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プロローグ

挿絵(By みてみん)

この作品の表紙イラスト(ギャグ×SF風)は、

みてみんで公開中です → https://47913.mitemin.net/i998689/

AM11:00 大宮駅・豆の木前


「どうしてこうなった……」


俺は今、大宮駅で“待ち合わせと言ったらここ”と言われている場所、つまり“豆の木”の前に立ち尽くしていた。

そして、俺が待っている“ある人物”――それが、氷室ヒカリだ。


昨日の放課後、屋上での出来事から、あれよあれよという間に、俺はここで“氷室ヒカリ”を待つことになった。


「……どうしてこうなった」


まあ、自業自得なんだけどさ。


「お待たせ、遥くん」


そんなことを考えていると、当の本人が登場した。


「ッ!……よ、よう」


「? どうしたの?」


「な、何でもない!」


「……そう」


ヒカリは、少しがっかりしたような顔をしていた。


分かってる!

認めよう!確かに俺は一瞬、“氷室ヒカリ”に見惚れた。

そして、服装を褒めなくてはならないことも知ってる!


しかし、だ。

“あの”氷室ヒカリだぞ?


もし俺が“見惚れる”なんて隙を見せたら、今後こいつに何を言われるか分かったもんじゃない。

危ない、危ない。普段通りにしよう。

とにかく、俺のペースに持っていくんだ!


「こ、これから、な、何をすりゅんだ?」


「ッ!」


思いっきり噛んだ!!

まだ大丈夫だ! 挽回の余地はある!

俺は平常心の男だ!

何言ってるか分からんけど!


「ぷっ」


俺の様子を見て、ヒカリが吹き出した。


「あはは。ごめんね。うん、なんかちょっと満足したわ」


ヒカリは、ちょっと嬉しそうに笑った。


「それじゃあ、私についてきて!

ちょっと早いけど、ランチにしましょう!」


そう言って、ヒカリが俺の腕を引っ張る。


……完全にヒカリのペースだった。







あの頃は──幸せだったな……。

ふっと数日前の出来事を思い出していた。


そして現実に戻る。

俺は今、処刑場に立たされていた。


「──死刑、だそうです」


氷の女王みたいな笑みを浮かべて告げたのは、”氷室ヒカリ”だった。


「……おはよう、って言う前にそれ?」

「当然でしょ。銀河軍法に基づく正式な処刑宣告よ」


こいつと初めて会ったのは、中学一年の入学式。

初めて会話したときから“性格最悪”の烙印を押した女だ。

まさか数年後──高校の教室じゃなく、宇宙戦争の司令室で再会するなんて思いもしなかったけど。


そして今、その女が俺を処刑しようとしている。


「……断っておくけど、俺はお前なんか絶対に好きにならないからな」

「ええ、わかってるわ。私もよ」


たぶん、どちらも嘘だ。


「どうしてこうなった…」


こうして──銀河の運命を賭けた戦争と、もっと面倒な恋のバトルが幕を開けた。



(表紙はAI生成イラストです)


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