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403 シングル・ルーム  作者: 新月 乙夜
第七話 いと尊し
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いと尊し1

おかげさまでお気に入り登録件数が4000件を突破しました!


これも読者のみなさまのおかげです。

今後もよろしくお願いします。

「ここが、カーラルヒス……」


 場所は都市国家カーラルヒスの表玄関である正門前の広場。一人の少女が馬車から降りてそう呟いた。


 ここ三週間ほど世話になったキャラバン隊の面々に別れを告げてから、大きな鞄を二つ肩にかけ少女は歩き出す。ちなみにお金に関しては必要ないといわれている。世話になっている間、色々と雑用を手伝ったのでそれでいいと言ってくれたのだ。


 心苦しさは、ある。だが少女はその厚意に甘えることにした。金銭的な余裕はない。家族にも、そして彼女自身にも。節約できるのであれば、節約しなければならない。とはいえ節約は苦にならない。物心ついたときからそういう生活だったからだ。


 少女は留学生だった。いや、まだ入学が決まったわけではないから、“留学志望者”というべきかも知れない。そして彼女が志望しているのは武術科。つまり少女は武芸者になるためにここカーラルヒスに来たのだ。


 武芸者というのは、〈ハンター〉・〈衛士〉・〈騎士〉の三者をひとまとめにした名称だ。このうち騎士になるためには、まずは衛士にならなければならないので、武芸者を志す場合にはまずハンターか衛士かを選ぶことになる。


 そして、少女が目指したのはハンターだった。


 少女の故郷にも迷宮(ダンジョン)はある。ただノートルベル学園の武術科のような、武芸者を育成するための公的機関は存在しない。ハンターを志す者は自分で道場に通ったり迷宮に潜ったりして、実力をつけ実績を積み上げていかなければならないのだ。


 シビアな世界、と言っていい。コネも金もない小娘が一人で飛び込んでも、何もできずに潰れていくのがオチだろう。類稀な才能があれば話は違ってくるかもしれないが、あいにくとそこまで自惚れることはできない。


 だからこそカーラルヒスに来たのだ。なんとしてもハンターになるために。それにノートルベル学園武術科の卒業証書があれば故郷でギルドに就職しやすくなる、というしたたかな打算もある。


(わたしはここでハンターになる)


 胸のうちでその決意をもう一度固める。ハンターになってお金を稼ぎ、そして家族に楽をさせてあげるのだ。


 自分が小さなときから苦労をし続けてきたお母さん。絶体絶命の危機を助けてくれたお義父さん。そして今はまだ小さな妹。


 大切な、かけがえのない家族だ。


(守る……! 絶対に……)


 あの時は何もできない無力な子供だった。そして認めたくはないが今もそう大きくは変わっていないだろう。


 だからこそ、ここで強くなるのだ。ハンターとして一人前になり、故郷に戻って家族と幸せになるのだ。少女はそう胸のうちで決意を新たにした。


「……って、あれ……?」


 少々間の抜けた声を出し、唐突に少女は立ち止まった。そして辺りを見渡す。当然、見覚えのあるものなど一つとしてない。どうやら考え事をしているうちに随分と歩いてきてしまったらしい。


 迷子、という単語が少女の頭をよぎる。背中に流れる汗は、決して夏の熱気に当てられたからではない。


(だ、大丈夫……。まずは落ち着いて……)


 一つ、大きく深呼吸する。それからもう一度ゆっくりと周りを見渡した。行き交う人の数が、ここが表通りであることを教えてくれる。知らず知らずのうちに危険な裏路地に入り込んでしまったわけではないようで、その点については安心した。


 とはいえ、ここがどこなのかはさっぱり分からない。というより、ついさっき着いたばかりの初めて来る都市なのだ。分かるわけがない。


(道、聞いておけばよかった……)


 初めてきた都市なのだから道を聞いてしかるべきだろうに、カーラルヒスに着いてキャラバン隊と分かれてから、地元の人に道も聞かずこんなところにまでのこのこと歩いてきてしまった。自分のうかつさに腹が立ち、少女は下唇をかんだ。


(こ、これから聞けばいいのよ!)


