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【裏話31】男同士の友情と女子の不満爆発

坂本隆二(リュー/香坂流星)


「こんちわー。手続き来ましたー。」

「坂本さん。いらっしゃいませ。」


俺が書類に記入していると声を掛けられた。

「あれ?!クレープ屋さん?!」

『漢のバイク談義 進行中』

はあ?!なんなの?!俺次は男がターゲットのイベント多発するの?怖いんですけど!!

アオだけで既にキャパ超えなんですけど?!

『交渉アナリストの宿命だよね。』


「えっと、お城ではども。」


秋月凱は俺がバイクを買おうとしている事を知り、そのバイクについてめちゃくちゃ熱く語ってくれるのだ。最初は正直暑苦しいと思ったのだが。

「このロードレーサー、坂本さんのですか?!俺高校で自転車部だったんですよ!」

「マジですか!」

その後はめちゃくちゃ盛り上がった。

「俺の彼女がね、マウンテンバイク乗ってんだけど、俺より速いの。その子のあだ名が虚弱体質wwうけるww」

「この前の女の子のどっちかですか?」

「そ。黒髪スーパーロングの方。」

「へえ!あんな華奢な子が速いとか!」

「謎すぎでしょ!皆見た目で虚弱体質とか決めつけるんだけど、実は消費エネルギーの方が多いだけっていうね!」


ひとしきり話したらイベントクリアが出たので電話番号を交換して別れた。

[報酬 サイクリングコンピュータ 秋月凱 好感度アップ]

きたよ莉緒とお揃いのサイコン。めっちゃ嬉しすぎる。納車は二週間後だ。


夜闇、バイクの契約とイベントクリア、戻したら白紙になるか?

『ならないよ。謎仕様、間違えた。ご都合仕様で、その記憶は残る。』

へえ!でもそれ整合性取れなくならないか?ドリマナールで買った事になんの?

『それがならないのがご都合主義なんだ。ちゃんと秋月バイク店で買った事になるよ!』

謎だな!じゃあ何回も契約して友好度大幅アップとかはできない訳だ。

『それができるのは飲食店だね。』

じゃあ今度凱を誘ってキャバクラ無双とかするか。キャバクラのおねぃさんと仲良くなれば莉緒に手出しできないだろ。アオも誘って三人で!

『キャバクラのおねぃさんがメンヘラになるよ?』

いやならねーよww相手はプロだぞ?w

俺は早速アオに念話を送った。


"アオ、キャバクラ行かね?"

"えっ!い、行く。でも莉緒に何て言おう。"


興味深々だというのは伝わってきた。人生経験の為に佐々木道太が連れて行ってそうだと思ったがあの母親ではな。

よし、帰りはハシゴだ。俺が大人の階段登らせてやろう。あんなの慣れれば余裕だぞ。

『そっちのお店はやめてあげてww』


"凱と飯行って友好度無双するけど、女の子達は友好度上げるのまずいから留守番してって言う"

"それでバレない?"

"あー。てか何でバレちゃダメな訳?凱に嬢とお付き合いさせる目的なんだけど。"

『凱参入時馴れ初めを話しバレる可能性。』

『莉緒はおそらくキャバクラ嫌いでござる。』

『凱ではなく、リューがお付き合いする事になる可能性』

『アオが貢ぐ可能性もあるでござるな。』

は?!俺達何だと思われてる訳?!

"ぼ、僕は貢がないよ?"

アオの目が泳ぐ。おいその目!説得力が無さすぎだ。


夜闇が言った。


『俺はのじまんちを推すよ。』

"そんな!みつきを生贄にする気?!"

『花を連れて行くのが良いでござる。』

"え?!そっちなの?!あんな風当たり強いポジションみつきには無理だよ?"

"いや、多分人脈チートの方だ?けど関屋さん一人置いて行くのはダメだろ。あいつ拗ねるぞ?"

