エグゼリオの守護騎士9
八月九日。ルクト・オクス、セイルハルト・クーレンズ、ヴィフレン・マーブル、そして白い巨狼ロロの一行はついにエグゼリオに到着した。
「……ここが、エグゼリオ……」
「そうだよ。ようこそエグゼリオへ、ルクト君」
一見すれば、エグゼリオは森を切り開いて造った小さな村である。堅牢な城壁はなく、道も整備されていない。家は全て木造で木がむき出しになっている。カーラルヒスやヴェミスでも木造の建物は多かったが漆喰が塗ってあるのがほとんどで、それと比べるとどこか垢抜けていない雰囲気がある。まさに開拓初期と言うべき光景だ。
「ルクト君、とりあえずコッチに来て」
セイルの後にくっついてルクトは村の中を進む。彼の後ろにはさらにヴィフレンがいて、三人は一列になって歩いていた。ちなみにロロは村のはずれで別れた。あの巨体は村の中では邪魔、だそうだ。
村の中を進んでいくと、何人かの住人たちが声をかけてくれた。当たり前の話だが、男もいれば女もいる。ただ、全員が成人しており子供は見当たらない。そして、その理由は考えればすぐに分かった。
(そうか……、エグゼリオは長命種の都市だから……)
長命種になるのは、全て後天的に覚醒した者たち。そして外見的な容姿は、覚醒した時点から大きく変化しなくなる。つまり子供の姿のままで長命種になるためには、それだけ早く覚醒しなければならないのだ。なにをどうすれば長命種として覚醒できるのかルクトはまったく知らないが、それが途方もなく困難であることだけは理解できる。
「ルクト君、あれを見てご覧」
そう言ってセイルが指差したのは、地面に口をあける割れ目だった。まるで鉈か斧で割ったかのような鋭角的な割れ目である。洞窟の入り口、といえば分かりやすいかもしれない。縦はおよそ10メートル、幅は3メートルと言ったところか。人ひとりが十分な余裕を持って中に入れるサイズだ。
どう考えても都市という、人間の居住環境のなかに必要なものには見えない。いや、それどころか普通であれば邪魔でしかないだろう。わざわざこんなものを意図的に作るとも思えないので、これは最初からここにあったのだろう。
ではなぜ、わざわざこんな割れ目があるところを選んで都市を造ろうとしているのか。それどころか、周りを見渡せばエグゼリオはこの割れ目を中心にしているように見える。つまりこれはエグゼリオにとって重要なものなのだ。それに該当するものをルクトは一つだけ知っていた。
「まさか、これが迷宮の入り口、ですか……?」
「正解。剝き出しの状態のを見るのは初めてかい?」
無言のままルクトは頷いた。彼が潜ったことのある迷宮はヴェミスとカーラルヒスだけだが、そのどちらも入り口の上にはそこを管理するための公的施設が建てられていた。また入り口自体も整備されて入りやすくされている。
「ここではそういうことはしないんですか?」
「別に困らないからね。他にやる事があると、どうしても後回しになる」
一般の都市で迷宮の入り口が整備してある理由は、第一にそこを管理するためだ。都市のど真ん中に迷宮と言う魔境が存在しているのだから、可能な限りそこを管理する方向に動くのは当然のことである。また、整備しておかないとトロッコなどの荷物の出し入れがしにくい、という理由もある。
エグゼリオで迷宮の入り口が整備されず放置されているのは、その必要がないほどまだ都市として未熟、というのが大きな理由なのだろう。加えて、住民の全てが長命種であるエグゼリオでは、普通の都市と比べて迷宮の脅威度というものが低いのだ。
迷宮からモンスターが溢れてくる、と言う事態は普通の人々にとっては悪夢だ。だからこそ都市政府は迷宮を管理しそこに衛士を配置して安全をアピールする。実際にそういう事件が起こる可能性はかなり低いのだが、やっておかなければ住民が安心できないのである。いわば“はったり”だが、しかし必要な“はったり”なのだ。