 ようやくそのことに気がつき、少女は勢いよく顔を上げた。しかし彼女が誰かに声をかけるより早く、彼女に声をかける人物がいた。


「ねえ、貴女。もしかしてノートルベル学園に行きたいの?」



▽▲▽▲▽▲▽



 ルクト・オクスが金策に励む充実した夏休みを送っていた頃、カルミ・マーフェスもまた充実した夏休みを送っていた。長期休暇で講義がないので、〈ハンマー&スミス〉でのバイトもいつもより長時間行うことができ、ここ最近は懐にも若干の余裕ができている。まあ、要節約で無駄遣いできないのは相変わらずだが。


(ダドウィンさんには感謝だなぁ~)


 バイトの時間を長くしてくれたのは、ひとえに工房主であるダドウィンの厚意だった。二年生になればいろいろと入用でお金がかかることを彼は承知しているのだ。それでバイトの時間を長くし、カルミが必要なものをちゃんと揃えられるようにしているのだ。ちなみにカルミもダドウィンの工房を贔屓にすることにしたらしく、彼女に支払われたバイト代は商品と引き換えにきちんと回収されている。なかなかに抜け目がない。


 ただ、完全な厚意、というわけではない。一年を通じ、夏と冬は迷宮攻略が活発になる傾向がある。その理由は迷宮の中が季節を問わずに15℃前後と一定で、つまり夏は涼しく冬は暖かいから、である。人間快適な環境に流されやすいものなのだ。


 まあ、それはそれとして。迷宮攻略が活発になれば、武器や防具の需要や手入れなどの依頼が増えることになる。つまり、工房〈ハンマー&スミス〉にとっても忙しくなる時期なのだ。主であるダドウィンが仕事に集中するためには、店番をしてくれるバイトがいると好都合、というわけである。


 それでも、多額の現金を手に入れ、懐事情にいくばくかの余裕があることには間違いない。


(チビたちにお菓子でも買ってあげられるかな?)


 カルミの言う「チビたち」とは、武術科に入学するまえの訓練生たちのことだ。訓練生はカルミ自身がそうであるようにほとんどが孤児で、当たり前にお金など持っていない。訓練生になることで最低限の衣食住は保障されているが、その一方でお菓子などの“贅沢品”は滅多に食べることができない。


 だから、武術科に入学し自分で稼げるようになった訓練生上がりの先輩たちが時々持ってきてくれるお菓子の類は、彼らにとってこの上もない楽しみなのだ。そしてそれは一年前までのカルミも同じだった。


 だからこそ、自分が先輩と呼ばれる立場になったら同じようにしてあげたいとカルミはずっと思っていた。それは彼女なりの恩返しのつもりだったし、このちょっとした伝統をずっと続けて欲しいという願いからでもある。


 差し入れたお菓子を喜んで食べる後輩たちを想像し、ちょっぴりお姉さん気分になったカルミは機嫌よく道場帰りの道を寮に向かって歩く。彼女の機嫌がいいのは、単に懐具合に余裕ができてきたから、だけではない。


 この夏休みの間、カルミはバイトにいそしむのと同じくらい多くの時間と労力を、道場の中で自身の実力の向上のために費やしてきた。実技講義の成果もあってか彼女は集気法の扱いが上手く、そのおかげで同期の門下生と比べて長時間、しかも密度の濃い鍛錬が行えていた。当然、その分上達も早く師範代から褒められている。


 むしろ、集気法を上手に使えなければ過労で倒れていてもおかしくないくらい、ここ最近のカルミは動き回っているような気もするが、それはそれでいいとして。


 カルミは天才ではなかったが、しかし努力を真摯に継続する気骨を持っていた。それは一つの才能というべきものだ。それを失わなければ武芸者として大成できるだろうというのが、彼女の周りにいる大人たちの口には出さない評価である。


 カルミはまだ一年生なので迷宮には潜ることができない。ただ、夏休みが終わって新学期が始まれば晴れて二年生になり迷宮攻略が解禁される。すでに「一緒に攻略をしよう」と約束している友達もいて、次のステップに進む準備は万端だった。


 ただ、「焦りは禁物」といろいろな人から注意されているし、それはカルミも分かっているつもりだ。一緒に攻略をするとはいえパーティーとして申請するわけではないし、また人数も基本とされる六人に足りていない。そもそも遠征に必要な物品がまったく足りておらず、しばらくは日帰りの攻略を続けることになる。


 何より全員、個人能力(パーソナル・アビリティ)がまだ未覚醒なのだ。自分の個人能力がどのようなものなのかはもちろん覚醒してみるまでは分からない。だが、個人能力は迷宮攻略に大きな影響を与える。どんな個人能力を持っているかでパーティー内での役割が決まる、といっても過言ではないのだ。とりもなおさず、それは武芸者としての将来にも関わっている。


 個人能力によって今後の人生が決まるかもしれないのだ。もちろんそこまで影響力の大きい個人能力は滅多にないが、しかしカルミの身近には〈プライベート・ルーム〉という実例がある。良くも悪くも、期待や不安は大きくなった。


「まあ、気にしても仕方がないよね」


 どのような個人能力が覚醒するのか、それは選ぶことはできない。ただ与えられるままに受け入れるしかないのだ。


 まあ、それはともかくとしても。個人能力が覚醒してからが武芸者としてのスタート、というのは迷宮を保有する都市においてかなり一般的な考え方である。つまりその考え方に従えば、カルミは未だに武芸者未満なのだ。


