2day ④
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「ーそれで、どうしてあんなところにいたんだ。」
コンテナヤードで出くわした神条を自宅で問いただす。
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「お願いですよ〜。今家に帰る訳にはいかないんです!今ちょっと彼氏と喧嘩してて家には帰れないんです!もしこのまま帰ったら何されるか...」
最後には上目遣いになりこちらを覗きこむ。
それは真也の彼女がよくやる仕草だった。一瞬彼女と神条が重なって見える。
確かにこのまま一人で返すのも危ない。と、自分に言い聞かせ、ここからだったら自宅からも近いこともあり結局神条の要望通りに事が進んだ。
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「いや〜それがですね。定時で一緒に上がったじゃないですか。えーと、それで、彼氏..からの電話?がいっぱいかかって..きて?やばいなーって思って街をぶらぶらしてたら先輩が見えたんで、後をつけてやろーって思って....それで...」
饒舌な喋りで事の顛末を語り尽くした。
「...ただの痴話喧嘩か...ったく、今日だけだからな。」
「やった!ありがとございます!」
このまま帰れと言い続けても帰る気配はなく、帰すのを諦め一晩彼女を泊めることにした。
先に彼女を風呂に入らせ、真也は一人考えていた。
(さっきのあの二人の神器..一人はどこからでも銃を出現させる神器。そしてもう一人は機械じかけの剣。二人とも只者じゃなかった。自分の神器の能力もまともに分かりきってない俺がもしあそこに出ていたら..死んでいた。必ず。)
あの逃げは仕方がない。右手を見ながらそう自分に言い聞かせた。
「先輩ありがとございましたー!気持ちよかったです!」
突然大声が聞こえ少し驚いた。
神条が風呂から上がったようだ。
「すみません先輩。服まで貸してもらうことになって...」
神条が着ていた服はまともに着れるとは思えないほど濡れていた。コンテナヤードでの一件が原因だった。
「構わない。さっさとこれを食って寝ろ。明日も仕事だ。」
「わぁー!ありがとございます!いただきます!」
食事が終わると神条天音は真也の部屋を物色しだした。
「先輩の家って本当何もないですね〜。必要最低限の物しかないっていうか〜。」
「人の勝手だろ。あんまり触るなよ。汚れる。」
「ちょっと!何ですかそれ!ひどい!」
「...うーん、これじゃあ難しいなぁ〜」
「難しいって...何がだ。」
「あっ!えっと!彼氏との仲直りですよ!今回のは結構大ゲンカだったので...」
「急に話題を変えるな。ばか。」
「えへへ〜すみません。」
そして、夕飯を食べ終え、時計の針がてっぺんを過ぎるころだった。もうこんな時間だとお互い気付くと真也は神条をベッドで寝かせ、自分はソファで寝ることにした。
「私がベッド使うなんて悪いですよ。私がソファで寝ます。」
「もういいから、さっさと寝ろ。」
「....なんだったら、一緒にぃ..」
「寝ろ。」
「はい...」
そしてお互い寝床につく。
夜中になり、寝室からなにやら物音が聞こえる。
(あいつ...まだ寝てないのか。)
やれやれと思いつつまた目を閉じ眠った。
また始まる「明日」に備えて。
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終




