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魔眼の黙示録  作者: 細川女々男
神眼と隣国の王
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鍵と異世界

春といえば出会いと別れの季節。

夏といえば汗と涙の甲子園。

秋はスポーツ、読書、食べ物の秋なんて

冬はうん。リア充乙。


とまぁ、ほとんどの学生がそう思っているはずだ。

きっと。きっと。


そんなこと考えてる奴は大体がオタクでコミュ症でダメな奴。

なーんて思われがちではないか?


俺は上の何にも当てはまらない。


一応スポーツはできる。今は全くだが空手の黒帯だったし成績も十位には入るぐらいには勉強していた。


これはすべて過去の話だ。


俺は気づいたんだ。こんなことしたってなんの意味もないんだってことに。


中途半端な実力ほど将来使えない。そう思い始めたのは高校に入学して間もないことだった。


そして高三の秋の今日まで何一つ目標もなく暮らしてきた。


勉強するより部活に入るより家で寝る方が有意義だ。


捻くれているんじゃなくてあんなに真剣に何かを頑張ってどうなる。

無駄。


そんな俺でも学校をサボったりはしない。

実は皆勤賞だ。


そして今日も当たり前のように学校へ行き。


チャイムの音と同時に家に向かって歩く。

これが俺のスタイルだ!


いつも通り商店街を抜けて歩いていた。


商店街の裏路地に目が入った。


いつもなら絶対みないなってところに目が入った。


そこには光輝く何かがあった。


古びた建物の間に輝かしいものがあったらだれでも少しは興味が湧くだろう。

俺はいつしか帰り道とは関係のない方向に歩き始めていた。


近くになるにつれそれが何か理解した。

それは銀色の昔ながらの鍵だった。


模様はなく一番頭の部分が雫のような形になっていた。

きっとこの辺の家の人が落としたのだろう。

商店街の人にでも渡してささっと帰ってしまおう。


さっきの道を引き返すため俺は振り返った。


するとそこには大きな扉がそこにはあった。


俺は途端にその扉に驚き腰を地につけた。

ついさっきまで無かった扉が急に現れてビビらないやつがいるか?

いやいないだろう。


扉は両開き式で所々が欠けていて如何にも古くからありますと強調するかのようなものだった。


俺は直感的に今右手で持っている鍵で開けれるんじゃないのかと思った。


まず扉を押してみた。

もちろん開かない。


やっぱり鍵かかってるな。


一応、物は試しだ!

鍵を鍵穴まで持っていくとすんなりと入った。


ガチャ!


開いた。本当に開いた。


すると自然と扉が開いた。


開くと同時にものすごい風に襲われた。


うわ。ちょいちょい待ってくれ。


俺は風に襲われて謎の扉に引き込まれた。

その後のことはいまいち覚えてはいなかった。


俺が目を開けると目の前に綺麗な空が広がっていた。

しかしこの晴天の日とは似つかわしくない人の雲行きと栄えない商店街がそこにはあった。


あれ?さっきまでの商店街とは違うな。

うちの商店街は意外と人が多く常に肉屋のおっちゃんの声や八百屋で買い物する奥様達の値切りが轟く所だ。


しかし目の前の商店街はそんな騒がし所ではなかった。


「この野菜もう少しだけ安くなりませんか?」

「無理だな!こっちだってギリギリでやってんだ。金がないなら帰りな。」



俺とそんなに変わらない少女がお願いするもお店の親父は無惨にも追い払うそんな光景だった。


さっきまでの商店街はどこだよ。


よく考えたら俺が背負っていたリュックも無く持ってたのは鍵だけだった。


スマホすら持ってない状態で未知の場所は怖い


俺は最初に目に付いた人に尋ねることにした。


「す、すいません。ここってどこなんですかね?」

「は?なに言ってんだい兄ちゃん。ここはリューズ地区だろうがよ。もしかしてその奇抜な服フォーカードの手下か?」

「はい?違います。すいませんありがとうございます」


なんかやべーな知らない単語だらけだわ。

リューズ?

