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陵さんとは、そのあと別れて別々に寮へと戻った。部屋についたとたんに、電話が鳴る。発信元は藜さん、と書かれていた。慌てて電話を取ると聞こえてきたのはやはり少女の声。
『やっほ。冬華、学校は順調?』
「え、あ、はい。順調です……よ?」
なんだその間はー!と面白おかしく言われてしまう。
『で、用件なんだけど……』
「はい」
『明日の夜、来れるかしら?』
来れるか、と言うことは来てほしい、と言うことなのだろう。明日の夜は、なにも予定は入っていないし大丈夫なはずだ。
僕は、すぐさまいいですよ、と返し、眠りについた。
翌日からは、普通に授業が始まる。制服を着て、リュックを担いで蘭君と一緒に教室へと向かう。教室に着くと、蘭君とは別れて別々の教室へと入った。
教室へと入るなり、いきなり声をかけられる。昇君だった。
「おはよう!冬華ー!」
元気のいい挨拶に、僕も元気を貰いながら挨拶を返す。そのまま席へ向かって話をしていく。そして話題は、昨日のテストの事になった。
「昨日のテストさ、あれ難しかったよなー」
「そう?簡単だと思ったけど……」
「マジで!?はー、やっぱり学年首位は違うなー」
俺全然分からなかったよ、という言葉に、苦笑いをする。たしか昨日の問題って、あれ中等部までで習うことだと聞いたんだが……。
そんな僕の思いは、気にせずに話は進んでいく。




