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【裏話5】「ナビの話し方は持ち主の趣味嗜好が反映される」夜闇の登場

坂本隆二(リュー/香坂流星)花見の日


僕が佐々木君の下につくと決めたあと、とんでもない事が言い渡された。

『僕監視されてるから君とは一切話せないの。スキル念話を共有するね。あとパソコンは監視させてもらうから。』

は?!何でそんな事になる!

『パソコンは困るよ。商業作品が入っているんだ。』

『念話していい?』


彼が念話で話そうと言うので了承すると頭に声が響く。

"さっきまでのメールは全部消してくれる?あのね、君盗聴盗撮ハッキングの前科あるから。

困るんだよね。マンション盗撮とか。こっちも住民の不信に繋がるからあまり言いたくないけどさ、オーナーに伝えても良いんだよ?"


"俺がこのマンションを出ていくと言っても仲間にならなければ訴えるか?俺は出版社との契約があり、作品の秘密を守らなくてはいけないんだ。"


"当たり前でしょ?!さっきから作品作品て何なの?"

"わざとらしい!俺のパソコンの中身を見ただろう?!"

"そりゃ見るよね!タイトル非常階段の盗聴記録、1階から10階までの廊下の盗聴記録、管理人室前、全部日付とタイトル付けてるでしょ!馬鹿なの?!"


くそっ!几帳面な性格が災いしたっ!!


"俺は香坂流星。小説家だっ。"

"は?!何言ってんの?冗談やめてくれる?あんたみたいな犯罪者があんな面白いもの書ける訳ないでしょ!まあとにかく決定事項だから。ポストにコインパス形マジックバッグ入れといた。回収しといて。あと、ナビに名前付けてよ。能力上がるからね。"


全く信じてはいないらしい。だがこの反応は読んではいない。いや、読んだ上で読んでないフリをしているか。どっちだと思う?


『データが足りぬ故、判断できかねる。』


"分かったよ。了承するが、まほスキと書いたファイルは絶対に開かないで欲しい。俺は君が苦手な魔法制作の設定を手伝える。試しに何か要望を言ってくれれば文書で設定を考えて渡そう。"

"ああ。ライティングスキル持ちだっけ。頼むね。"


俺はナビに夜闇という名前を付けた。

夜闇って話し方独特だな。一人称が我なのはともかく、声が俺の好きな声優にそっくりなんだけど。


『ナビの話し方は持ち主の趣味嗜好が反映される。ちなみに夜闇が命じる!貴様達は死ね!とかやって欲しい時は堂々とリクエストするが良い。我はサービス精神旺盛なのだ。ふはは。主の期待に応える為にどんな屈辱にも耐えて見せよう!』


いや何言ってるのかよく分からない。普通に話してくれるかな?疲れるんだけど。

『分かったよ!じゃあ早くお宝取りに行こうよ!』


いや打って変わって声が軽いな。その声は女子ウケする。関屋さんと話す時は絶対やめてくれないか。佐々木君みたいで腹立たしいから。

『何なの?じゃあどうすればいいの。』


てか普通に素で喋れ。別に物真似も演技もしなくて良い。


『だって主、この声優大好きでしょ?インプットされた基本設定資料に入ってたから。それに普通が分かんないんだけど?』


まじで?基本設定資料とかあんの?!www

『そうそう。この声優色々ありすぎて迷う。』

おっと、思わず素になってしまったじゃないか。

『主も素じゃないんじゃん。』

ふふふ。当たり前だ。俺は香坂流星だからな!

『じゃお互い素の練習しよ!兄ちゃん!』

待て待て、なんだ突然のその謎ブラコン設定はw

『弟欲しがってたでしょ?ボクの事甘やかしていんだよ?』


いやいやそれ小学生の頃の話wwてかなんでちびゴジの声なのよww可愛すぎるわwww笑わせてくんのやめろwwwっていうかまじでお前、怖すぎるぞww何で俺の家庭環境まで知ってるwww


いかんいかん、取り乱した。

…というか実はな、俺軽い方の声が好き。

『知ってたwww』

知ってたなら何故最初ギアスで来たww

『一番分かりやすいかなと。』


まあでも、それは時々で良いよ。俺にはサービスしなくて良いぞ?サービスは疲れるからな!