だがエグゼリオではそのような“はったり”は必要ない。モンスターが溢れてこようが、長命種たる住民たちは自分たちで対処が可能だからだ。そのため、自然と優先順位が下がっていくのだろう。
迷宮の入り口の近くで少しだけ立ち止まった後、三人はさらに歩いて一軒の家に着いた。その家は周りよりも多少大きく、そして心なしか丁寧に造られている気がした。
「僕の家兼仕事場。さ、入って」
そう言ってセイルは玄関を開けて後ろの二人を招きいれた。玄関を入ってすぐの場所は、広々としたリビングになっていた。仕事場、と言っていたからもしかしたら応接室もかねているのかもしれない。調度品の類はあまりないが、テーブルやソファーはセンスのよい物が置いてある。買ってきたのかとも思ったが、セイルはそれを笑って否定した。
「ウチの職人が作ってくれたんだ。買って来るのは手間だからね」
いい腕しているだろう、とセイルは少し自慢げに笑った。そんなことを話していると、部屋の奥のほうから一人の女性が現れた。
「セイル様!? もうお戻りになられたのですか!?」
「や、シードル。ただいま」
セイルの顔を見て驚いたように声を上げたのは、眼鏡をかけた色白の女性だった。亜麻色の髪の毛をしていて、伸ばしているのだろうが後ろでまとめて邪魔にならないようにしていた。年の頃は二十代半ばのように見えるが、彼女が纏う雰囲気はもっと落ち着いている。容姿は端正ながらも鋭角的で、いかにも切れ者と言った顔つきをしている。
「まさか……、買うものも買わずに帰って来たわけではないでしょうね……?」
「それこそまさかだよ。頼まれたものはちゃんと、しかも全部、買ってきたよ」
セイルは得意げにそう答えたが、シードルと呼ばれた女性の目つきは険しいままだ。そして彼女はその険しい目つきのまま後ろにいるヴィフレンのほうを見た。
「ヴィフレン様?」
「うむ、本当じゃ。リストの品は全て仕入れてきたぞ」
ヴィフレンがそう言うと、シードルはようやく険しい視線を緩めた。しかし、次に彼女が示したのは困惑だった。
「ですが……、一度で全て運びきれるような量ではなかったと思うのですが……」
「そこは、ここにいるルクト君のおかげでね」
そう言ってセイルはルクトの肩に手を回して彼を紹介した。ルクトは慌ててシードルに頭を下げる。シードルもそれに応じて軽く頭を下げて挨拶をしたが、しかし彼を見る目は疑わしげなままだ。
「本当じゃよ。ルクトのおかげで随分助かったわい!」
「ヴィフレン様がそう言うのであれば、そうなのでしょうね」
ヴィフレンが口添えをすると、シードルはあっさりと信じた。その対応の差にセイルが文句を言うが、彼女は「日頃の行いの差です」とにべもない。そしてセイルが苦笑しつつも反論しないあたり、本当に日頃の行いに差があるのだろう。
「失礼しました。私はシードル・エスカンシアールと言います。ここでセイル様の秘書として働いています」
「ルクト・オクスです。よろしくお願いします」
「メリアージュの養い子だよ」
「まあ! お姉様の!」
メリアージュの名前が出た途端、シードルの表情が華やいだ。満面の笑みを浮かべてルクトに近づくと、彼の手を取って顔を近づける。
「お姉様はお元気でいらっしゃいますか!?」
「あ……、いや、オレは別の都市に留学しているので、ここ最近は直接には会っていなくて……」
「元気にしてたよ。ただ、ヴェミスとの契約が残っているからまだコッチには来られないってさ。地図と羅針盤を置いてきたから、そのうち顔を見せに来るかもね」