『まずは個人能力を覚醒させな。パーティー組むにしてもそれからだよ』


 ルクトから言われた言葉がカルミの頭をよぎる。バランスのよいパーティーを組むためにはメンバーの能力がかみ合っていなければならない。そしてその“能力”の中にはもちろん個人能力も含まれている。


 二年生で個人能力を覚醒させ、三年生でパーティーを組む。学園が目安としている進度にはそんな意味もあるのだ。


 つまり、武芸者未満であるカルミにとって当面の目標は「個人能力を覚醒させること」になる。しかしそのためには迷宮に潜らねばならず、それには新学期を待たねばならない。となれば、今できるのは闘術の腕を磨くことだけだ。


「よし、寮に帰ったら素振りをしよう」


 道場帰りのカルミはそう決めた。汗臭いとか言われそうだが、この季節はみんな汗臭いというのがカルミの意見だ。というか女の子にそんな無神経なことを言うヤツには天罰が下ればいいのだ。


 そんな物騒なことを考えながらカルミが通りを歩いていると、ふと一人の少女が眼に入った。年の頃は自分とさほど変わらないだろう。髪の毛は赤みがかった栗毛で、パッチリとした大きな眼からは意志の強さが感じられる。


(留学生、かな?)


 カルミはそう当りをつける。その少女は両肩から大きな鞄を二つも下げていて、旅をして今さっきカーラルヒスに到着したばかり、という出で立ちだったからだ。そして少女くらいの年でカーラルヒスにやってくる人々のほとんど全てが、ノートルベル学園への留学希望者と相場が決まっている。


 カルミがしばらくその少女のことを眼で追っていると、不意に彼女は歩みを止め呆然としたように立ち尽くした。それからキョロキョロと辺りを見回し、泣きそうな顔をしてうつむく。


(もしかして、迷子?)


 少女の様子はまさに迷子のそれだ。というより、初めて来た都市で道が分からないのは当たり前である。


(まったく、この街の大人は時々意地悪なんだから……)


 周りを見れば、明らかに迷子な少女を周囲の大人たちは暖かく見守っているだけ。この時期にあの年の頃であんな格好をしていれば、留学に来たとこの都市の人間なら誰だって分かるのに、だ。カーラルヒスの住民は基本的に子供に優しいが、時々こういう悪戯っ気を見せるから性質が悪い。


(本当に、もう……)


 あと一分も放っておけば誰かが声をかけるだろう。その前に少女が自分から道を尋ねれば懇切丁寧に教えてあげるはずだ。ただ、気づいたのに知らん振りをするのも気分が悪い。そう思い、カルミは少女に声をかけた。


「ねえ、貴女。もしかしてノートルベル学園に行きたいの?」


 カルミが声をかけると、少女は驚いたのかビクッと肩を震わせ、それから大きく目を見開いてまじまじと彼女の顔を見た。固まってしまった少女にカルミが少し首をかしげて微笑みかけると、我に返ったらしい少女は慌てながら口を開いた。


「あ、あの! えっと……! はいノートルベル学園に入るために来たんです!?」


「そっか。わたしもちょうどこれから寮に帰るところだから、一緒に行こうか?」


「お、お願いしますっ!!」


 大げさに頭を下げる少女を、困ったように苦笑を浮かべるカルミ。そんな二人の少女を周りの大人たちは暖かく見守っていた。


 少女を連れ、カルミは学園に向かって通りを歩く。


「そういえば、あなたはどこの学科に入るつもりなの?」


「えっと、ハンターになりたくて……」


「じゃあ、武術科か」


 後輩だね、とカルミは嬉しそうに微笑んだ。今まで一年生だったせいか、後輩ができて「先輩」と呼ばれるのは結構楽しみである。


「え、じゃあ……」


「そ、わたしも武術科。新学期からは二年生」


 よろしくね、とカルミが声をかけると少女は「こ、こちらこそ!」と恐縮した様子で勢いよく頭を下げる。その様子に一年前にルクトと出会った頃の自分もこんな感じだったのだろうかと思い、カルミは恥ずかしくなって少しだけ苦笑した。


 思わぬ共通点が分かったことで、二人の話は武術科のことに集中する。少女がまず気にしたのは、直近の課題である入学試験だ。


「やっぱり、実技もあるんですね……」


 カルミから入試試験の簡単な概要を聞いた少女は苦い表情をしてうつむいた。武術科は武芸者の育成を目的とした学科。その学科の入試に実技があるのはある意味で当然だ。少女もそれは予想していたのだろう。


 ただ、予想できていたからといって自信があるわけではない。というより、少女は生まれてこのかた武術をかじったことすらなかった。キャラバン隊の護衛をしていた武芸者から集気法なるものを教えてもらい練習しているが、彼女の武芸に関する経験はそれだけである。


