サマーメモリー おまけ版
おまけ作品です。
たまに息抜きで書いています。
よろしければこちらの方も読んでください。
「退屈すぎる…」
「毎日言ってるなそれ。」
真夏の中、部屋で男二人でゴロゴロしてる。
「なんかやることないの?」
敦司は少し考えると、テレビの方へ視線を送った。
「アニメでも流すか?」
「まぁ、何もしないよかマシか。」
そう言ってテレビの電源を付ける。
見るアニメは俗にいうギャルゲーのものだった。
しばらくぼーっとそれを見ていると、絢斗がいきなり
「なぁ、アニメの女子と現実の女子の差って非情すぎね?」
「いや、いきなり何言ってんの?」
あまりにも唐突すぎた。
「いやさ、アニメの世界のこうゆう天使みたいな子いるだろ?それが現実にいるとただウザいだけやん。」
何を言ってるんだと敦司は思ったが、確かに分らなくもない。
「いやでもほら、ツンデレとかは実際にいてもおかしくないやん?」
「いやいや、それ現実にいても別に萌えないで?」
一発で返された。いや、まだ退けないと敦司は思った。
「わからんよ?案外結構いいかもしれんって。」
「ほう。だったらやってみるか?」
絢斗は余裕ぶった表情を浮かべている。
「やってやるよ!アイツらの誰かにやってもらおう!」
早速グループトークを開く。
『突然だが、誰かツンデレキャラを演じてくれないか?』
しばらくするとみず穂から返信が来た。
『は?なんで?(笑)』
まぁ、そう来るよな。
事情を言うのはめんどくさいなと思ったところに奈恵子から返信が来た。
『別にあんたのためにやるんじゃないんだからね』
『満足か?( ・´ー・`)』
ほうほう…なるほど…。
悪くはないが、別に萌えたりもせんな。
「な?そうでもないべ?」
勝ち誇った顔で言われる。
その時、譲から一言返信が来た。
『てかお前現実見ろよ。』
その一言で、二人は現実の非情さが分かった気がした。
完
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