表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Aeternum / perpetuuS  作者: 紅莉
一章
7/40

06

 階段を降りていった先には、広い部屋があった。コンクリート壁で、地下だからか少しひんやりとしている。

 そしてその中央には、机と、ひとつの水晶玉が置かれていた。あれが、魔力測定の水晶だろう。

「じゃあ、水晶に魔力を注いでみて」

 生徒会長の指示で水晶に魔力を注いでみる。すると、水晶のなかに、青と白の靄が出てきた。

「水と光か。珍しいな二属性なんて」

 その光景を目の前で見ていた生徒会長が呟く。青は水属性、白は光属性の象徴色だ。

「そんなに珍しいですか?」

「あぁ、普通は二属性なんてめったに見ない。しかし光の方が若干強いみたいだな」

 そう言われてよくよく水晶を見ると白い靄の割合が多くなっていた。最初は同じぐらいだったはずなんだけども。

「水晶の中の割合が変わるとかいう話は聞いたことはないが、靄の量が感情によって変わるということは聞いたことがある」

 それじゃないか?と言う生徒会長に納得して、両手を水晶から離す。すると、靄は最初から無かったかのようにすぐさま消えてしまった。

「紫藤は光として学園には登録しておく。水属性の方は口の堅い先生を用意しよう」

 二属性もちなんてバレたら大変だからな。と言って生徒会長は後ろを向いた。

 確かにそうかもしれない。珍しいのは、不変を望む彼らにとって邪魔なだけかもしれない。

 そんなことを考えていたから、そのあと生徒会長が呟いた言葉なんて知らなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