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第95話 好感度アップの客引きと、ピュア勇者

私達は10時開始のイベントに合わせて城の北キッチンスペースに出店。ちなみに私が運転できる様になったから来なくていいよと坂本さんに言うと彼は慌てた。


「ちょ!用済みだからって首にするとか酷すぎw俺絶対に役に立つって断言するからキッチンカーイベントに参加させて!!」

彼はそう言ってなんと自分がエプロンして笑顔の写真を撮り、チラシにして色んな店に置いてもらって宣伝したのだ。


「まさか小説家のネームバリューを使う気?!」

「そんな訳あるかww外歩けなくなるわww」

彼は顔出しをしていないらしい。


「いらっしゃーい!クレープとお弁当買ってってー。ジビエもあるよー。」

彼の役割は客引きである。若い女の子がめっちゃ釣れるのだ。


「はーい、ローストビーフクレープ1つー。」

私がお金とお弁当の受け渡しをして、みつきがクレープを焼くのだ。


最初は女の子釣ってた坂本さんも忙しくてそれどころじゃなくなる。

「お弁当美味しいって聞いてきた。」

色んな人からそう声を掛けられてどんどん売れていく。インベントリは時間無限なので結構作ってあったものがどんどん売れるのだ。


「美味しかったから買って帰って食べるわ。これとシュガーバタークレープ!これが一番好きなんだ!」

まさかのリピさんまで。


「ありがとございます!私もシンプルなのが皮の美味しさ味わえて好きですよ!」

「そう!ここのクレープ皮が美味しいんだよね!!でも安くて買うの恥ずかしいから弁当二個目!」

「ええ!シュガバタだけでも全然オッケーですよ!他のお客さんもですよー!シュガバタ、発酵バター使ってるんです!安いのにめっちゃ美味いですよ!買ってって〜」


「ですです!皮が美味しいって言ってくれるの一番の褒め言葉ですよー。粉にも拘ってるんです!」

全員が本音である!なかなか理解されない気持ちを共有できる貴重なお客さんだ。

秋月凱あきづきがい好感度アップ』

「え?」

「ええ?」

「えええ?」

どうやら三人とも好感度が上がったらしい。

私達はショップカードを渡した。とにかくこれくらいしかできないのだよ。


「ありがとー。また出店の時は言って!」

「どうもありがとうございます〜。」

すぐに佐々木さんに念話で画像共有する。

"マンション住人ではないねえ。でもイベントキャラならきっとまた会えるよ。"

"ありがと。忙しいのにごめんね。"

"大丈夫大丈夫。"

ふっふっふっ。彼と異世界間念話である。


かくして初イベントは大盛況を収めた。

「売り切れでーす!ありがとうございましたー!」

「「ありがとうございましたー!」」

『報酬 ポップコーンメーカー業務用 キッチンカー機能アップ リュー みつき 絆大幅アップ』

「は?!」

『みつき 好感度アップ』

「ええ?!」

『リュー 好感度アップ』

「どしたの?」

「インベントリ貰っちゃった。」

『みつき 好感度大幅アップ』


「俺、俺、俺、おおおお俺。」

『リュー 絆大幅アップ』

「え、何何、落ち着いて?」

"転移できるよーになったどー!!!"

『リュー 好感度大幅アップ』

『リュー 好感度大幅アップ』

『リュー 好感度大幅アップ』

「ちょww何を貰ったの?!どんだけ好感度上がるのリュー怖い怖いw」

みつきの好感度も上がっているらしいが秘匿しているらしい。良かった私だけじゃなくて。

とにかく片付けて坂本さんを車に押し込む。


ちなみにキッチンカー機能アップって何?

『祠に転移できます。』

「ブッッッ!」

ちょ、不可能って言ってなかった?!

『あの時は不可能でした。いずれできるか聞かれたら秘匿されていますと答えていました。』

「何?莉緒どうした?」

「いいいいや、なんでもない。」

「やばい!やばい俺どうしよう!泣く。泣くかも!」

たいへんだ〜。



"アオアオアオアオ!!アオアオアオアオ!!"

"ちょ、はあ?!何これ"

"さささ坂本さんが、さささ坂本さんが!!!"

"何で好感度爆上がりしてる?!何があった?!?!"

"転移能力を手に入れたー!"

"ななな何ー!!!はー?!ちょー!!普通に共有されてるーー?!うっそだろ!あいつ馬鹿か躊躇もなく!!アホなのか?!秘匿しろよ!普通するだろ!交換条件とか出せよ!!!何この好感度大幅アップの嵐は!ピュアか!!正直者か!!!ちょ、僕さんざん疑ってたの罪悪感しか無いんだけどー!!"


はっと坂本さんを見ると、物凄い悪巧みの顔。

彼が手に入れたのは異世界転移じゃなく、転移能力なのに。

"いやー!アオには感謝しかないわ!!莉緒だったら絶対に仲間に入れてくれて無かっただろ?やばい。最高の気分なんだけどww"

"もしかして、はじまりの部屋、見た事ある?"

"アオの頭の中でね"

"うわあー!やられたー!!!"


"ちなみに、今はじまりの部屋の画像がアオから送られて来たから俺大手を振って行けるwwアオめっちゃいい奴だよなww"


行ってチュートリアルをすればMPでバレる。だから彼は大きな賭けに出た。彼が信用されるチャンスは今しか無いのだ。


いや、違うか。彼は佐々木さんの性格をよく分かっているんだ。佐々木さんは基本的にお人好しなのだ。


【スキル転移 見た事のある場所に瞬時に行ける】

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