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第96話 悪巧みの顔と、作者降臨。テオの泡沫

佐々木さんは転移魔法なんてもの貰ってしまったら招待しない訳にいかないと坂本さんにはじまりの部屋の画像を送った。あの好感度連続大幅アップに騙されたのだ。


彼の好感度は絆とは直結しない。あくまでその場その場の感謝でしかない。でないと、あんな悪い顔をする訳が無いのだ。私は彼の素顔をあの時初めて見た。


「初めまして。俺リュー。」

「初めまして。私りつき。」

「リュー、りつき!はじめましてー!よろしく私ノッテ!!!新しい仲間嬉しい!」


ノッテはもう初対面の人に抱きついたりしない。坂本さんはエセ紳士なのでもちろんノッテをいきなり抱き上げたりしない。


ちなみにりつきを連れて来たのは、坂本さんだけだと私にちょっかい出しそうで不安だからと、建国祭を手伝ってもらう為だそうだ。


この人異性に興味無さそうというか、あの客引き見てたら女をちょっと馬鹿にしてるか利用してそうにも見えたのだが、そんな人がリスク承知で手を出したりするかな?いや、異世界で自分の地位を上げる為だったらするか。そんな気がする。


坂本さんとみつきはここへ来てMP5000になっている。HPは3000しかない。

『しかないって事はないのですが。』

こうなったら花さんに罪悪感しかない。


坂本さんは彼の盗聴をやめた。やめて大丈夫か?最初に圧力かけたから復讐されそうで気が気でない。

彼の覚える魔法って転移だったの?


『彼は転移適正はありましたが、本来は闇魔法影転移を覚える予定でした。何故かスキル転移でしたね。エアリアルで実装されましたか?』


いや?あれ?

私はエアリアルスピンオフや番外編と入れて検索したら

【テオの泡沫】

というものが一話のみ公開されてあった。


ええ!イベント報酬じゃなかったのかよ!

テオはメテオ、流星から取ったみたい。その人物は明坂流星あけさかりゅうせい。またも作者降臨と話題になって、凄いアクセスが伸びていたらしい。しかも非公開になった事でいっそう話題になったのだ。それを受けてエアリアル本編が話題になり、動画のチャンネル登録者数が1000人を超えた。


彼は世界で唯一スキルを作れる存在。

リアの事を好きで好きで、同じ世界を見たくて途中で何度時間を戻されても何度も必死に努力して記憶を残そうとする。


そんな彼を見かねたリアが、時間停止のマジックバッグをプレゼントするのだ。


テオはついに日を跨いで研究できる様になり最終的に異世界転移スキルを作り上げた。成し遂げたことの大きさに嬉しすぎてリアルにとどまれなくなって、リアを愛していた事さえ忘れてファンタジーに飛び出していく。そして、永遠にファンタジーの住人になってしまったというお話。


ドアベルが鳴り、テオは工房から売り場を覗く。

「はじめまして!私リア!スキルを買いに来たの!」


「ああ。いらっしゃい。世界で唯一のスキル工房へ。はじめまして、俺はテオ。残念だけど今親父居ないんだよね。また夜来てくれねえ?』


「分かったわ!また夜に来るわね!」


こうしてリアルの人間が一人また一人とファンタジーへ組み込まれていくのだ。

ちなみにこの話はifストーリーなので物語にはスキルの存在はまだ出てこない。

リアが必死にエアを繋ぎ止める理由に説得力を持たせる為のサブストーリーという扱い。


こちらは期間限定公開で非公開になった様だが、既に魚拓を取られていたらしく色んな所に幻の名作として貼られてしまっている。もっとコミカルにするのかと思ったら物凄い切ない話なのだ。本当に飛び出していってしまいそうでならない。


『時々、報酬でその時欲しいものが与えられたりするのです。キッチンカーでの功績が評価されたのかも知れません。』

"テオみたいに飛び出して行かないよね?"

"え?行かないよ?何しんみりしてんの?w"

ものっそい馬鹿にされたんですけど。

"お話が本当になる世界観だから怖い話書かないでよ。"

"大丈夫だよ。本文の最後の後書き見ただろ?"


この話はフィクションです。絶対に香坂流星はファンタジーの世界に消えたりしないからこれからも応援してね。よろしく。

本文の最後に、そう書かれてあった。


『さすがですよね。ちゃんとしてます。』


"さすがってお墨付きもらったよ。愛陽に。"

"夜闇に聞いた方法だからね。後書きじゃなく本文に書くのがミソ。転移覚えて即消したから、他の人がどれだけ広めても大丈夫。作品としておかしな展開にしたくなかったから一話限りにした。"

彼はいくらスキルの為でも強引な話を書きたくないというこだわりがある。転移能力なんてチートが序盤にあると話がめちゃくちゃになってしまう。

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