フォーカード?

奇抜ってなんだよ!制服だろーが。


とにかく歩こう何かわかるかもしれない。


俺はとりあえず商店街を抜けるために道なりを進んでいた。

俺はあることに驚いた。よく見れば至る所に馬がいてその上に人が乗っている。


おかしいおかしい。今時馬に乗ってら奴なんて日本にはいねーだろ。

それだけじゃない。服もたまに貴族みたいな人もいれば小汚いがドレスを着てるやつもいる。


一番驚いたのはよくわからんが獣族みたいな犬と人の合体されたやつもあるじゃねーか。


待て待て待てここ一体どこなんだ?俺の日本はどこだよ。


すると突然背後に男が立っていた。

「ちょっとそこの君?その鍵渡してくれないかい?」

丸坊主でらすげー目つき悪いやつが俺に声をかけて来た。

服は白いタンクトップでヤンキーみたいな男だ。


「あーもしかしてこの鍵の持ち主ですか?」


すげーこの人から嫌なオーラが出てて絡みたくない感じがすごい。

鍵渡してちゃっちゃと立ち去ろ。


「そーなんだよ!この辺で落としちまってよー」


ん?俺この辺で拾ってないよな。てゆーかこいつ怪しいよな見た目と言ってること。

「すいません嘘はいけないと思いますよ。俺この辺で拾ってないし!」

「ちっ!ばれたかなら力ずくでもらうぞその鍵をー」


やべー奴だ!とにかく走れ走れ。


てか話が破綻した途端に襲ってくるとかお決まり過ぎるだろ。

後ろを振り向くとその坊主はナイフを持ってこちらを追いかけていた。


ガチな目してるやつじゃん。やべーよほんとに。


俺は商店街を抜け細い路地へと入った。右に曲がり左に曲がりとにかくいろんな道を駆け抜けた。


走り続けると一つの廃工場みたいな建物を見つけた。


体力の限界だしとにかくあそこだ!休める。


俺は古びた扉を開けて薄暗い元何かを作ってたぽい所に入った。


まじでなんなんだよあいつ。死ぬかと思ったわ。


大きな機械の裏に身を潜めていた。


しかしあいつ追ってこねーな。撒いたか。


にしてもこの鍵一本でそんなガチになるのかよ。

おかしいだろあのくそ坊主。


とにかく撒いたんならこんな薄暗いところ早く立ち去るか。


何もない所からの急な一撃。


俺は機械に強打した。


どうゆうことだ。意味がわからんね。なんで急におれ吹っ飛んだだ。


すると何もない所から声がした。


「おいおい君。勝手に走って逃げるなんてひどいよなー」


すると何も所からさっきの坊主が出てきた。


「そんな驚くなって。これが俺の一体化(エボル)なんだからよ。さー鍵を渡せ」


エボルってなんだよ。意味わかんねーよ。


蹴られた所がすげー痛いしまじ死ぬ。


「おいおい何痛そうなフリしてんだよ!」


すると坊主は俺に蹴りをかまして胸ぐら掴んで機械に叩きつけた。


痛い。くそ坊主がすげー強い。いっそ鍵渡した方が楽かな。


でもここで渡したら今までの蹴りが無駄になる。

そんなくだらないプライドが俺を支配していた。


「そこまでよウー。その子を離しなさい」

「あ?なんで俺の名を知ってる。てめーは誰だ女」


そこには紅色の長い髪に白い衣装を着た美少女とオレンジ色の犬が一匹いた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


今日の鍵Word……〔一瀬 天理〕


高校三年生の黒髪の平凡な学生。空手の黒帯で勉強はまぁまぁ。好きな食べ物はネギ。嫌いな食べ物はトマト

実はアイドルが好き。胸より尻派








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