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Aeternum / perpetuuS  作者: 紅莉
一章
3/40

02

「あ、来た来た。こっちよー、冬華君」

 森を抜けて西門へと着くと、目の前には大柄な男と少女が立っていた。少女は冬華を見かけると大声で話しかけてくる。男の方はというと、少女の声で気が付いたのか数瞬遅れてこちらを見る。それに慌てて駆け寄ろうとして、

「ぎゃっ!」

 何かに躓いた。

 そのまま前のめりに倒れていき、地面につこうとした瞬間。ふわり、と体が持ち上げられる。

 気が付くと、男に抱えられていた。

永介(ようすけ)君、ナイス!」

「え、は、え?」

 足が浮いている。

 訳が分からないまま、男は校門の中へと歩きだす。このままですか?という言葉は僕の中へと消えていった。それは、少女が楽しそうに、

「ようこそ陽佳学園へ!楽しんでいってね!」

 そう、言ったからだった。

 少女は校門の外で手を振っている。こちらへと来る気はないらしい。

 ……当たり前だ。ここは陽佳学園。北の大地唯一の魔法学園。男子校である。

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