 少女の話を聞いてカルミは驚くのを通り越して呆れた。この少女はつまり武芸に関してはまったくの素人なのだ。武術科に入った時点できちんとした道場に通っていなかったカルミにも同じことが言えるが、それでも彼女の場合は訓練生の頃から見よう見真似で木刀を振るうなどはしていたし、また先輩たちが時折指導を付けてくれることもあった。


 しかし、話を聞く限りでは少女にはそういうことが一切ない。まったくの一般人が武芸科に入ろうとしているのである。


「……どうしてもなりたいんです。ハンターに」


 カルミの内心を感じ取ったのか少女はそう言った。口を開きかけ、しかし何も言わずにカルミは口を閉じる。少女の決意は固い。いまさら自分が言うべきことは何もないように思えた。


「まあ、試験と言っても実力の把握が目的だから。成績が悪くても、それが原因で落とされることはないと思う……」


 たぶんだけど、とカルミは自信なさげに付け足した。とはいえ彼女自身、実技の成績は決して芳しくはなかったはずで、それでも無事に入学できたのだ。少女もきっと大丈夫であろう。たぶん、恐らく。


 ペーパーテストのほうは自信があるのか入学試験の話はそこで終わりになり、話題は別のものに移る。カルミがまず話したのは、武術科の一年生に課せられる鋼の校則だった。


「……そうですか。一年生は迷宮には潜れないんですね……」


 少し残念そうな少女の声。この校則を破った場合、一切の例外なく退学処分となる。ゆえに、“鋼の校則”と呼ばれている。


 武術科に入った、あるいは入ろうとしている人間で、この校則を初めて知った者は大なり小なり落胆を示す。それはルクトもそうだったし、またカルミも同じだ。ただ武術科で一年過ごし、この少女はまだ潜らないほうがいいとカルミは思うようになった。今の状態で攻略を行ったとしても、恐らくは死ぬだけだ。


「まあ、わたしの場合はその方がいいんでしょうけど……」


 少女も自分の実力がまったく足りていないことは自覚しているらしく、弱々しい苦笑を見せながらそう呟いた。


「まあ、まずは集気法がきちんと使えるようにして、その間にバイトでもしてお金を貯めて、それからどこかの道場に通うなりすればいいと思うよ」


 まさに自分がやったことを話すカルミ。とはいえこの少女もお金に余裕がありそうには見えないので、彼女の案が一番現実的ではある。


 二人は話を続けながら学園を目指す。カルミは請われるままに去年一年のことを話し、それを少女は熱心に聴いていた。


 やがて、まだまだ話題も尽きぬ頃、二人は学園の正門前に着いた。カルミが普段生活している武術科棟や寮に一番近い入り口は別にあるのだが、入学希望を受け付けている建物は正門から入るのが一番近い。


「あの建物で受付をやっているから、後はそこで聞いて」


 建物の一つを指差しカルミはそう言った。「入学希望者受付け」の看板も立っており、ここまでくれば迷うことはまずない。


「ありがとうございました。……ええっと……」


 言いよどむ少女にカルミはどうしたのかと首をひねり、そしてある重大な事実を思い出す。


「そういえば、まだ自己紹介してなかったね。わたし、カルミ・マーフェス」


 苦笑気味に、そしてようやくカルミは自分の名前を名乗った。


「わたしはシェリア・オクスって言います。マーフェス先輩、本当にありがとうございました」


 頭を勢い良く下げてから、シェリアは受付けのある建物へと駆け出した。その背中をカルミは軽く手を振って見送る。


「それにしても……」


 シェリアの姿が建物の中に消えると、カルミは寮に向かって歩き出した。歩きながらさっき案内したシェリアについて少し考える。彼女の姓名は「オクス」。カルミが世話になっている先輩、ルクトと同じだ。


「ま、偶然だよね」


 普通に考えればそれしかない。“オクス”というのは別に特別な名前ではない。別の都市に住む、縁もゆかりもない他人が同じ姓名を名乗っているのは決してありえないことではないだろう。


 ソロのルクトの名前は武術科に入ればすぐにでも耳に入ってくるから、シェリアはすぐに彼のことを知るようになるだろう。そういえばルクトは今年も実技講義のアシスタントをするのだろうか。もしするのであれば、講義の中でシェリアの面倒を見ることもあるかもしれない。


(一度紹介してあげたいな)


 姓名が同じという妙な繋がりもあるのだ。何もないよりは親近感も沸くだろう。


(できれば夏休み中に紹介したいな)


 そんなことを考えながら。夏の夕暮れはふけていく。


出してしまいました。もう後には引けません。

後は続きを書くだけです!


というわけで今回は一話だけです。

続きは気長にお待ちください。

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[気になる点] ルクスの妹の予感
2021/07/21 13:01 ベルゼバブ4世
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