【裏話37】依存させマイスター。流星群で見事達成した絆コントロール
坂本隆二(リュー/香坂流星) キャバクラ
「いらっしゃいませー。坂本さんの奥様?めっちゃ美人!」
「きゃー。可愛い奥様!会えて嬉しいです!」
二人の莉緒への好感度、俺を超えたか。
『超えてはないね。支払いがリューだから。結構貢いだものね。バイクも買ったしこれじゃアオ以上だよ。』
いや、さすがに家には負けるわ。
バイクは俺の私物だし、キャバクラ代はリセットされてるだろ。動画収入もあるし、俺ドリマナール地球支店で結構稼いだから大丈夫。
俺は副業でwebライターとして、コラムや商品紹介の仕事をドリマナール地球支店を通して請け負っている。
ドリマナール地球支店で売れば現金化はできるが、人脈も知名度も上がらない。俺にはそれが助かるが、アオと莉緒はこのシステムに依存しちゃダメな気がするな。
女子らは俺そっちのけでヘアアレンジの話で盛り上がる。
「今度4人でご飯行きましょ。」
莉緒が俺を見上げる。
「同伴って意味だからな。勘違いするな。」
「ええ。そうなの?」
「坂本さん酷ーい。同伴以外でもご飯とかゴルフとか行きますー。」
「ねー。今度服買いに行きましょ!」
「おいやめろ。俺に貢がせようとすんな。三人はさすがに無理だ。」
『違うでしょ。普通に莉緒を誘ってる。』
え?そうなの?
莉緒に異世界関係無しで女友達ができたらしい。
「莉緒ちゃんカラオケ歌う?」
「莉緒、やめろ。あれだけは歌うな。」
俺は全力で止めた。
「坂本さん面倒臭い彼氏〜。」
「過干渉で意外〜。」
「ええ?リューめっちゃ過干渉だよ?最初ストーカーかと思ったんだから。」
今日は俺の過干渉とたらし演技をさんざん揶揄われる回となった。
「坂本さん友達にまで過干渉とかー。」
「依存させマイスターなの。私も元カレのアオも毒牙にかかっちゃって。この人誰にでもそうなの。初めて一緒に飲みに行った同じマンションの歳上の女性に、レディに払わせたら男が廃ります!とか言ったの。」
おいお前、何でその話知ってる!
『愛陽がバラしたね。』
まじか!ナビは戻らねーの?!
『さあね。』
「あれは、花さん年齢差気にしてたから差をつけない様にちゃんと女性扱いしただけだ。」
ああいう男勝りなタイプの上に立とうとするのは失礼だと莉緒は言うが、俺達に対して過剰に姉御肌を演じるのは、コンプレックスの裏返し。彼女は年齢を気にしていると悟られたくないのだ。
「あの姉御肌は能力高すぎる彼女が妬みを避ける為の技だ。別に誰かれ頼られたい訳じゃない。」
「大学時代付き合ってた先輩がそういうタイプでしたっけ?」
「まあ色んなタイプの子の愚痴聞いたよね。」
「気を張ってた相手に無責任に頑張らなくて良いよでハードル下げて堕落してから捨てる感じの。」
「そうそう。サッパリしてた人を依存させて面倒見切れなくなって捨てる感じの。」
ちょ!地雷やめろ!おま、キャバ嬢失格だぞ!
『莉緒 愛情ダウン』
おい!何だそれ!お前も同類だろうが!
「とにかくリューはナチュラル人たらしで関わったが最後沼みたいな感じなの。」
「わかるー。」
「ほんとそうですよね。」
いやいや、お前ら三人俺の何を知ってるww
「いや、今は莉緒だけだって。他の奴にはそんな事しねえよ。」
面倒臭いしな。花さんは口うるさい女でみつきはキレる女だ。極力相手にしたくない。
「前に女遊びしてたって言ってたし。今日はどんな遊びしてたのか白状してもらわないと。」
いや俺の金で飲んでそれはないわ。
「いやいや、あれは話盛っただけで、別に普通に恋愛して別れただけだわ!こっちは誠実に対応してんのに勝手に依存してきやがって。察して察して圧力かけてくんの。どいつもこいつも望み通りのアクションしなきゃ怒るわ泣くわ喚くわ面倒くせーのなんのって。挙句ストーカーで修羅場よ?」
俺は過去の女達の愚痴を散々言ってやった。
「リュー頑張ったね。これからも適度に気晴らししよ。」
「坂本さんいつでも愚痴言いに来て。」
「坂本さん何でも聞いてあげるからね。」
いやいや三人して俺をカモ認定すんな!
