【裏話36】初あーんと『バターと蜂蜜』の駆け引き
坂本隆二(リュー/香坂流星)
4回目留守番
起きたらみつきがパンケーキを作ってくれていた。
「みつき、莉緒起こしてきて。」
莉緒はみつきと一緒に降りてくるがやはり口を利かない。4人でリセットする。
「あの、莉緒。一緒にパンケーキ食べよ。」
アオが莉緒の顔を窺い見る。
「まだ眠い。どうせ留守番でやる事無いし。おやす。」
彼女は部屋に転移した。
正直デートより留守番がきついのだ。
室内で二人きり、けどここは異世界。
担当は俺じゃない。
俺は相変わらずリビングに居ると、莉緒は降りてきた。
「莉緒、みつきがパンケーキ作ってくれた。食うか?」
「食うー。」
莉緒は話し方まで変わってしまった。
特に寝起きは話し方が辿々しい。
おい、お前の聡明さはどこへいったんだ。
「お前、わざとやってねぇ?」
「ふへへ。わざとだよ。アオが喜ぶの。」
来たよここへきて突き放し攻撃。お前は俺のより自分の愛情を下げた方がいいぞ?よし、下げちゃる。
「俺、アホっぽいの嫌い。いつもの聡明なお前に今すぐ戻れ。」
「あれー?そうだっけー?」
くっそwwむかつくwww下がらねえ。
「お前なあ。俺の前で作んな。な。疲れるから。俺ぶりっ子嫌いなんだよ。女甘やかすの面倒臭い。素でいろ。分かったか。」
莉緒はゲラゲラ笑った。
『莉緒 絆アップ』
何それ意味不明ww
愛情ダウンしない腹いせに莉緒のパンケーキにバター超乗せてやった。
「バターの量wwちょっと貰ってよ。こんなに使ったら太る。」
「黙って食え。俺はサービス精神旺盛なんだ。」
そしてふざけて蜂蜜かけまくってやったら愛情と好感度が大幅ダウンした。
「私の意見尊重するって言ったじゃん!」
「俺の意見も尊重しろって事よ。よしよし、切っちゃる。ほら食え。初あーんだ。喜べ。こぼすなよ?」
「何それwwどんなノリよww」
大きめに切って俺のフォークで莉緒の口に入れる。
「あまーい。」
「っふww」
食べる顔はもちろん静止画で保存した。
ネタは更新しないと好感度マジックが使えないからな。
莉緒は昨日取ってきた砂でとんぼ玉を作りまくっていた。こいつ、物作りが好きなんだな。
俺は変装魔法に、髪色と目の色を変更するオプションを書き加えて莉緒に共有。
「ありがとう。」
「消費が増えるけどお前無限だから関係ないよな。これでショートヘアもできるぞ。」
『莉緒 絆アップ』
俺は今日は二人が帰るまでリビングで魔法を使って過ごした。莉緒はある程度の時間で自室に戻る。彼女も疑われたくはないのだ。
戻ってきた二人、みつきは同じ様に莉緒を連れてくる。
「莉緒。」
「ん、おぁよ。」
寝ぼけ眼で不機嫌な莉緒。
「莉緒よくそんな寝れるよね。」
「だって留守番暇なんだもん。」
俺にはこの二人が小芝居をしている様にしか見えない。四人で地球リセットをした。




