第6話:キャッチ・ハンター
この物語は・・・まぁそんな感じです。
「万引き?」
エミがゆっくりと頷いた。
「多発してるんだって。この辺で。」
万引き・・・
今日も私はクレファイ本拠地でのんびりしていた。
「物騒だねぇ」
「ねぇ。」
すると、そこにエミがやってきてこの話題になったのである。
「どういうもんが盗られてんの?」
私はスナック菓子をかじった。
「お菓子類だって〜」
「へぇ」
「犯人捕まえてきてね♪グリーンさん」
「はいよ〜」
・・・犯人?
「良かった!じゃあ早速出動しようか!!」
「えっ!?」
「みんな来て!!」
「いやいやエミさん!?」
部屋に居たクレファイメンバーズが集合した。
「何♪?」
「何かあったん?」
リオとハナが首を傾げた。
「任務だよ。クレファイの!」
・・・
みんながキョトンとした。
「「クレファイ?」」
「クレイジー5の略だよ」
「「・・・」」
なんで黙るんだ?
「懐かしい」
「もう6話目なのに戦ったの一回だけだしね」
「だいぶ前だしね!」
うっ・・・
「みんなやめなさい!作者が一番気にしてるトコなのよ!!」
ありがとう、エミ・・・
BY 碧宙
「で、誰と闘うん?」
さすが!アヤさん落ちついてる〜
「万引き犯」
「「!?」」
そらそうだ。
「そういうのは『万引きGメン』とかの仕事なんじゃ・・・?」
その通りだ。
「ううん。今回も“X”がらみなのよ」
「って誰だっけ?」
をいっ
「ウチらを狙ってる悪の組織・・・だよね♪?」
「正解。だからみんな・・・頑張って」
§(^∀^)§
「着いたね」
「ここが犯人の出没する店?」
「うん。だって書いてるジャン♪」
“駄菓子カナリヤ”
「もっと良い名前有っただろうに・・・」
ミッキー哀れんじゃダメ!
「なんて素晴らしい名前だ」
アヤさん!!大丈夫!?
「とりあえず入るか」
ウィーン・・・
そこはこじんまりとした店で、定員らしき老人が一人いるだけだった。
「あのう・・・」
ミッキーが老人に話し掛けた。
「何じゃね?」
「万引き犯ってどんな感じですか?見た目」
老人は目を細めて、ミッキーを見た。
「捕まえてくれるんか?」
「そのつもりです。」
「・・・」
老人は頬を緩ませた。
「助かる。」
「・・・はい」
「あんな感じじゃ」
老人は客を指差した。
「へっ・・・」
ごしゃぁぁぁぁぁぁぁ!!
ミッキーが振り向いた瞬間だった。
さっきの客の腕が伸びて、老人を襲撃した。
「おっ・・・お爺さん!!」
ミッキーが老人に駆け寄った。
「ミッキー危ない!!」
客は次の攻撃を繰り出していた。
ばきぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!
客の伸びた手から、血が噴出した。
「はっ・・・ハナ!!」
ハナはいつの間にかクレイジーブラックに変身していた。
そして、構えているのはいつもと違う・・・
日本刀だった。
「こっちはウチが止めとくから・・・ミッキーはお爺さんを逃がして・・・♪!!」
カッケ−ハナ・・・
「アオイ!ウチらも参戦すんで!」
「おうっ」
変身!!
ぱっぁぁぁぁぁぁ
おしっ!!
「可哀相な弾丸」
ズガガがががー−−ン!!
「いがぁぁぁぁぁぁ!!!」
リオ・・・いや、ヴァイオレットの攻撃を受けて、敵は倒れた。
「ハナ!大丈夫1?」
「うん♪」
ピーピーピー
「情報だ!」
ウチは画面に記されているものを読み上げた。
「名前はキャッチ・ハンター。レベルは73。伸びる腕は鉄のように硬く、鋭いので注意!!」
テンパースと違って強そうだ・・・
「オ前ラ・・・クレイジー5カ?」
ハンターが言った
「そうや?それがなんやねん」
「くっくっく・・・」
「何がおかしいねん」
「ダッタラ俺ハオ前ラニ負ケナイ」
「あぁ?」
がしゃぁぁぁっぁぁぁぁぁぁん!!!
「・・・っ!」
「リオ!!」
ハンターの腕がリオの肩をかすってしまった。
ぼたぼたっ
「・・・血が!」
肩の傷から血が溢れていた。
「平気・・・」
リオの体に力は入っていなかった。
「アヤ!」
「ん?」
「リオを頼む」
ウチはリオをアヤに預けて、ハンターに向き合った。
「大人しく帰る気はないのか?」
「・・・ハ?」
「変態石を置いて大人しく帰れば、死なずに済む」
「・・・俺ハ殺ラレナイ」
「拘束」
ウチはハンターの腕に蔓を巻きつけた。
「殺ス」
「やってみろよ」
「リボソーム!!」
ばしゅぅぅぅぅぅぅぅぅん!!!
「ぎゃぁぁっぁぁぁぁ!!!」
「・・・へ」
目の前の敵が倒れていた。
「ヘボイじゃん」
声の主を見た。
「アヤ・・・」
「やっぱり私は最高だな」
また変な名前の新技を・・・リボソームって細胞でたんぱく質作ってるやつじゃ・・・
「リオは?」
「ハナに預けた」
「・・・」
「・・・」
パンッ
うちとアヤはハイタッチをした。
「出せよ」
「リオ・・・」
うちの攻撃でグルグルにされたハンターを、リオが踏んでいる。
「うぐっ・・・」
「オラオら、早く出せよ」
「リオ・・・」
「ナンデてめーらナンカニ・・・」
げっし!!
「おふっ!!」
ハナに腹部を蹴られて、ハンターは懐から石を出した。
「黒や!!」
ハナがすぐさま石を拾って、ピアスにあてた。
ぱぁぁぁ・・・
ハンターは消えた。
「やっぱうちら・・・」
「最強?」
「最狂やろ」
「「いえーーーーい!!」」
ウチ等は人差し指を天に掲げた。
(・−・)
「負けただとう!?」
そいつはワイングラスを乱暴に机に置いた。
「すいません」
「もう良い!お前ら!!」
そいつが指を鳴らすと、黒ずくめの男たちが駆けつけた。
「キャッチ・ハンターを処刑しろ」
「そんな!待ってください!!」
男の命乞いも虚しく、黒ずくめたちは男を引きずって行った。
「・・・くそっ。許さんぞ・・・!!クレイジー5・・・!!」
やっと戦いましたねぇ。
長らくお待たせしました・・・
この小説を好きだと言ってくださる方に会いました。
死ぬほど嬉しかったです。
これからも頑張っていきますので、よろしくお願いします。