突然雰囲気の変わったシードルに圧され気味のルクトに助け舟を出したのはセイルだった。メリアージュがエグゼリオに来ないことを知ったシードルは「そうですか……」と少し残念そうな声を出したが、予想はしていたのだろう、そこまで深刻に落ち込んでいるようには見えなかった。なにより彼らは長命だ。今ここで焦る必要はないのだろう。
「いろいろとお話をお伺いしたいところですが、まずは仕事のほうを終わらせてしまいましょう」
それで品物を確認したいのですが、とシードルが言うとセイルがルクトに目配せをした。それに頷くと、ルクトは〈ゲート〉を開く。〈プライベート・ルーム〉の中に入ると、シードルは感嘆の声を上げた。
「これは……、一度で全部運べるわけです……」
荷物の量は大きな馬車で二、三台分くらいはあるだろう。そもそもシードルがセイルとヴィフレンに頼んだ物品のリストは、塩やマナの抽出機を除けばあくまでも「できれば欲しいもの」であって、優先順位をつけて仕入れてもらうつもりだったのだ。全て揃わないことももちろん想定内で、その場合の次善策も考えていた。だがその全ては無駄になってしまったようだ。無論、嬉しい誤算だが。
「では、倉庫のほうに移動しましょう」
まさか家の中で大量の荷物を出すわけにも行かず、シードルを加えた四人は近くの倉庫に移動した。倉庫に入ると、その一角に大量の魔石とドロップアイテムが保管されている。いまだかつてルクトが見たことのない量だ。
「迷宮攻略をすれば、魔石やドロップは幾らでも手に入る。だけどエグゼリオにはそれを生かしきるだけの能力がまだなくってね」
ご覧の通りさ、とセイルは少し自嘲気味にそう言った。思い出してみれば、セイルはカーラルヒのカデルハイト商会でアダマンダイトのインゴットを山積みして見せた。アダマンダイトのドロップ率は低く、つまりそれだけ大量のモンスターを狩っているのだ。狩りをすればするだけ魔石とドロップが得られるのは当たり前で、その結果が今ルクトの目の前にある大量の在庫、と言うわけである。
「売りに行きたいとも思っているんだけどね。輸送する手段が無くて、仕方ないから放置気味、ってわけさ」
アダマンダイトのように少量でも高額で取引される物ならばいざ知らず、大抵のドロップや魔石一つ一つの換金額は大したことはない。いや、都市に住んでいるのであればそれでいいのかもしれないが、エグゼリオからの輸送の手間を考えると、大量に持っていかないと割に合わないのだ。
加えて、お金だけあってもエグゼリオでは意味が無い。なぜなら、そのお金で買うべき物資がそもそも不足しているからだ。よって換金したお金で別の必要な物資を仕入れてくるのが一番いいのだが、その物資の輸送のためにまた手間がかかる。今回は〈プライベート・ルーム〉があったから良かったものの、普通に大量の物資を原生林の中を通って輸送するのは大変に困難なのだ。
「まあ、ここにいる仲間たちはみんな基礎能力が高いから、今のところは自給自足でなんとかなっているけど……」
「不便であることに変わりはありません。そもそも、普通であればこんな状態で新たな都市の建設など不可能です」
長命種ばかりだからこそなんとかなっているのだ、とシードルは説明した。苦言じみたその指摘にセイルは苦笑して頬をかく。計画が穴だらけであることも、長命種だからこそその穴をカバーできているということも、恐らく彼は承知しているはずだ。承知した上で、セイルは計画を断行した。その理由が、ルクトは少しだけ気になった。
「物資の不足は、今回の補給で多少は改善されるはずじゃ」
苦笑気味にそう言ったヴィフレンの言葉にシードルも頷く。リストに挙げておいた物品が全て揃ったのだ。しばらくは物資の不足に悩まされずに済みそうである。
