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魔眼の黙示録  作者: 細川女々男
神眼と隣国の王
8/10

テンリとその裏で

時は戦闘に勃発する一時間以上に戻る。


まだテンリ&テオラン班がはぐれる前に。


「おい待ってくれ姐さん!」

ってやばい。先に走りすぎて姿を見失ってしまった。



「おい子分。いい匂いするぞーこっちだー」

テオランはひたすら走り続けていた。


「ふんあの女やはりアホだガン。この前二人を引き裂いてあとはリンに任せるガン」


一人屋根の上から一人の少女を釣っていた。


それにしてもこの匂いはなんなんだろーな。なにかそそられる匂い決まってる!


彼女はひたすらにただただ走った。

「おい子分!この匂いなんだと思う?」


振り向くとそこにはテンリの姿はなく、彼女はそのことを今の今まで気がつくことはなかった。


「やってしまったーーテンリやつどこだ!勝手に親分から離れるなよ」


そうしてテンリが彼女を探している間、本人は食べ物を探していた。


〜〜〜〜〜

その頃スー班はと言うと、何かおかしいと疑うほど任務が順調に進んでいた。


「すいません。この辺で最近怪しい人見ませんでした?」

「あぁー最近ね、この辺で上が実験してるからそのせいだろーな。可愛いんだし気をつけろよ」


ふむ。そうか。やはりガーデンはなにか企んでる。

この辺の情報は分かった。なら塔の付近をもっと探りかけるか。


それにしても少しテオランに言いすぎたかな。あとで一つ謝りますか。


そんなことを考えながら彼女は塔の方へ歩いていた。


するとどこからともなく声が聞こえて来た。


「ケイ。作戦は失敗してる。急いでテンリの苗を取り、あのアホを探せ」


彼女は聞き覚えのある声がしたのでちらっとだけ自分の影を見た。すると右目に包帯のある緑の髪の男が顔を出していた。

彼女はそれが見知った顔だと分かるとそのまま歩き続け足を止めなかった。


「まさかジュールの先がここだとは。詳しくお願いします。」

「状況は随分マズイ。新入りがウチの幹部リンという男の能力にやられた。奴は人の体に種を植えて体を好きに操る。そしてアホ女は飯に釣られて行方不明だ。」


「なるほど。思ったよりバレるが早かった。最悪の事態を兼ねてジュールはガーデンに戻って対処を。私はその敵のある場所に行きます。」

「了解。分かってると思うがこうなったら戦わないといけないぞ」


「私はテオランとは違います。覚悟は、殺すことへの決心はついてますから」


いつのまにか彼女の影から男は消えていた。


そして彼女は男から聞いた場所まで一目散にかけていくのであった。


〜〜〜〜〜〜〜〜

「おーいテンリー!どこだー」

全くいないなあの子分のやつ。見つけたらしばきだな。


ん?微かに匂う。これは子分のだな。


すると彼女はなにかを感じたかのように走った走った。


そして一つの答えにたどり着いた。


ずっと追ってた匂いと子分の匂いが一緒にいる。

もしかしてはめられたか?

それにもう一つ謎の匂いか。


そうして辿った先に屋敷がありそこに囚われていたテンリを見つけ今に至るというわけである。


しかし彼女は突入することをすごく躊躇った。


ここで飛び込めば戦うことに。


しかし一瞬迷ったが彼女は何かを守る為にと窓を開けて突き破り大きな部屋に飛び込むのであった。


これが彼女の弱さであり敗因である。









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