【裏話35】痩せたい理由と幻想を壊す優しさ
坂本隆二(リュー/香坂流星)
キャバクラ
今度は莉緒は、親の干渉について愚痴りまくる。
「えー!探偵付けるなんて、めっちゃお金かかりますよそれ。」
「愛が深い!」
俺は関屋豊が花さんを養っているつもりな事は言わない。それにもう探偵はついてない。あの夜の電話はおそらく花さんなのだ。
別れる?まさか、佐々木君に本気な訳じゃないだろ?多分そう関屋豊は言った。彼が動じないのは、アオが貢ぎ体質なのを知ってカモにしていると思っているのだ。佐々木道太がアオについて人の手を借りる事を覚えたと言ったのも同義。花さんは多分、そうやって仕事を取ってる。そうだろ?
『関屋豊に関してはそうだね。』
看破しても状況証拠がしっかりしてないと開示されないのか?
『キャラクターが秘匿している重要情報に関してはそうだよ。』
看破すれば秘匿された情報についても分かるのか?
『秘匿されたままでは著しく進行に不備がある場合や、緊急事態には開示されるよ。』
じゃあ、アオとののじまんちループでアオ又は花さんのメンタルがやばいのか?
『まだ大丈夫。その時には言うよ。』
なる程、進行に関わってきたら開示される訳か。
永遠が花さんを推すのは花さん自身の更生の為でもある。彼女は歳上を振りかざす。与えて上に立ちたいアオは信頼して人を頼る事が更生に繋がる。夜闇、花さんが俺の奢りを頑なに断ったのは歳下に寄生するのが絶対に嫌だからか?
『そうとは限らないよ。』
なら、仲間や友達とは、金の関係になりたくなかった?
『さあね。』
アオはこの事知ってる?
『さあ?』
くそ。テンプレセリフじゃなくてもはぐらかせるのかよ。
何で莉緒やみつきは彼女を頑なに引き入れない?まさかアオと花さんは恋愛イベントを地球で進めてる?
『そりゃ進めるに決まってるでしょ。花さんだって能力や資格は欲しいよ。」
なる程ね。アオはそうやって彼女の上に立って利用してる。けど俺に横やり入れられて花さんの能力を取られたくないし、莉緒には関係を知られたくない。
『ご名答。』
もなかが念話に加わらないのは、俺達への不信か?
『多分ね。』
ならアオは花さんの事も束縛したり情報搾取してる?
『さあ?』
アオはほんとに人を使うのが下手だな。
いや、もしかして俺達が引き入れ反対していると花さんを騙して引き入れを引き伸ばしてる?
『さあね。』
「リューは親の愚痴無いの?」
「あー。父親がな、離婚して出てって、今俺が母親養ってるわ。そんぐらいかな。まあフツーの親よ。」
莉緒の父親もうちと同じ仕事中毒だったそうで、それが原因で親は離婚した。それが激痩せしたら過保護になってしまったのだとか。
「もしかして太ると親の愛情が貰えなくなると思ってる?」
「最初はそれもあったけど、昔から周りの人が痩せたい痩せたい言ってたし、私が痩せると、良いなあ羨ましいなあって皆に言われたの。だから…」
「そっか。俺はさ、自分が太りたくないからお前の意見は尊重するけど別に過度に痩せなくても良いと思うぞ。周りの子見てみ。色んな子居るけどお前程痩せてなくても皆綺麗だろ?」
「私はあまり華やかなタイプじゃないから、太るとダメだよ。」
「そっかそっか。良いよ。お前のまんまで。昼は冗談で体型の事言ってごめんな。」
『莉緒 愛情大幅アップ 絆大幅アップ 好感度アップ」
それから、イエベだかブルベだかの話で盛り上がっていた。俺の小説にはあまり必要無さそうなファッションの知識であるがだいたいしか知らないので一応聞いて知識として入れておいた。どうも莉緒は自分の髪色や目の色が嫌いらしい。
「染めりゃ良いんじゃね?明るくしてカラコン入れれば?ならどんな服でも似合うだろ。」
「え?染めても良い派?」
「何それ。何でだめなのよ。」
「だって、今までの人皆、黒髪ストレートロングが良いって口揃えて言うから重くて嫌だけど我慢して伸ばしてたの。」
「ふうん。髪型変わってもお前はお前だろ?」
『莉緒 愛情アップ』
こいつ結構恋愛経験あるって開示してきたな。何でだと思う?
『リューはアオには言わないと踏んでる。』
係長とは合意だと思う?
『さあ?』
合意の上の一度限りに執着されて面倒になった訳か。
『そうとは限らないよ?』
ナビはテンプレセリフをおそらく変えられるな?永遠と愛陽は禁則事項に変えた。夜闇は度々変えて俺に読ませない様にしてるんだろ。
『さあね。』
うーむ。お前ほんとに読みづらいな。
『ナビの言動は主に似るからね。』
ちょ!テンプレじゃないだと?!
『ナビは一定の条件下で進化するんだ。』
なる程、報酬も非告知ありか。絆上げは急務だ。…なんちゃって。
とりあえずテンプレは複数登録可能と。
『見抜かれてたwww』
当たり前だろ。お前の事は何でも分かるよ。何しろ俺の掛け替えのない分身だからな。
『夜闇 絆大幅アップ』
うしうし。
『出たよ照れ隠しうしうし。』
うるさいwww煽んなwww
「そう思ってくれる男ばかりなら苦労しないんですけどねー。」
「ほんとそう。幻想見てる男多いから。莉緒ちゃんは騙されちゃだめよ。この人どうでも良いだけだから。」
「ま、アオはその髪好きそうだから、切るならあいつに相談してからやれよ?」
この前嬉しそうに髪触ってたしな。
「うん。」
『莉緒 絆アップ』
俺は莉緒のサラサラの髪を梳く。良いなこの手触り。なかなか。
『莉緒 愛情アップ』
「坂本さん健気ですね!」
「坂本さんが片思いとかー!」
「ちげえよ。より戻せるよーに頑張ってんの。あいつ俺の弟分なんだわ。」
「坂本さん弟分の彼女寝取るとかー」
「坂本さん鬼畜ですね!」
「うるせえwww鬼畜で悪かったなwwこいつはただの遊び相手だから何でもいんだよ。俺こいつに遊ばれてんの。」
『莉緒 愛情大幅ダウン』
なんでだよww認めろよwww




