第3話:戦闘開始♪
この物語はフィクションの筈だったんです。
登場する人物・団体は関係ない筈だったんです。
「クレイジーなめんなよ?」
ウチは相手を挑発してみた。
やっぱり楽しいねえ〜・・・戦闘は。
「7698147561:851vぶ?」
ウチ等を見下ろして怪獣は不思議そうな顔をした。
う〜ん・・・
いや、戦闘はゾクゾクするけど・・・するんだけど・・・・
この脱力感はなんだろう?
う〜ん・・・
「エミ様から指令だ!」
ハナが叫んだ。
エミ様定着してんな・・・
「相手の名前は“くるくるテンパース”。」
!?
「レベルは68だって。自ら発する不協和音で、相手の思考力などを奪い、手に持った指揮棒で攻撃・
髪の毛で拘束・・・」
ん〜ん・・・
わかったよ。理由・・・
・・・。
ルックスだ。
名は体を現す・・・天然パーマだし、メガネ掛けてて・・・綿パン、カッター、ベスト・・・
うん。ダサい。
「なんや・・・あの高度なファッションセンスは・・・」
リオの視力0,0000000007位か?
「めっちゃファンキーやな」
キノピー頭打った?
「自分を忠実に表現してるね」
可哀相な表現能力だな。1,22位で充分すぎるぞ。
「5198ゆくぉ8!!」
えっ!?
だがーーーーーん!!!
は・・・?
おそるおそる振り向く。
ウチの数メートル後ろの道路が・・・焼け焦げていた。
「へぇ・・・」
久しぶりだねぇ・・・こんなにワクワクするのは。
「やっちゃうー?」
リオも楽しげにウチの顔を覗き込んだ。
「いくか」
「あんな不協和音、アニソンでふっとばそー♪」
・・・。
・・・。
「おっっっっしゃーーーーーーーーーーー!!!」
★戦闘開始★
カツンッ
石のぶつかる軽い音がした。
「この世に悪がある限り・・・」
「私たちは止まらない」
「どんな小さな悪意でも・・・」
「絶対見落とさない♪」
「そんな私たちは・・・」
「正義の心を緑に託し!平和の未来を我が力に!」
正面で腕を組む。
「クレイジーグリーン!!」
ウチは叫んだ。
決まったぜ★
黒のピアスを跳ねさせる。
「黒い心は天使の証♪黒の天使、ここに降臨♪」
ステッキを左頬にあてる。
「クレイジーブラック!!」
ハナかわいー!
紫色のブローチを指でなぞる。
「紫色は腐女子の心!世界の腐女子に愛の手を!」
えっ・・・
マシンガンを肩に担ぐ。
「クレイジーヴァイオレット!!」
まてまてまて・・・
オレンジ色のネックレスを頬の横に構える。
「灼熱の太陽エネルギー!・・・でも太陽って白じゃねえ?」
どっちでも良くね!?
招き猫の様なポーズをとる。
「クレイジーシャーベットオレンジ!」
長くね!?
つかミッキーいつの間に!?
月型の髪飾りを突き出す。
「・・・月に変わってお仕置きよ。」
セ○ラ○ムーン!?
セー○ー○ーンみたいなポーズをとる。
「クレイジー月。」
月って・・・!
もはや色じゃねえ・・・!
「五人合わせて!」
「変態戦隊!」
ここが見せ場だーーー!
「クレ・・・!」
「クレイジー5!」
「オーシャンズイレ・・・!」
「白く見えるんだもん・・・」
「やっぱマーキュリーだろ」
やっぱりバラバラだーーー!
誰だオーシャン○11って言いかけた奴!
誰だ太陽の色に拘ってる奴!
誰だセーラームー○について語ってる奴!
「9ううるおぢ9バラバラやん!おい750p」
密かに突っ込んだよな!?
「夢見る音楽♪」
ズどー−−ン!!
「ぐえええええええ!!」
・・・あれれ?
ゆっくり振り返ると、ハナが笑顔でテンパース(めんどいので名前、略すね)に向かってステッキの先を向けていた。
「ハ・・・ナちゃん?」
「こういうのは先手必勝だよね♪」
いやいやいや・・・
「えっもう殺っちゃっていいん!?」
リオ!?
「可哀相な弾丸!」
ズガズガズガ−ン!!
あーあ・・・
テンパース可哀相だよ・・・
いじめられっ子みたいだし・・・半泣きだし・・・体のあちこち、焦げてて煙でてまっせ?
「おいおい・・・弱い者いじめはよせ」
キノピー・・・悪者退治だよ?
「ぐるるるる・・・許さん・・・!」
テンパースは指揮棒をミッキーに向けた。
そして、内股になって叫んだ。
「もう!いぢめないでぇ!!」
おかま!?
テンパースは指揮棒が発光したのを確認して、大きく振り下ろした。
!!
テンパースが放った光の筋は、真っ直ぐにミッキーへと・・・
「アウチッ!」
ミッキーの足元を焦がした。
幸いミッキーには当たらなかったようだが、衝撃で倒れてしまった。
「ミッキー大丈夫!?」
ウチはミッキーに駆け寄った。
「平気じゃよ〜」
ミッキーは埃を叩きながら立ち上がった。
「テンパヤローやりやがったな〜」
「愛すべきミッキーに・・・ね♪」
ハナもリオも笑ってるけど怖ーよ?
「ほんっっっまに許さん・・・!!」
・・・背後からすんげー殺気が・・・。
振り向きたくねーなー。
「覚悟しろ・・・キモダサテンパヤロー!」
ひどっ!!
あっ振り向いちゃった。
キノピー殺気すっげぇ出してら〜
「ぐおらぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
キノピー足早っ!!
「くらえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!トキメキ☆抗生物質!」
ネーミングセンス−!!
キノピーは雷を出した拳を思いっきりテンパースに・・・
ボカー−−ン!!
「ぎやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
やっちまった〜★
テンパース飛んでった〜★
つかトキメキ☆抗生物質ってキノピーの最強魔法だよね?
あはははははは・・・
哀れテンパース・・・
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