに大きい形に変化した。
しかし、大剣になったかと思えば、その神器は形を変え、トンファーのように変形し、刃も鋭くなった。
変形した神器を右手で掴み、一瞬で真也の懐に入った。
真也もそれに気づいたが、遅かった。
天堂の攻撃を神器で防げないまま、真也の横腹は一筋の血飛沫が上がった。
ーーーー 3 day ③ーーーーーー
終
遅くなりすみません