四人は手分けをして仕入れてきた物資を〈プライベート・ルーム〉の中から運び出す。シードルは女性らしく細い腕をしていたが、しかし彼女もやはり長命種。重い荷物を苦もなく外に運び出していく。腕相撲をしたら、間違いなくルクトは負けるだろう。
人手が一人分増えたこともあって、物資を運び出す作業は運び入れたときよりも早く終わった。倉庫に並べられた物資を一通り眺めると、セイルは満足げに一つ頷く。
「さて、これでひとまずルクト君の仕事は終わりだね」
また何か頼むかもしれないけどその時はよろしく、とセイルは言った。もともと仕事の拘束期間は八月の一ヶ月間と言う契約。契約期間はまだまだ残っており、その間になにか別の仕事を頼まれると言うのであればルクトに否やは無い。雇い主のオーダーには最大限応えるだけだ。
「さて、夕食まではまだ時間があるし、ルクト君にエグゼリオを案内してあげよう」
ウキウキとした笑顔を浮かべてセイルはそう提案した。エグゼリオは決して広い村ではない。だが到着してからこの倉庫までほとんどまっすぐ来たので、ルクトがまだ見ていない部分は多い。何よりここは長命種が建設している、世界でも特異な都市。否が応でも興味がそそられた。
「セイル様はこれからお仕事です」
留守にしていた間の分が溜まっておりますので、とシードルが冷たい(とセイルが勝手に思っている)宣告が響いた。頬を引きつらせながらセイルがシードルのほうを振り返ると、シードルは無表情のまま眼鏡のフレームに手を添えて彼の視線を迎え撃つ。
「いやいや、ここは未来ある若人が見聞を広めるために、年長者が一肌脱ぐべきだと思うのだけど?」
「それはヴィフレン様のほうが適任でしょう。セイル様では若人を誤った未来に誘惑してしまう可能性が大です」
「君、とことん僕の事を信用していないね……」
シードルの辛らつな指摘に、セイルはそう言ってわざとらしく肩を落とした。無論、彼女も本気ではないだろう。だが、表情をまったく変えず事務的な口調で言い放つため、言われた側のダメージは大きい。ついでに言えば、言われた側の普段の言動のせいで彼女の言葉に多少なりとも信憑性があるのが最大の問題だ。
「……どうせ、余計なことを言ってメリアージュお姉様を怒らせてきたのでしょう?」
字面の上では確認だが、シードルの口調はそれを断定していた。そして実際、セイルがメリアージュを怒らせたのは事実だ。
セイルが乾いた笑みを浮かべ、わざとらしくわらうのを見て、シードルは確信を深めた。そして滑らかな足取りで彼に近づくと、容赦なくその耳を掴んで引っ張った。
「痛い! 痛いってば、シードル!」
セイルが悲鳴を上げるが、シードルは無視した。そして彼の耳を掴んだままルクトとヴィフレンのほうに向き直る。
「それではヴィフレン様、よろしくお願い致します」
「うむ、任された」
「ルクト様、一通りご覧になられたらセイル様の家のほうにお戻りください。部屋と食事を用意しておきます」
夕食のときにお姉様の話を聞かせていただけたら嬉しいです、とシードルは穏やかな笑みを浮かべて言った。そして最後に一礼すると、彼女はセイルの耳を引っ張って倉庫を後にした。
「さて、案内すると言ってもなにを見せたものか……」
セイルとシードルを見送ると、ヴィフレンはそう言って少し考え込んだ。彼にして見ればエグゼリオはまだまだ建設が始まったばかりの村でしかなく、そのため「見せ場」というものがほとんどない。なにかエグゼリオらしいものが無いかとヴィフレンはしばし考えをめぐらせる。
「……そうじゃ、アレなど良いかもしれんな」
そう言ってヴィフレンがルクトを案内したのは、村の中ではなく外にある広々とした畑だった。その畑では様々な種類の野菜が、夏の強い日差しを受けて生い茂っている。
「ここは主にワシが管理しておる畑でな。今は色々な作物を育てて、どんな作物がここの土地にあっているのか調べているのじゃよ」
