第62話 リューへの嫉妬と三勢力の情報戦
佐々木さんは少しして話し始める。
「ふざけたのはごめんよ。関屋さんと地球でも会いたいけどリューの姿で会うのが嫌で、君が彼のことをまだ好きかどうしても確かめておきたかったんだ。僕とデートして彼との親密度や好感度が上がったら困る。」
まだとか!!一度も好きになった事はないわ!
佐々木さんの嫉妬は根深い。
けど坂本さんを異世界の不安要素として警戒するのは多分正しい
「なら地球デートは坂本さんの姿である必要ないでしょ。違うキャラを新たに作ってよ。坂本さんは当てつけみたいで嫌。」
「ハナは守秘義務で言わないけど、探偵は君につけられてるんだとリューが言うから、ある程度の説得力は必要なんだよ。君の周りには複数の勢力がいる。君と付き合うのが謎の男じゃ監視がきつくなる。」
はあ?!てことは…
「坂本さんはお父さんが黒幕だと疑ってるの?」
「理由は君の父親は僕かリューを選んだ場合引き入れ不可能になるって永遠が言ったから。お父さんは僕らとは敵対関係にあって、噂が広まる前に情報を持っている。ハナに聞いたと度々言うのは君への罪悪感。悪い噂はまた別で、マンションで関屋さんを妬んでる人か僕のストーカー、僕への盗聴器はお袋。でもお袋が君と対立しているとは限らない。盗聴が悪い事だと思っていない可能性が高いんだ。」
つまり三勢力あると。
「坂本さんと佐々木さんだけでこそこそしてるのが問題だよね。何故私と情報共有しないの?」
「君と君の父親に修復不可能な溝ができない様にだよ。僕はお袋の事をもう普通の目では見られない。僕はそれでも親と食卓を囲めるけど、君はちょっと喧嘩しただけで泣いて家を飛び出す子だから心配なんだ。」
ぐうの音も出ねえ。
けど彼は情報を得るために、わざとこの仲介役を買って出たのでは?彼の完璧な演技の裏に、別の目的がある気がしてならない。
「ごめんアオ、でもそこまで私の性格知ってるなら次のイベントは真面目にやって。今回危なかったよ?もし秘匿してたらアオのフラグが折れてた。」
「分かった。ごめん、りお。今度から恋愛イベントは共有する。」
「そうしてもらえると助かる。」
『先取り報酬痴話喧嘩 ゴッチの財布 アオ絆アップ』
ゴッチの財布とか浮気謝罪レベルの報酬に引く。使うか売るか迷うな。
『紛失防止機能付き。使うべきです。』
まさかの高性能財布だった。
こんなの持ってたらまた貢がれたのかと父親が心配するぞ。
「行こ。りお。」
「うん。」
佐々木さんは一切指輪を視界に入れる事は無かった。私はそのままインベントリに収納した。
愛陽、恋愛イベントは仲間全員共有で。
『仲間全員ですと、リューとハナが妨害する可能性があります。ひとまず二人の共有に止めるべきです。』
愛陽がそう言うならそうするよ。坂本さんとは確実にフラグ折っていく。佐々木さん拗らせたら面倒臭すぎる。
恋愛イベントは佐々木さん最優先で。
『方針は永遠と共有しサポートできる限りしますが夜闇の協力は難しいかも知れません。』
分かったよ。とにかく異世界では付き合ってる風に振る舞う。村民にもアピるよ。彼が拗らせない様に安心感与える方針で。
『了解しましたが地球で調子に乗る可能性が。」
それはその時考えよう。