『ナビの性格は主の性格に酷似します。』

いやいやwww


『色々変えるよ!声真似は結構楽しい!』

じゃ好きにしろ。これからよろしくな。夜闇。愛してるぜ!

『ふははは!愛しているぞ!兄者』

突然声変えてくんなww微塵も可愛くねえwww


『ナビの名付け 報酬 ナビ進化 夜闇 絆アップ 愛情アップ』

おおお。絆と愛情アップした!!

『兄者の気持ちはしかと受け取った!!忠義を誓うぞ!』

だからそのバージョンで兄者やめろwww煽ってんのかwww

『では我を兄と慕うが良い!』

いや意味が分からねえ!!www


で、どうやったら小説家だと信じてもらえる?


『言動からして主のファンだから、今日公開予定のブログ記事を公開前に見せるとか。」

「なら呟きでも良いかな。」


マジックバッグがコインパスとは秀逸な。

スマホを見るとご丁寧に鑑定まで共有してくれていた。何!時間経過しないだと?!ということはこのマジックバックの中身はリセットされない可能性がある!


バッグには本日の花見の方針が書かれた紙。俺は関屋さんの彼氏役である。


『イベント 目指せ公認!花見でマウント 進行中』


ええ。とっくに噂になってるのにわざわざ彼氏面しなきゃいけないのか?!


とりあえずまずは信じてもらおうと、俺は呟きの文章とURLをメールで佐々木君に送って確認してもらい、更新した。


"ちょっ!本物?!本物なの?!えっ!まじで?!うそ?え?嘘でしょ?!びっくりなんだけど!!"

『佐々木蒼太 絆アップ 好感度大幅アップ』


語彙力消失。絶賛パニック中である。

これが嘘なら彼は演技が上手すぎる。

俺ほどでは無いがな!!


"僕の事はアオって呼んでよ!坂本さんの事はリューって呼ぶから!!"

"ああ。アオよろしく。"

『アオ好感度アップ 絆アップ』


急に打ち解けたんだけどどう思う?

『パーティに入る前に既に好感度が高かった場合こっちには告知されない。知っててイベント報酬に合わせて演技している可能性も捨てきれないかな。絆はそんな頻繁には上がらないから。』

ほうほう!そんな技が?


絆の方が優先度高いのか。ふむ。やってみるか。

"アオ、今日の花見、俺の役割全うするから。仲間だと認めてもらえる様に精一杯努力する。"

"ああ。頼りにしてるよ。"

何、好感度も絆も上がらないんですけど?!


『今後彼の絆が上がりにくくなるならば、さっきの絆アップはイベントに合わせたと見て良い。素性は最初から知っていて知らないフリをした。そうする目的はまあ一つしかないよね。何か小説に開封が分かるサインを付けられない?改竄されたら嫌だし。』


いや、自分の文章の癖は分かるし、素人に改竄されたら多分気付くよ。それに彼はハッカーだからデータの加工は無駄かな。

俺は念の為まほスキの原稿を確認するが改竄された形跡はなかった。案外最新版を人より先に読む優越感に浸りたいとかかもな?


パーティで念話での打ち合わせとあだ名での呼び合いをして絆イベントをクリアした。

『リュー、莉緒とは名字で呼び合う方が良いよ。監視が続くのは精神衛生上良くない。』

そうだな。念話ではそうするよ。

無事花見でマウントイベントもクリアした。

ハナさんとアオの距離の近さはちと気になるな。どういう関係だ?


『さあね。』

あれか、あっちも隠れ蓑か?

『そうかもね。俺他ナビから信頼されてないから方針は共有されてない。』


彼が今夜時間無双をするというので執筆活動の予定のため、異世界に行く時は事前に連絡をくれる様に、帰ってきたらまた念話が欲しいとお願いした。

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