『行くのはアオと花だけでござる。』

うわあ。永遠…それは露骨だろ。

『アオは凱との友好度を上げる。この前みたいにリューが花を連れ回すのは感心しないよ。花はアオの地球パートナーだからね。』

俺は額を押さえた。

ナビ二人がどうにも無神経すぎなのだ。


"分かったよ。なら納車後だね。リュー絶対に変な事しないでよ?"

"しねえし。面倒だって言ってんだろ?"

『リュー気使いすぎ。アオが立てた計画なんだからね。』

『妙に隠すよりこの方が良いでござるよ。元はと言えばアオが何度も莉緒を傷付けたんでござる。』

『凱参入前にサクッと終わらそ。』

くそが。最低のシステムだな。


本日は秋月凱は仕事休みなので、夜闇と永遠の勧めでアオを紹介し、何回も時間を戻してファミレス行ったり走りに行ったり競輪行ったりして友好度を上げた。ちなみにバイクの購入は前日の日付になっていた。

アオだけマウンテンバイクだったが、さすがの勇者だ。自転車の性能が低いにも関わらず走り慣れた俺達に全く遅れを取らない事で凱はアオへの好感度を上げまくった。



その間に莉緒とみつきで料理と錬金術の指導をしてもらった。すると、ある日突然みつきがキレた。

「なんで私達ばっかり仕事してんの?!リューとアオばっかり毎日遊びに行ってズルい!!!」

「わう!」

カリクからもう女子達を抑えられないという意思が伝わってくる。マジですまんかった。男同士で遊ぶのはストレスフリーで楽しいのだ。

アオもかなり発散できた様で何より。

少し前の思い詰めた顔が嘘の様にかなり和らいでいる。男同士の友達付き合いはアオには必要だ。

『リューにもね。』


「ご、ごめんよ。明日は休みにしよ。明後日から僕も参戦するから。リューも明後日から建国祭の方参戦して。」

「じゃあ明日は俺が異世界で留守番するわ。」

「地球行ったら私が仕事じゃん!!嫌だから!!」

再びみつきがキレた…。

キレる女とか泣く女以上の地雷である。

ありし日のトラウマ蘇るわあ。

『リューの自業自得だけどね。』

いやいや、お前と永遠もめっちゃ競輪楽しんでただろうが。

『ナビの性格は主に影響されるでござる。』

酷似するって言ってなかった?

『永遠はアオに似てるとは思いたくないんだね。永遠はアオをめっちゃ甘やかすし割と無神経だけどね。』

そうだな。永遠は仲間であるノッテに愛玩妖精だとかアオの従魔だと言い切ったもんな。カリクの事も莉緒の従魔だとか思ってそうだ。カリクはアオの家族なのにな。

『今は永遠も心入れ替えようと頑張ってるよ。』


それにしても競輪は楽しかったよな。

『ね。あれはハマるね。戻して結果が変わるのが不思議だよね。』

そうなのだ。一周目で勝敗を全てメモしてあったから、万車券に賭けて時間を進めようと思ったのに、同じ条件下で戻すと結果が変わった事でムキになってしまった。

勝ってもプラスは無いがいくら散財しても賭け放題。しかも好感度アップ作業も兼ねてるとかハマらない方がおかしいのである。

お陰で随分と競輪に詳しくなった。


それから俺は村民達に混ざって莉緒に錬金術を習った。莉緒は教えるのが下手で俺は通訳としても役立った。

するとアオと二人で料理を教えていたみつきが突然キレた…。

「リューばかり錬金術習ってズルい!!」

えぇ…これアオの指示なんだけど…。



俺達は一旦はじまりの部屋でみつきを宥め、何日か魔法の練習をしようという事になった…。

そんな中、女子共がパジャマパーティするから、スイーツが欲しいとかボードゲームが欲しいとか言い始め、アオが創造魔法で貢がされているのだ。みつきにだぞ?!全くもって意味不明だ!

アオめ、みつきにいらんフラグ立てるなよ?!


ほんと女は面倒臭い。


俺は女が強いこのパーティで凱が参戦するのをちょっとだけ楽しみになっていた。

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