ちなみにヴィフレンがエグゼリオを留守にしていた間は、別の仲間に世話をしてもらっていたらしい。彼が真っ先にここにきたのは、自分の仕事場の様子を確認しておきたかった、というのもあるのだろう。
「立派な畑ですね」
「うむ。ワシの自慢の畑である。将来的にはもっと広げねばならんが、開墾はなかなか大変でのう……」
森を切り開いて畑にするためには、まず木を切って、次に切り株を取り除き、そして木の根や石をひたすら取り除かなければならない。そして土地がデコボコであればならして平らにする必要があるし、水が必要ならば用水路を造って川から水を引き込むか、あるいは井戸を掘る必要がある。
言葉にすればコレだけと思うかもしれないが、実際には数年がかりで行う大変な作業である。加えて自然災害や野生動物の脅威などもあり、まともに収穫できるようになるまでに十年以上かかることも珍しくないのだ。
「まあ、ワシの個人能力がそういう作業に向いておったから、比較的楽ではあったがのう」
「ヴィフレンさんの個人能力……。〈心話〉が、ですか?」
「あー、違う違う。もう一つのほうじゃ」
長命種は個人能力を二つ持っている、と〈御伽噺〉は言っていた。そしてその言葉通り、セイルは〈バルムンク〉と〈ジークフリード〉という二つの個人能力を使っていた。ならば同じく長命種であるヴィフレンも、〈心話〉のほかにもう一つ個人能力を持っているはずである。
詳しくは話してくれなかったが、ヴィフレンが持つ二つ目の個人能力は土や岩石などを操作する力であるらしい。その力を使って地中の石や木の根を取り除いたり、あるいは土地を耕したり均して平らにしたりしたという。
「……と、まあ、開墾の話はよかろう。見せたいものはこっちじゃ」
そう言って畑の畝の間を進むヴィフレンの背中をルクトは追いかける。畑の作物はどれも順調に育っているように見えた。「土地にあう作物を探している」とヴィフレンは言っていたが、ルクトの目にはどの作物もまるで問題ないように見える。
(まあ、農業のことなんてまったく分からないけど……)
そうこうしている内に、二人は畑の中心部にたどり着いた。そこは畑にはなっていない。そこにあったのは直径が三メートル以上もあろうかという、巨大な木の切り株だった。
「この辺りに生えていた、巨木の名残じゃ」
人の手がまったく入っていない、つまり未攻略の迷宮の周辺では植物が巨大化しやすいという。そのこと自体はルクトも知っていたが、しかしこうしてその証拠を見るのは初めてである。
「高さは100メートル以上あったかのう。この辺りはそんな木が何本も生えておったよ」
それらを全て切り倒し、土地を拓いていったのだと言う。切り株や木の根を取り除く労力も普通サイズのものとは比べ物にならず、「苦労したもんじゃ」とヴィフレンは笑った。ちなみに切り倒した巨木はきちんと有効利用され、村の建物や柵などに使われている。
「この切り株は何でそのままにしているんですか?」
「座るのにちょうどいいじゃろ?」
その暢気な答えにルクトは苦笑する。そんな彼の前で、ヴィフレンは巨大な切り株に座った。その隣にルクトも腰を下ろす。
「……長命種って、どんな人たちなんですか?」
「普通の人間じゃよ。ワシはそう思っておる」
ちと癖が強いがな、とヴィフレンは笑った。
「そうじゃ。村にはあまり見るところが無いが、仲間を紹介してやろう」
それはとても心躍る提案だった。つい最近まで伝説の中の存在だった長命種。そんな人たちを紹介してもらえるのだ。
都市国家、と名乗るにはまだまだ規模が小さいエグゼリオ。今はまだ多くのものが足りておらず、他の都市と比べ見るべきところも無い。そんなエグゼリオの最大の特徴は、やはりそこに住む住人たちなのかもしれない。