表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Aeternum / perpetuuS  作者: 紅莉
一章
5/40

04

「えっと、生徒会長は何が得意なんですか?」

「魔法か?火だな」

 それっぽい。と思いながら校舎へと歩いていく。

 ――この世界、祝福の世界(ニューストレイク)は、魔法と科学が発達した世界だ。その中でも、二つに分かれた大地の北側を北の大地(ヴィシュール)と呼ぶ。

 火というのは属性のことで、他にも水、風、土そして光と闇がある。それぞれに精霊がいて、その精霊が作るのが魔法の源、魔力(マナ)と呼ばれるものだ。これは魔法を使うのに欠かせない必須なものだが、無限にあるわけではない。

 また、魔力は生物すべてに宿っているとされている。人間は多種多様な魔力を持っているが、他の生物はそうではない。大地に生きるものなら火や土を持っているし、水に生きるものなら水や風を持っている。そして、その持っている魔力がそのまま得意とする魔法につながる。

「紫藤は何が得意なんだ?」

「僕ですか?僕は――」

 ――です。と答えようとした時だった。それが聞こえてきたのは。

 突き抜けるような悲鳴に似た、女子高のようなノリの生徒会長に対する歓声。

 生徒会長が手を軽く上にあげることで、一瞬にしてその歓声は鳴りやむ。

 僕は、ただすごいと思いながらも生徒会長が淡々としているのでそれに倣って素通りすることにした。

 ――僕に対する罵倒も聞かなかったふりをしながら。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