「てか坂本さん接待プレイ得意らしいよ?」
「おいやめろww」
おま、ちょ、ここでその話は地雷だ!!
『莉緒多分過去の女関係探ってるね。』
「らしいって事は莉緒ちゃんまだなの?」
「そう。お子様はダメだって。骨と皮は無理だって。」
「うそ!手出してないとか!」
「ええ!坂本さんが?!」
『莉緒 愛情ダウン』
「ちが、違うって。莉緒勘違いすんな。この二人とはしてねーから。』
「しないしない。私達その道のプロじゃないから。」
『莉緒 愛情ダウン』
待て待てw変な暴露すんな!今下げすぎたら凱参入に差し障るw
バイクまで買わされてそれはないww
「ほんとに誤解されるから冗談でもそういう事言うのやめてくれる?な。お前も分かってるだろ?俺お前にぞっこんなの。」
『莉緒 愛情ダウン』
いや何でそこで下がるんだよwww
「これも演技だと思う?」
「違うと思いますよー?坂本さんが焦ってるの初めて見ましたもん。」
「莉緒ちゃん大事にされてるね。良かったね。」
『莉緒 愛情大幅アップ』
な、何とかなった。ここへきてミッション失敗はあり得ない。好感度上がりすぎると失言誘発すんのか。佐々木道太の時みたいに。
『弊害はキャラによるけど、心を許しすぎちゃうんだね。それは悪い事ばかりじゃないけど。』
ここへきて宵闇が一般キャラにも好感度がある事を初めて開示した。
『え?莉緒が接待プレイをバラした事だよね?』
あー。抜け道ね。
「莉緒今日はあんま飲むな。出よ。会計して。」
「はーい。お待ちください。」
ヒカリが莉緒の見えないとこでごめんねポーズ。いや今それやめろw莉緒大魔法使いだから多分気付いてる。
返事を聞かずに切り上げたから莉緒の機嫌が急降下。今日はまだ二杯だからな。
「莉緒、機嫌直せよ。星見れるとこ行こ。」
膨れっ面で黙って頷く莉緒の頭を撫でて高原に転移。
「おー。めっちゃ綺麗!!」
「こら走るな。暗いから。」
「東の空、運が良かったら今日流れ星見えるかも。」
「まじか。さすが女たらしリュー。イベント情報完璧なんですけど?」
「たまたまだよ。今日ちょうど極大。けどあまり期待すんな。観測できる数は少ないらしいわ。ほんとは冬とかの方が綺麗なんだけどな。」
「ふーん。他の子とも行った?」
「そりゃ行くだろ。」
『莉緒 愛情ダウン 絆アップ』
いやその絆アップ何よ。
俺はジャケットを脱いで莉緒にかけた。
「過去の女には昔話とかした事ねえよ。お前だけ。」
『莉緒 愛情アップ 絆アップ』
「暴露されてもただでは転ばないリューw」
「言ってろww」
『莉緒 絆アップ』
俺達は何とか一個ずつ流星を見て適当に愛情と絆アップをした。
「同じ星見られなかったね。」
「けどもう帰らないと。日付とうに変わってるし流石に疑われる。」
「そだね。帰ろ。また今度見にこよ。」
『報酬 イベントこと座流星群 魔道望遠鏡 莉緒 愛情アップ 絆アップ 好感度アップ』
「星とか異世界の方が絶対綺麗だろ。今度本命と見てこいよ。」
『莉緒 愛情大幅ダウン』
「ほんと、絆コントロール完璧だよね。」
「ふは。やり方はお前に習ったんだっつうの。」




