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第76話 無限ループの口実と、好感度無双の誘い

「まあ、とりあえず国名と貨幣だよね。国名は何にする?国王は僕かりお、どちらがやる?」

「私統治とか無理。」

「僕がやりたいのは山々だけと、君の方が慕われてるよね…。」

そうだ。エーテーシーの権利も私が持ってるし、アトソーヌではウルフ戦から村を守ったのが私って事になってる。村の外のウルフを70匹、しかも素材の価値も失わずに殲滅したのはアオなのに、村の中でたった数匹のウルフを目の前で倒したから村を守ったイメージが鮮烈なんだ。


「あっ…!東を探索しようってイベントが出た。りお!今からいこ!」


ハードスケジュールすぎである。

「東は私が行くから、アオは朝に戻って坂本さんと話して一旦夜まで時間進める事伝えて。エアリアルで仕事増えるかもだから、ちょっとは進めないと。」


「分かった。モンスターも人にも気を付けてよ?初めて会った人に騙されたりしないでね?愛陽のアドバイス聞いて。何かあってもすぐには関わらず僕が来るまで待って。」

「分かった。坂本さんが誰と話してたかチェックできたらしてね?」


佐々木さんを返したらノッテとともに東へ歩く。

「ノッテ、恋バナしよ。」

「こいばな?」

「そう。好きな人の話するの。」

「ノッテアオの事すきー!」

知ってたww

「うん。アオはね、異世界の私の旦那さんになるの。ノッテはお嫁さんになれないよ?それでもなりたいんだったら、ノッテと私とは、お別れになる。」

「ええ!りおの方が好き!!お別れやだあ!」

ノッテが私に駆け上がってきておぶさった。

私は勢いにちょっとふらつく。

「ノッテ、ウルフ戦の翌朝、ヤキモチ妬いたの?」

「ちがうー。仲良くしてほしいの。りおもアオも仲間だし家族。じゃまだった?ごめんね?」

「そっか。安心した。ノッテの明るさには救われてる。邪魔じゃないよ。ありがとね。」

ノッテは肩越しに私を覗き込んだ。


「ごめんねー。りおヤキモチー?」

「違うけどね。アオはノッテの事女の子じゃなくて子供だと思ってるの。アオじゃなくても、女の子が大人の男の人に引っ付きにいっちゃダメだよ?」

「分かったー。人間は引っ付いちゃだめなのね。教えてくれてありがとうー。」

「ケットシー同士でも好きな人ができたらまず私に相談して。ノッテと仲良しでも私の敵だったら困るからね。」

「分かった!お別れやだもん!絶対言うね。」


私はノッテを背中から下ろす。

いきなり襲撃を受けたら危ないからだ。

「恋バナは、他の人には内緒なんだ。二人の秘密。言わないでね。カリクにも。」

「分かった!言わない!二人の秘密。」


『ああいう時は邪魔しない様に話さなくて良いんですか?』

良いよ。私はノッテの純真さに救われてるし、あの日の分岐でカリクが思念伝達を得たのはプラスだよ。それに異性同士の好感度より仲間の絆の方が上がりにくい。

『そうですね。わかりました。まあ不都合があったらその時考えましょう。』

これからは家があるから、邪魔されたくない話はノッテの居ない時にするよ。

『了解しました。』


「ノッテ、走ろ!」

「はしるー!」


しばらく走ってたら牛が出た!乳牛じゃなかったので4頭倒した。ノッテが逃げる群れを追いかけようとしたので止めた。


アラームが鳴ったのではじまりの部屋へ。

牛を解体して片付け、ノッテにおやつをあげながらベタベタしてると佐々木さんがやってきた。

「あれ?ノッテと距離近くなってない?めっちゃゴロゴロ言ってるし。」

「にゃー。りおすきー。」

「私は世界の猫を喜ばすからね!」

「それ君じゃなくて商品のキャッチコピーw」

「これ、レシピ出てない?こっちどうしても出ないんだけど。」

と言って佐々木さんに渡す。

「…出ないね。材料集めても同じにならないの本当に不思議だよね…。リューやハナにも渡してみてよ。創造にも出ないし作れないんだ。」

まじか!!!


謎だ。本当にこれ、何が入っているのだろうか。異様に食いつきが良くて買い足しまくってる。佐々木さんから犬用を渡されたけどこちらもレシピは出なかった。


「この商品は凄いよね…もう手放せない。」

「買うしかないものもあるよね。」


それから私は佐々木さんとマップを共有した。

佐々木さんが気になる事を言う。

「僕今夜こっちで無限して過ごすよ。僕のタイミングで何度も巻き戻すから君達は普通に寝る様にして。リューには作品書かないでって伝えといて。寝るようにって。」

「いいけど無理しないでね。」

「リューを寝かしつける口実だよ。」

どうも夜中に作品を書いていた様で朝もメモリが届く時が結構あるとか。

それは小説スキルで書くのが早くなったからでは…。

「そっか。まあでも、アオのそれも口実だって分かってるから時々寝る様にして。」

佐々木さんはバツが悪そうな顔をした。今日何か思いついたのかも知れない。

「じゃあ一旦戻ろ。こっち来る前に連絡して。」



"坂本さん、アオあっちで無限するから今夜作品書くなって。レシピみたいに保存できるんでしょ。怪しまれてるから気を付けてね"

"えー。怪しまれる様な事なんか言ったの?"

"闇魔法の話と、私と会いたくない話と、柏木さんの話だよ。多分まほスキのタイトルから予測したのかも。"


"そうか。分かった。気をつけるよ。でもリューが無限するのは本当だ。東の攻略を関屋さんにさせたくないってさ。今までの村全部関屋さん独占してるだろ。"


なんと!そんな話をする程二人は仲良しなのか?!ちょっと二人の関係がよく分からなくなってきた。仲悪いんじゃなかったのか?!


『異世界の話だけは信頼してるけど、莉緒の事は譲れないってところじゃないですか?』

ちょっと意味がわからない。でも佐々木さんは相談してるのに坂本さんは私に不和のもとを話す。

『重要情報を伝えて莉緒に信頼されたいと思っていますね。』


"独占のつもりは無いんだけど。夜に寝ないで探検とか危ないって。"

"数時間ずつ寝てアトソーヌの時間を朝に送ってから探索始める気じゃないかな。"

"そんな事してもバレるのに"

"事後ならバレても良いんだよ彼は。俺柏木さんにアクションしようかなあ。"

"ええ?夜だよ?会う機会なくない?"

"彼女のバイト先。一緒に行く?好感度無双。"


『あー。隙をついてデートに誘う為でしたか。うまくアオを乗せたみたいですね。』

ええ?ほんと坂本さんが何考えてるか分からないんだけど。裏切る気無いんじゃなかったの?

『私にもよく分かりませんね。』

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