3 day ① (0 day another ①)
ーーーー 3 day ① (0 day another ①)ーーーーーー
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今まで私はずっと一人ぼっちでした。友達がいても楽しくなくていつも、ぼーっとしてました。
ぼーっとしているとたまに友達が話しかけてくるんです。お金貸してって。お金には困っていなかったのでいつも貸してあげてました。その時くらいですかね、友達と喋るときは。あとはずっとぼーっとしてました。
高校も大学もちょっと違うけど似たようなことばかりでした。
ずーっと私的には普通の毎日だったんですけど社会人になってからは全然違って。っていうか全部変わっちゃったんです。あの人と出会ってから。
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「先輩、もう朝ですよ。起きて下さい。」
いつもは一人以外の声が聞こえないはずのこの部屋で聞こえたもう一つの声で目が覚めてしまった。朧げな意識で眼を覚ますと後輩ー神条天音が目の前にいた。
ふと神条が『彼女』と重なる。
「?どうしたんですか先輩。」
が、すぐにそれは元の姿に戻った。そこで意識がいつも通りになる。
「早く起きてください!もう朝ごはんもできます!」
いつぶりだろうか。朝、目が覚め部屋に誰かがいるのは。前まではいつものようにそこにいたはずの存在がある日を境に消えてしまうことが、どれだけ苦痛か。不幸か。そんな最悪の日を自ら招き入れてしまったことが。どれだけ。
「はい!召し上がれ!」
テーブルの上にはいかにも朝食という朝食が並べられていた。
「さっ!これ食べて一緒に出社しましょー!」
「一緒になんてできるか。お前はさっさと食って一度家に帰れ。」
「えー!いいじゃないですかー!一緒に出社!」
「周りのやつらに嫌な噂を立てられるのはゴメンだ。帰れ。」
「いやです!一緒にいきます!一緒に行かなかったら...逆にバラしちゃいますよ。昨日は先輩の部屋で寝たって。」
「....余計なことは言うなよ。」
「はい!」
「いやーよかったですね!同伴...?出勤!」
一緒に出勤したが周りからは特に咎められることもなくいつも通りの会社だった。
「もういい。今日で終わりだ。さっさと男のとこに戻れ。」
「へ?...男って...あぁ!ああはいはい!いえ!まだ許してあげません!」
「....?まぁ後は勝手にしてくれ。それと...」
「はい?」
「昨日のことは忘れろ。」
そう告げると神条に背を向け、夜の街へ消えていった。
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段々と小さくなっていく背中。その背中が見えなくなるまで私は見つめ続けました。そこで追いかけるような真似はしません。私にも節度ある行動ぐらいできるんです。それに今は離れてしまいましたけど、寂しくはありません。だって、またすぐに先輩にあえるんですから。
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真也は神器使いを探すため街をさまよっていた。しかし、昨日までとは違い一向にその気配が感じられない。意識していてはこちらが気づかれるので探すには常に慎重を心がけていた。しかし、しばらく街を探索していると全身が震え上がった。真也はすぐにその異変に気付き立ち止まり周りを見渡す。最後に後ろを振り返る。だが、そこには神器使いらしき人影は一人も見当たらなかった。
(なんだったんだ...)
再び前を向き歩き出そうとして振り返ると通行人に肩があたってしまい転ばせてしまった。咄嗟のことで焦り直ぐに手を伸ばす。
「すみません。自分の不注意で。」
だが、通行人は手を取らなかった。いや、取れなかったのだ。倒れた通行人の右手の側にはとても精巧に作られていそうな杖。両足は生身の脚ではなくどちらとも義足。そして左腕は無く、袖だけが垂れ落ちていた。
「..!大丈夫ですか。」
手を通行人の背中に回し身体を支えながら立ち上がらせる。
「大丈夫。こっちこそごめん。悪いね。」
怒りもせず逆に謝られてしまい申し訳なく思ってしまう。
「それじゃぁ。」
笑顔で別れをつげられ通行人にはまた歩き出す。その足取りは義足であるからか少し歩きづらそうに歩く。
(あんな人もいるんだな..)
そして夜中になっても神器使いを見つけられずまだ街を徘徊していた。
繁華街を抜け人気がない場所に向かう。そこには一人の影があった。
「...わざわざそっちから来てくれるとはな。手間が省けて助かる。」
その姿が鮮明に見えてくるとそこにいたのは
「おまえは...はぁ、とことんついてないな俺は。まさかあの時の奴がねえ。」
「あの時は助かった。礼を言う。
「あーあーあー辞めてくれ恥ずかしい。俺がバカみたいじゃないか。」
そこに立っていたのは昨夜、自分を身を呈して守ってくれた、剣を持つ神器使いだった。
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終
ありがとうございます!




